【スペック】全長×全幅×全高=4492×1780×1372mm/ホイールベース=2731mm/車重=1570kg/駆動方式=FR/3.2リッター直6DOHC24バルブ(343ps/7900rpm、37.2kgm/4900rpm)

BMW M3(6MT)【試乗記】

『オーバー100km/hのパワードリフト』 2000.10.21 試乗記 BMW M3(6MT)1.4%の排気量拡大、6.9%のパワーアップ、4.3%のトルク増大。F1マシンに匹敵するピストンスピードを誇るニューBMW M3に、モータージャーナリスト河村康彦が、スペインはヘレスで乗ってきた。

リッター100ps超!

仮に、のハナシ。このクルマに「800万円」というプライスタグが下げられるとすれば、「そのうちの700万円は『エンジン代金』だろうナ」とぼくは思う。そう、E46型クーペをベースにしたボディに、先代M3の3.2リッター「ダブルヴァノス」ユニットにさらなるチューニングを施した心臓を積むニューM3は、そんな印象を抱かせるクルマなのだ。

排気量や圧縮比がアップされ、可動部分は軽量化、さらにロッカーアーム式バルブ駆動システムが採用された6連スロットルバルブ&可変バルブタイミングシステム(VANOS)付きの新M3用ユニットは、いまや1リッターあたり106psもの出力を発生する。

ハイパワーFR車の醍醐味

0-100km/h加速のデータは5.2秒。あのポルシェ911カレラとまったく同じ。いや、実際にドライブをすると、正直なところ「このエンジンの実力は、ポルシェ以上ではないか!」と感じさせられる。アクセルのわずかな動きに反応する正確無比なレスポンス。4500rpmからレブリミットの8000rpmまでの、鮮烈なパワーの盛り上がり感……。特筆ものだ。

足まわりはさすがにすこし硬い。しなやかな接地感という観点からすると、これはポルシェの方が上だ。
ハンドリングは十分なスタビリティの高さに支えられた上での、自在度の高さが印象的。その気になればオーバー100km/hでもパワードリフトが決められる!

ハイパワーFR車ならではの醍醐味に溢れる。それが新しいBMW M3だ。

(文=河村康彦/写真=ビー・エム・ダブリュー)


 
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先代より6%軽量化されたアルミユニット。インパネのボタンを押すことで、プログラムが「スポーツモード」となり、スロットルレスポンスがより鋭敏になる。
 
先代より6%軽量化されたアルミユニット。インパネのボタンを押すことで、プログラムが「スポーツモード」となり、スロットルレスポンスがより鋭敏になる。
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新しいM3のスポーツシートは、電動エアポンプでサイドサポートを膨らませることができるようになった。
 
新しいM3のスポーツシートは、電動エアポンプでサイドサポートを膨らませることができるようになった。
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