第218回:コージの“2005年時計の旅”(その2)ついにトゥールビヨン登場!

2005.07.14 エッセイ

第218回:コージの“2005年時計の旅”(その2)ついにトゥールビヨン登場!

■マリナーならではのオーダーメイド

2005年の“クルマコラボ時計”で目を惹いたのは、ブライトリング・フォー・ベントレーの「ベントレー・マリナー・トゥールビヨン」。コイツはイエローゴールド&レッドゴールドケースモデルで、価格は共に1890万円! プラチナケースで2100万円!! って値段もさることながら、遂にクルマコラボにもトゥールビヨン登場! ってことに驚くわけだが、実はそれはキモではない。

テーマはビスポークウォッチ、つまり客の好みに合わせて文字盤、ケース素材、ベルトなどを自由に組み合わせる「オーダメイド」な部分にある。名前の「マリナー」は、往年のロールス&ベントレーの名コーチビルダー「マリナーパークウォード」から取ったもの。その昔、お金持ちのオーダーやスペシャルモデルのために、ボディとシャシーを別々に作っていた時代を偲ばせるネーミングなのである。
ちなみにジマンですけど、マイロールスである我がコーニッシュクーペ。ボディはマリナーパークウォード製。室内にエンブレム付いてますからね。グハハ〜!

加えて、この時計が予感させるのは、ますます強力なクルマコラボ時計の未来! である。聞けば最近、ブライトリングは既存の強烈な2本柱、「ナビタイマーライン」と「クロノマットライン」の他に、ブライトリング・フォー・ベントレーが「3本目の柱」とも言うべき実績を上げてるという。
簡単な話、売れてるのだ。しかもクルマ好きではなく、ベントレーなどあまりご存知ないような時計好きが買って行くらしい。単純にデザインだか名前の響きが気に入ってね。いやはやクルマコラボ時計が増えるわけだよね。

■いかにもドイツ

それから今年の注目は、前回紹介したIWCのAMGバージョン。その名も「インヂュニア」。まずコイツの素晴らしさは、意外なほどのブランドイメージのマッチングの良さだ。IWCは、本拠地がスイスのシャフハウゼンというドイツ寄りの場所。なんかソーセージでも作ってそうだけど、そのせいか、製品は非常に機能的で理知的、華美なところはない。つまりAMGとことのほかイメージがダブる。どちらも色は「シルバー」って感じでしょ。IWC(International Watch Company)って名前も心なしかドイツっぽい。

そして肝心のインヂュニアだ。これは90年代まで存在したIWCの耐磁時計、つまり医者やエンジニアなど、磁界渦巻く環境で働く人たちのためにつくられた、プロ中のプロ用の時計であり、これがまたAMGのイメージとダブる。早い話、うまいところ付いてます! だ。ビジュアル的にもAMGモデルは銀黒に赤がビミョーに効いててカッコいい。お値段、「インヂュニアオートマチックAMG」が79万8000円(予価)。安くはないけどね。

(文と写真=小沢コージ)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』