【スーパーGT 2005】第6戦、立川/高木組ZENTセルモスープラ、今季2勝目をマーク

2005.09.26 自動車ニュース

【スーパーGT 2005】第6戦、立川/高木組ZENTセルモスープラ、今季2勝目をマーク

NSXか、あるいはスープラか。4万4800人の観客を前にした息詰まる攻防戦の末に、今季2度目となる勝利の美酒を味わったのは、No.38 ZENTセルモスープラ(立川祐路/高木虎之介組)だった。

2005年9月25日、静岡県・富士スピードウェイで決勝を迎えたスーパーGT第6戦は、ポールポジションのNo.32 EPSON NSX(松田次生/アンドレ・ロッテラー組)が終始レースをリードするも、予選4位のNo.38スープラがセミファイナルラップで逆転に成功。今季2勝目をあげた。
2位のNo.32 NSXに続き、No.6エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)が3位に入り、ともに今季初の表彰台に立った。

■雨のスーパーラップでNo.32 NSXが大躍進

土曜日午前10時20分にスタートした予選1回目は、早朝の雨が残っていたためウェットコンディションでのアタックとなった。しかしレインタイヤで路面状況を確認したマシンは、次々にピットへと戻ってスリックタイヤへと交換し始める。残り5分を切って各車がベストタイムをマーク、猫の目のようにトップタイムが入れ替わる中、No.38スープラが予選1回目の最速タイムでトップに立った。

上位10台によるスーパーラップ(SL)は初のレインコンディション。そこで後続に0.3秒の差をつけてポールポジションを獲得したのはNo.32 NSXだった。予選1回目では6番手どまりだったが、一発勝負で速さを見せ大きくジャンプアップ。No.36 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA(土屋武士/ジェームス・コートニー組)とNo.37 OPEN INTERFACE TOM'S SUPRA(片岡龍也/山本左近組)が2、3位と続き、No.38スープラは4番手に甘んじた。

いっぽう、GT300でも予選1回目でトップにつけたNo.46 Dream Cube's ADVAN Z(星野一樹/青木孝行組)はタイヤ選択が裏目に出て5番手どまり。かわってNo.0 EBBRO M-TEC NSX(黒澤治樹/細川慎弥組)がクラスポールとなった。

■逃げるNo.32 NSX、追うNo.38スープラ

決勝日は、台風17号の北上により天気の行方が気がかりだったが、曇天から時折青空が顔を出すまで回復。サーキット上空に虹がかかる中、66周にわたる闘いが繰り広げられた。

ポールからスタートしたNo.32 NSXが快調な滑り出しを見せ、その後ろにはNo.38スープラ。2周目で早くも2位へと浮上したNo.38は、つかず離れずの位置からプレッシャーをかけ続けた。

レース折り返しを前にした30周目、ひと足先にピットインしたNo.38スープラは、高木から立川へとスイッチ。トヨタのエースドライバーによる追撃戦が幕を開けた。

いっぽう、No.32もNo.38のピットインを見届けるかのようにして32周目にロッテラーから松田へとドライバー交代。早くも33周目の時点で攻防戦の準備が整った。

■残り20周、2台の差が一気に縮まる

ピットイン後、一時は5秒近くあった2台の差が縮まったのは47周目。それまでもNo.38がハイペースでトップとの差をじりじりと縮めてはいたが、2台は僅差のラップタイムで周回を続けていた。だが、逃げるNo.32がダンロップコーナーでやや足元をすくわれたように姿勢を乱した結果、ついに2台の差が1秒を切った。

53周目にはメインストレートで2台が並走、そのまま1コーナーへと進入するが、その先でNo.32が半身リード。まず第1ラウンドを防衛した。
最終コーナーからメインストレートにかけてスリップを利用したいNo.38だったが、加速に優れるNo.32はその後も巧みにレースをコントロール。さらに周回遅れのGT300のマシンを味方につけ、テール・トゥ・ノーズの闘いを凌いでいった。

■セミファイナルラップでNo.38スープラがトップを奪取!

ワンミスが致命的となる攻防戦ながら、ともに冷静かつ攻めの走りに徹したトップ2台だったが、60周を過ぎると、その差は常に0.2〜0.3秒と大接近。何度もNo.32 NSXのテールエンドに喰らいついたNo.38スープラは、65周目に入るストレートでトップをとらえ、1コーナーで反撃に出たNo.32とサイド・バイ・サイドのままコカ・コーラコーナーへ進入。その勢いのままNo.32を抜き去り、そのまま2位との差を広げていった。これで長きにわたって繰り広げられた死闘は、No.38による逆転劇で幕を下ろした。

優勝したNo.38は今季2勝目。前回の富士でも勝利し、他はノーポイントながらランキングでも2位へと大躍進することとなった。
No.32に次いで3位でチェッカーを受けたのは、No.6スープラ。レース中盤から3位につけ、単独走行のままフィニッシュした。

なお、シリーズランキング争いでは、今回5位入賞を果たしたNo.36スープラが死守。No.38は8ポイント差でこれを追うことになった。

■No.0 NSXがパーフェクト・ウィン!

GT300の中でズバ抜けた速さを披露したNo.0 NSX。決勝でもその勢いは変わることなくライバル勢を圧倒した。
レース序盤こそ、予選4位からオープニングラップで2番手に浮上したNo.11 JIM GAINER FERRARI DUNLOP(田中哲也/パオロ・モンティン組)が善戦、トップ争いを展開したが、19周目のダンロップコーナーでスピン。これでNo.0の独走を許すこととなった。

終わってみれば、No.0はNo.11に20秒以上という大差をつけてフィニッシュ。GT500クラスのNo.38スープラ同様に、No.0 NSXも富士で2連勝を果たした。
なお、シリーズランキングでは、3位に入ったNo.30 RECKLESS MR-S(佐々木孝太/山野哲也組)とNo.0がともにトップに返り咲くこととなった。

次回、第7戦はオートポリスでの闘い。特異なコースレイアウトを持つこのサーキットではダークホースが勝利することも多く、毎年勝利の行方が見えない場所でもある。最終戦を前にしたターニングポイントともいえる一戦になるだろう。

(文=島村元子)

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スープラと激戦を繰り広げたNo.32 EPSON NSX(松田次生/アンドレ・ロッテラー組)は、レース大詰めで逆転され2位に。(写真=本田技研工業)

スープラと激戦を繰り広げたNo.32 EPSON NSX(松田次生/アンドレ・ロッテラー組)は、レース大詰めで逆転され2位に。(写真=本田技研工業)

GT500クラスのポディウム。中央にウィナーの立川祐路/高木虎之介組(No.38 ZENTセルモスープラ)、左に2位の松田次生/アンドレ・ロッテラー組(No.32 EPSON NSX)、そして右に3位の脇阪寿一/飯田章組(No.6エッソウルトラフロースープラ)。(写真=トヨタ自動車)

GT500クラスのポディウム。中央にウィナーの立川祐路/高木虎之介組(No.38 ZENTセルモスープラ)、左に2位の松田次生/アンドレ・ロッテラー組(No.32 EPSON NSX)、そして右に3位の脇阪寿一/飯田章組(No.6エッソウルトラフロースープラ)。(写真=トヨタ自動車)

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