「ドリフト・ドリームマッチ」に芸能人、有名人が集結!

2005.07.20 自動車ニュース

「ドリフト・ドリームマッチ」に芸能人、有名人が集結!

2005年7月9日、福島県二本松のエビスサーキットで、「D1グランプリ」として知られる全日本プロドリフト選手権の特別版ともいえるイベント「ドリフト・ドリームマッチ」(以下ドリームマッチ)が開催された。


D1でお馴染みの選手、スーパーGTやスーパー耐久などサーキットで活躍するドライバー、クルマ好きの芸能人など、ジャンルを超えた総勢24人が集結。

■プロドライバー、ミュージシャン、芸能人らが対決!

「ドリームマッチ」の主催は、D1グランプリのサポートもしている小倉クラッチ(株)。同イベントを開催することで、より多くの人たちにモータースポーツ、ひいてはD1グランプリなどの楽しさを伝えていこうというのが目的である。

もっとも、後述するようなドライバーが集まったのは、現社長の小倉康宏氏が純粋にモータースポーツ好きであることが決め手となったようだ。


PCWRCのポイントリーダー、新井敏弘選手が、白煙を上げながらサーキットでドリフト走行!

出場選手は、土屋武士選手、飯田章選手、片岡龍也選手らスーパーGTやスーパー耐久のドライバーのほか、D1の審査委員長をしている土屋圭市さん、D1生みの親である稲田大二郎さん、ミュージシャン河村隆一さん、タレント小園ひろみさんなど、芸能人、業界有名人たち総勢24人。1回限りの特別審査員は、織戸学選手を含む9人のD1ドライバーだ。
さらにスペシャルゲストとして、プロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)でランキングトップに立つスバルの新井敏弘選手がデモンストレーションのために来場。ドリフト好きでなくても楽しみの多い夢のイベントとなった。


箱乗りドリフトで観客にサービス。

■若い人には受け入れられるかも

ドリームマッチは、通常のD1と同様に「ドリフト走行のカッコよさ」で勝敗を決める。各選手の走りを審査員が評価、点数をつけるのだ。例えてみれば、フィギュアスケートのようなものである。
競技方式は、予選では1台ずつ走る「単走」、決勝トーナメントでは2台が前後を入れ替えて2回走る「追走」で競う。追走では、追走車は前走車を抜いても抜かなくてもいい。「カッコよく」追いかけられればいいというのは、本家D1と同じである。


この秋、「マーチカップ」に参戦するミュージシャンの河村隆一さんも、「S14シルビア」でドリフトに挑戦。

そんなドリフト大会を初めて見たという新井選手に感想を聞くと、「おもしろいよ」と明快な回答。
「ドリフトの技術はラリーと変わらないし、コントロール性も高い。すべるのは、毎回同じようにはできないからね。まあ、こっちのほうが(ラリーのコースより)広いし、安全かな。(イベントとして見ると)難しいルールもないし、若い人には受け入れられるかもしれないね」と、従来のモータースポーツの範疇ではないものとして評価していた。


今回のドリームマッチの決勝は、ドミニク・シュワガーvs飯田章とくしくもサーキットドライバー同士の対決に。飯田選手コースオフ、シュワガーが優勝した。

土屋圭市選手と仲がよく、小倉クラッチに自分のフェラーリのクラッチをつくってもらっている関係で出場したという河村隆一さんも、「楽しいですよ」と笑顔を見せていた。
「普段は(ドリフト走行は)しないんですけど、今回のために練習してきました。クルマのコントロールという意味では次元が高いと思いますし、勉強になりますね。今回は、フレンドリーな雰囲気がとてもいいです。自分も楽しめて、お客さんにも楽しんでもらえればいいと思っています」


タレントのヒロミ(左から3人目)もシルビアでエントリー。

■勝負の行方は……

さて競技のほうは、自分の点数に納得しかねた土屋圭市選手が審査員席に乱入し審査員をビビらせつつ観客を喜ばせたり、いつもはグリップ走行しかしていないサーキットドライバーたちは勝手の違う競技に楽しみながらもとまどいスピンを連発するなど、河村隆一さんが“フレンドリー”というように和気あいあいと進行。決勝トーナメントでは、河村vsドミニク・シュワガーという通常ならあり得ない顔合わせも実現した。

優勝したのは、ラジエーターの液漏れにもめげずに出走を続けたドミニク・シュワガー選手。「ドイツにはこういうのはない。GTは“好き”だけど、今日は“楽しい”よ」と、初優勝に満足気だった。


エビスサーキットには多くの観客がつめかけ、朝から晩までスペシャルイベントを堪能した。

9時の開会式からほとんど休みなくクルマが走り、ドライバーのトークショーがあり、すべて終わったのは午後4時過ぎ。
速さという評価基準しかなかったモータースポーツの世界に、技術的、芸術的評価とでもいうような基準を持ち込んだD1は、観客とマシン、ドライバーの距離の近さも人気のポイントとなった。今回のドリームマッチはその点でも、本家に劣らないサービス精神で観客を楽しませていたのだった。

(文=木野龍逸/写真=荒川正幸)

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