【スーパーGT】第7戦オートポリス、伊藤/ファーマン組のARTA NSX、完勝でタイトルに王手!

2005.10.17 自動車ニュース

【スーパーGT】第7戦オートポリス、伊藤/ファーマン組のARTA NSX、完勝でタイトルに王手!

今季最多ポールポジションからスタートしたNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)が、ついにレースを制覇!
2005年10月16日、大分県・オートポリスで開催されたスーパーGT第7戦は、No.8 NSXがスタートからハイペースでレースを引導、他を寄せつけない速さを武器に楽勝ともいえるレース運びで今季初優勝した。

2位には終盤に追い上げを見せたNo.22モチュールピットワークZ(ミハエル・クルム/柳田真孝組)、3位にNo.3 G'ZOX-HASEMI-Z(金石年弘/エリック・コマス組)が入り、ともに久々の表彰台となった。

■雨と霧に翻弄された予選、No.8 NSXが今季3度目のPP獲得

土曜日午前10時30分からの予選1回目を待ちわびたように降り出した雨は、時に勢いよく、時に霧を誘い、コース上を自由奔放に動き回った。結果、アタックのタイミングを失って不本意なポジションに甘んじるチームもあり、慌しさばかりが目立つ予選となった。

予選1回目の終盤、GT500クラスの専有走行時間帯になると霧が深く立ち込め、視界不良による赤旗中断が決定。アタックのチャンスを逃したチームも多く、午後からのスーパーラップは中止になり、予選2回目として、午前同様GT300と500クラスの混走を20分、GT300専有を20分、そしてGT500専有を20分というスタイルでアタックが遂行された。

まず、大半のマシンが予選通過基準タイムをクリアするための走行を済ませ、のちに始まるクラス別の予選に控えていたが、GT300クラスの専有走行時に再び視界が悪化。一旦、赤旗中断となり、様子をうかがうことに。

しかしながら1時間を過ぎても一向に回復する兆しがなかったため、このまま予選を打ち切る決断が下された。これにより、午後の混走枠でトップタイムを叩き出したNo.8 ARTA NSXが、今季3度目のポールポジションを獲得。なお、GT300クラスは、No.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が第3戦以来、2度目のクラストップタイムをマークした。

■No.8 NSX、スタート直後から快進撃

日曜日は前日と打って変わり、やや冷たい風は吹いたもののレース日和に恵まれた。
午後2時、快晴のもとスタートした65周のレースは、ポールスタートのNo.8 NSXがトップを堅持しながら順調に周回を重ねるいっぽうで、3番手以降が激しい攻防戦を展開。その中で、ランキング4番手につけるNo.37 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA(片岡龍也/山本左近組)が、混戦の中でコースアウトをきっし、マシンが大破。シリーズタイトル争いから早々に脱落した。
まさに一触即発状態の闘いによりマシン同士の接触も多くなり、結果、危険走行によるペナルティで順位を落とすマシンもあらわれるなど、出入りの激しい様相となった。

レースのおよそ3分の1を終えてピットインを行うマシンが出始め、トップNo.8 NSXも30周を終えてピットイン。しかしピットロードに向かう際、マシントラブルのためにスローダウンしながらピットインするGT300のマシンが前に立ちはだかる、というハプニングに遭遇し、ややタイムロスすることになった。
だが事前に築き上げたマージンを有効利用し、その後は難なくトップに復帰。後続が順位を入れ替えながら攻防戦を繰り返すのを“我関せず”とばかり、おのれのレースだけに集中する好条件で終盤へと駒を進めた。

■圧勝で飾った今季初勝利

「今日のマシンは完ぺきだった。僕自身も100%ハードプッシュすることができた」とスタートドライバーのファーマンがレースを振り返れば、伊藤は「ファーマンがマージンをつくってくれた。タイム差を大きくできたのは、マシンのポテンシャルがそれだけあったということ」と、ともに会心の走りだったとコメント。事実、終始No.8 NSXの背後を脅かすマシンはあらわれず。これまでPPを最多獲得しながらも、優勝はお預けとなっていたNo.8が待望の一勝をあげた。

いっぽう、2位以降はシリーズタイトルの行方をにらみ、メーカー同士での順位のコントロールが見られるなど、やや後味がすっきりしない動きが見られたが、No.22とNo.3の2台のフェアレディZが表彰台に上がった。

今大会を終え、ついにNo.8 NSXがシリーズランキングトップに浮上。7点差で2番手、No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRAと、No.22 Zが並んでいる。これで三大メーカーがそれぞれ1台ずつタイトル獲得に向けて最終戦を迎えることになった。

■GT300、佐々木/山野組のMR-Sが大金星

常にトップ3台が団子状態で混戦を繰り広げたGT300クラス。ドライバー交代後も拮抗した闘いが続き、ワンミスが致命傷となる神経戦となった。
その中でも一歩抜きん出た速さを見せたNo.43 Garaiyaが終始レースをリードしていたが、終盤に入り、電気系トラブルが発生。泣く泣くペースを落とし、2位チェッカーに甘んじた。

かわってトップでゴールしたのは、No.30 RECKLESS MR-S(佐々木孝太/山野哲也組)。これまであと一歩で勝利を逃していたが、スポンサーの地元でようやく今季初優勝を果たし、ランキングトップを維持。ポイントでもライバル勢を一歩リードすることに成功した。

3位には、No.19ウェッズスポーツセリカ(加藤寛規/谷口信輝組)。予選クラス8番手からレース後半に大きくジャンプアップし、今季2度目の表彰台獲得となった。

次回、ついに最終戦を迎えるスーパーGTレース。11月6日、鈴鹿サーキットで今シーズンのシリーズチャンピオンが決定する。

(文=島村元子)

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レース途中、ハプニングでピットインの時間が予想以上に長くなったNo.8 ARTA NSX。それでもコース上で築いたマージンは充分あり、今シーズン初勝利を飾った。(写真=本田技研工業)

レース途中、ハプニングでピットインの時間が予想以上に長くなったNo.8 ARTA NSX。それでもコース上で築いたマージンは充分あり、今シーズン初勝利を飾った。(写真=本田技研工業)

表彰台の頂点に立つ伊藤大輔(左)とラルフ・ファーマン。ドライバーズランキング1位に浮上し、2位のミハエル・クルム/柳田真孝に7点の差をつけ、最終戦に向かう。(写真=本田技研工業)

表彰台の頂点に立つ伊藤大輔(左)とラルフ・ファーマン。ドライバーズランキング1位に浮上し、2位のミハエル・クルム/柳田真孝に7点の差をつけ、最終戦に向かう。(写真=本田技研工業)

No.30 RECKLESS MR-S(佐々木孝太/山野哲也組)がGT300クラス優勝。ラインキングトップを堅持した。(写真=トヨタ自動車)

No.30 RECKLESS MR-S(佐々木孝太/山野哲也組)がGT300クラス優勝。ラインキングトップを堅持した。(写真=トヨタ自動車)

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