【FN2005】2006年度新規定発表、新エンジン/シャシー採用へ

2005.08.29 自動車ニュース

【FN2005】2006年度新規定発表、新エンジン/シャシー採用へ

2005年8月25日、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにおける2006年度のシリーズ概要が発表された。来年度は、ニューシャシーおよびニューエンジンでの開催が予定される。


こちらはJRPから配布された、ニューマシンのイラスト。実車の予定の納期は11月末という。

■トヨタ、ホンダがエンジン供給

2005年8月27日、フォーミュラ・ニッポン第7戦・富士の予選日に、プレス関係者に向けて、現時点でアナウンスが可能な事項を急遽説明する時間が設けられた。
午後1時から始まったのは、公式記者会見ではなく、あくまでも“プレス関係者との座談会”レベルのもの。25日付けのリリースについて補足を行うという範囲であった。ここでは、フォーミュラ・ニッポンを主催する株式会社日本レースプロモーション(JRP)の取締役会長を務める中嶋悟氏と、同社長の野口幸生氏が、プレス陣からの質問に答えた。

発表されたシリーズ概要は以下のとおり。
・シャシーは新たに設計された「LOLA FN06」を使用。空力面を見直し、新型ベンチュリ構造を採用することで、現行「LOLA B351」に比べ、ダウンフォースを10%向上させた。
・エンジンは17年に渡って搭載されてきたワンメイクの無限MF308に代わり、トヨタ、ホンダの2メーカーが、フォーミュラ・ニッポン専用に設計、供給を行う。スペックは3リッターV8、550ps。なお、トヨタ、ホンダともフォーミュラ・ニッポンへの参戦は初。
・タイヤは今シーズン同様、ブリヂストンを予定する。


中嶋悟氏(右)は来年度の参加台数増加を見込んでいるが……。

■参加台数増加を期待

新シャシーはB351のアップグレードでなく、新たに設計した専用シャシーだという。「こちら(JRP)の条件を満たすものが、ローラ社の製造するFN06でした」と選択理由を説明。
なお、このFN06はB351のパーツを流用できるとしても、現時点での使用は考えていないという。「たとえば、ギアボックスケースは流用可能でしょう。ですが、すでに3シーズン使用しているものであり、数多くの在庫を抱えているわけでもない。あくまでも諸事情による緊急手段としての流用はあるかもしれませんが」と中嶋氏は回答した。

一方で注目すべきは、トヨタ、ホンダという2大メーカーが参戦するという点。これまでF1をはじめ、CARTなどのグローバルなレーシングフィールドで展開していたエンジンバトルが、ついに国内でも見られることになるわけだ。各チームはどちらかのエンジンを選択することになるが、中嶋氏はあくまでも理想と断った上で、「2社のエンジンが走るので、供給においてもいいコンディションを保つため、JRPがチームの意向を聞き、どちらか一方に片寄らずバランスが取れればいいと思う」と述べた。

JRPとしては、具体的な方針の説明をするためにも、ニューマシンをお披露目した上での記者会見を開きたいという趣旨から、今回は突発的に設けられた座談会ということになった。実際、開発・製造されるマシンもイラストのみの発表にとどまった。
予定の納期は11月末。12月中旬には、実車での走行を行いたいという。「マシンのテストスケジュールも含め、まだ未定ですが、順調に工程が進んでいるようです」という中嶋氏。

参戦希望台数は20台だという。今季は15台のFNだが、2メーカーのエンジンを選択できるとなれば、台数増加を見込めるのか? 現在、FNに参戦中のチームからは、まだ未確定要素が多すぎるという声も聞こえる。新生FNの全貌が見えるまで、まだ少し時間を要することになりそうだ。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

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