今度はセダン1本! 8代目「ホンダ・シビック」デビュー

2005.09.22 自動車ニュース

今度はセダン1本! 8代目「ホンダ・シビック」デビュー

本田技研工業は、同社を代表するモデル「シビック」をフルモデルチェンジし、2005年9月22日に発表した。1.8リッターモデルは同日発売、エンジン+モーターの「シビックハイブリッド」は11月22日にリリースする。


「今回のモデルチェンジで、シビックはコンパクトハッチバックの先駆者の役割を終え、ミドルクラスセダンの役割を担わせることにした。登録乗用車の2割を占める、セダン市場に新たな風を吹き込みたい」と語る、本田技研工業の福井威夫社長。

■ハッチではなく、セダンで

1972年の初代誕生以来、ホンダを代表するベーシックカーとして、また世界160ヶ国でリリースされ累計1600万台超がラインオフしたグローバルカーとしての地位を築いてきた「シビック」が、8代目へと進化した。

2000年9月デビューの先代7代目は、“シビックといえば3ドアハッチ”というイメージを覆し5ドアハッチバック(後日スポーツ版である3ドア「シビック・タイプR」追加)として登場したが、新型の国内市場向けは、これまで「シビックフェリオ」と呼ばれていた4ドアセダンのみに変身。欧州でリリースされるハッチバックやアメリカにあるクーペは導入されない。




これまでのベーシックカーというポジションは「フィット」たちに譲り、ファミリーユースは「オデッセイ」らミニバンに任せ、来るべき「クルマのパーソナル化」を見据えてセダンを選んだ、とはホンダの弁だ。
グローバルカーではあるものの、近年国内ではいまいちパッとしなかったかつてのエントリーカー、シビック。時代の流れのなかでその性格を変え、ミドルクラスカーとして再出発、ということなのだろうか。




新型のトピックは、3ナンバー車へと拡大されたボディ、新開発の1.8リッターエンジン、そして進化させたハイブリッドシステム「IMA」である。特にハイブリッドモデルは、トヨタ以外のメーカーが世に出す“唯一のメジャーなモデル”であり、その動向には注目したいところ。ハイブリッド版だけで国内月販目標500台を目指すという。

トランスミッションは、5段ATをメインに、一部グレードには5段マニュアルを設定。ハイブリッドはCVTだけだ。当面FFモデルのみがラインナップされる。

価格は、1.8リッターモデルが187万9500円から214万2000円まで、ハイブリッドモデルは219万4500円と236万2500円まで。ハイブリッドとあわせ月2500台を売りたいとしている。




■キャビンを前へ、サイズを拡大

既報の欧州仕様5ドアハッチは“一見3ドア風。すっかりスポーティにイメチェン”という衣を纏っていたが、日本仕様のセダンは、フロントウィンドウをぐっと前にもってきた「フォワードキャビン」が特徴。サイズもぐっと拡大し、全長×全幅×全高=4540(+70)×1750(+55)×1440(+-0)mm、ホイールベース=2700(+80)mmとなった(カッコ内は先代シビックフェリオ比)。車内においてのポイントは、インストゥルメントパネル、特に「マルチプレックスメータ」と呼ばれるメーター部分だ。前へと伸びるフロントウィンドウによる奥行きを活かし、運転席前のインパネ上・奥にデジタル式のスピードメーターなどを設置、視点移動を少なく、かつ焦点差を少なくし、すばやく見やすくしたという。下段には、大径のタコメーターらがドンと構える。


新開発されたハイブリッドシステムは、10・15モードで31.0km/リッターという燃費性能を持つ。

■新開発の1.8リッター、進化したハイブリッド

新しいパワーユニット、1.8リッター直4 SOHCユニット「i-VTEC」(140ps/6300rpm、17.7kgm/4300rpm)は、低負荷時の吸気にともなう損失(ポンピングロス)を、より精度の高いバルブコントロールで最大16%低減させるなどし、燃費を向上させたエンジンという。10・15モード燃費は17.0km/リッター(5AT)、「平成22年度燃費基準+5%レベル」をクリアする。
トランスミッションは、1段増え5段となったオートマチックが主力だが、5段マニュアルも一部に残される。




注目のハイブリッドシステムは熟成を進めて先代「シビック・ハイブリッド」比で燃費を5%以上アップ、10・15モードで31.0km/リッターとした(ちなみに「トヨタ・プリウス」は35.5km/リッター)。
主動力を担う1.3リッターエンジンは、バルブ制御を低回転・高回転・気筒休止の3段階で行う「3ステージi-VTEC」で、先代比9ps、0.4kgmアップの95ps/6000rpm、12.5kgm/4600rpmを発生する。

いっぽうの補助役、「IMA(Integrated Motor Assist)」は、電気モーターは高効率化と軽量化を図り、また制御系、ニッケル水素バッテリーなども性能を向上させたという。トランスミッションは、「ホンダマルチマチックS」ことCVT。もちろん、エネルギーを回収する回生ブレーキを採用する。
「平成22年度燃費基準+5%レベル」、「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」というエコパフォーマンスの持ち主である。

(webCG 有吉)

ホンダ・シビック:
http://www.honda.co.jp/CIVIC/

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