【F1 2005】最終戦中国GP、アロンソ今年7度目の勝利、ルノーがダブルタイトル獲得!

2005.10.17 自動車ニュース

【F1 2005】最終戦中国GP、アロンソ今年7度目の勝利、ルノーがダブルタイトル獲得!

F1世界選手権第19(最終)戦中国GPが、2005年10月16日、上海インターナショナル・サーキット(5.451km)を56周して行われた。

過去最多19レースで争われた2005年の締めくくりでは、開幕戦と同じでルノーが主役に。新チャンピオン、フェルナンド・アロンソがポールポジションからリードしつづけ、今シーズン7回目の優勝を飾った。

ルノーは、終盤まで2位を走行し、ペナルティを受け結果4位でゴールした初戦ウィナー、ジャンカルロ・フィジケラとともに、初のコンストラクターズタイトルを手に入れた。

2位はアロンソとタイトルを争ったキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)。ラルフ・シューマッハー(トヨタ)が3位に入り、今年2度目のポディウムにのぼった。

クリスチャン・クリエン(レッドブル・レーシング)が自身最高位の5位でゴール。以下、ザウバーチーム最後のレースで得点したフェリッペ・マッサが6位、これでBMWエンジンと別れるウィリアムズのマーク・ウェバーが7位、自身100戦目に輝けなかったジェンソン・バトン(BARホンダ)が8位だった。

佐藤琢磨(BARホンダ)は、前戦日本GPで失格を言い渡されたため、予選では不利な第一走者となり、17番グリッドからスタート。しかしジャンプスタートをとられドライブスルーペナルティを受け、結果ギアボックスのトラブルでリタイアした。

■初の大メーカーチャンピオン

第17戦ブラジルGPでアロンソが最年少チャンピオンを決め、衆目の興味は僅差のコンストラクターズタイトル争いに集まっていた。
次戦日本GP、ブラジルでマクラーレンに逆転を許したルノーが再びポイントリーダーに。最終戦の中国で、2点差のタイトル攻防戦が行われることとなった。

予選ではアロンソがパーフェクトラップを成し遂げ、今年6度目、そしてミシュランタイヤにとって通算100回目のポールポジションを獲得。さらにフィジケラが2番手に並び、ルノーはレースを前に有利な立場に立った。
いっぽうマクラーレン勢は、2番目出走のファン・パブロ・モントーヤが5番グリッド、最後のアタッカーとなったライコネンはドライビングミスで3番グリッドに終わった。

レースデイ、最前列のルノーは1-2フォーメーションのままスタートを切った。3番手ライコネン、4番手モントーヤが追いかけるも、2位のフィジケラに抑えられペースがあげられず、先頭のアロンソは楽々とギャップを広げられた。

17周目、チームメイトの背後にピタリとつけていたモントーヤは、不運にも縁石に落ちていた物体――コース排水溝のフタ――を踏んでしまった。モントーヤはピットインしタイヤを交換したが、マシンにダメージがおよんでおり、コックピットを降りた。

孤軍奮闘のライコネンだったが、前戦日本GPで見せたキレ、速さはなく、2度のセーフティカーラン(フタの除去と、ジョーダンのナレイン・カーティケイヤンのクラッシュによる)を挟んでも、アロンソをとらえることはできなかった。

ルノーの唯一の“誤算”は、フィジケラが4位へドロップしたこと。終盤、2位ライコネンの後ろを走っていた開幕戦ウィナーは、セーフティカーラン中のピットインで著しくペースを落とし後続を抑えたことでペナルティを受けてしまったのだ。

それでも、コンストラクターズタイトルを取るのに、1、4位は充分なポジション。ルノーは、コンストラクターズとしては初のタイトルを勝ち取ることに成功した。大手自動車メーカーが栄冠を手に入れたことも初めてのことだ。

最速だが脆いマクラーレン、高いパフォーマンスを常に維持しつづけたルノー。性格が異なる2つのチームが繰り広げた2005年シーズンは、その様相を象徴するかのような結果で幕を閉じた。

(webCG 有吉)


スタートの模様。ポールシッターのアロンソが好スタート。ジャンカルロ・フィジケラはキミ・ライコネンに並びかけられたが2位を死守し、その後のルノー勢の戦い方を決定的に有利なものとした。(写真=フェラーリ)


キレと速さに欠く中国GPだったライコネンは2位でゴール。7勝という年間勝利数は今回アロンソに並ばれた。(写真=メルセデスベンツ)


フィジケラのペナルティで3位表彰台が舞い降りてきたトヨタのラルフ・シューマッハー。セーフティカーのタイミングでピットに入らなかった作戦が効を奏した。いっぽうチームメイトのヤルノ・トゥルーリは、セーフティカー投入前にピットインしていたため、大幅に順位を下げることになり、15位でレースを終えた。(写真=トヨタ自動車)


地に落ちた元チャンピオン、フェラーリのミハエル・シューマッハーは、悪夢のようなシーズンを最悪なかたちで終えた。予選で6位とまずまずな順位ながら、なんとダミーグリッドにつく前の徐行走行中に、後ろからきたミナルディのクリスチャン・アルバースと接触。マシンをスペアカーに代えピットからスタートしたが、セーフティカー中の徐行走行中にスピンし、コース脇にマシンを止めリタイアをきっした。ドライバーズランキングでは3位だが、2位ライコネンとの間には50点もの差がついた。(写真=フェラーリ)


事態が一向に好転しない佐藤琢磨。日本GPでの失格から予選出走1番手となり、17番グリッドからBARホンダでの最後のレースで巻き返しを図ろうとしたが、ジャンプスタートでドライブスルーペナルティを受け大きく後退。2度目のセーフティカーを終え再スタート、8番手まで挽回していたが、ギアのトラブルで駆動力をなくしたマシンは力なく止まり、リタイアした。結局、今年の得点は第13戦ハンガリーGPでの1点のみ。ドライバーズランキング24人中23位という結果だった。“謎の新チーム”を含めオプションは複数あるというが、来シーズンのシートはまだ発表されていない。(写真=本田技研工業)


さよなら、愛すべきテールエンダー! 1985年以来、(弱小)プライベートチームとしてGPに参戦してきたミナルディは、最後のレースを14、16位で終えた。2006年、レッドブル・レーシングのジュニアチームとして再出発する。
さらに、中堅プライベータ―のザウバー(来年からはBMWワークスチーム)、ジョーダン(同じくミッドランド)にとっても最後のGPだった。(写真=ミナルディ)

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