【スペック】全長×全幅×全高=4735×1760×1460mm/ホイールベース=2780mm/車重=1490kg/駆動方式=FR/2.5リッター直6DOHC24バルブ(200ps/6000rpm、25.5kgm/3800rpm)/車両本体価格=306.0万円

トヨタ・マークII グランデG(5AT) vs マツダ・ミレーニア 25Mスポーツパッケージ(4AT) VS BMW325iセダン(5AT)【ライバル車はコレ】

ストレート6のFR車を選ぶ 2000.12.19 試乗記 トヨタ・マークIIの「ライバル車はコレ」
 

トヨタ・マークII グランデG(5AT=306.0万円)

■捨てるカタチ
9代目のマークIIは、「直列6気筒エンジンを積むFR4ドア」という基本アウトラインを踏襲しながら、かつてのモデルチェンジではなかった規模の「パッケージング変更」を行った。つまり、全高の大幅アップに加え、ホイールベースを延長しつつ前後のオーバーハングを削り取ることで室内空間を拡大。一方、全長は短縮した。
ところが、こうした「合理的なパッケージング」には、長細い直列6気筒ユニットは不向き、というのが世界の常識。正直いってボクには、今度のマークII、「ストレート6を捨てようとしているカタチ」に見えてしまうのだが……。
バリエーションは相変わらず豊富で、強力なターボ付きエンジンを搭載したモデルも「生き残った」。
マークIIのライバルと言えばローレル……と、短絡的に結論付けられたのは、今は昔。現在、日本車のなかから「6気筒で2.5リッター級の心臓を積んだ、ちょっとルックスコンシャスな4ドアモデル」を探すと、意外にも選択肢は少ない。

【スペック】
全長×全幅×全高=4870×1770×1395mm/ホイールベース=2745mm/車重=1480kg/駆動方式=FF/2.5リッターV6DOHC24バルブ(147ps/6500rpm、22.8kgm/4800rpm)/車両本体価格=275.5万円
 

【ライバルその1】マツダ・ミレーニア 25Mスポーツパッケージ(4AT=275.5万円)

■寄る年波
そんな中から今回選んだのは、2000年7月18日にビッグマイナーチェンジを受けたマツダ・ミレーニア。かつては「ユーノス800」と称されたこのクルマ、デビューは1993年。バブル景気崩壊の影響をもろに被り、セールスは低迷を続けた。いま目にしてもなかなか新鮮に映るのは、そんな皮肉な経緯も一因か。
一方、インテリアクオリティの高さは、開発がバブル期まっただ中だったことを象徴する。ただし、ナビゲーション用モニターの位置が低すぎたり、ボディが剛性感に欠けたりといった点に、やはり「寄る年波」を感じざるを得ない。オートマチックトランスミッションも、世界トップクラスの出来栄えのマークIIの5段タイプに比べると、ミレーニア用は4段で、シフトショックもやや大きく、劣勢は免れない……。

【スペック】
全長×全幅×全高=4470×1740×1415mm/ホイールベース=2725mm/車重=1460kg/駆動方式=FR/2.5リッター直6DOHC24バルブ(192ps/6000rpm、25.0kgm/3500rpm)/車両本体価格=473.0万円
 

【ライバルその2】BMW325iセダン (5AT=473.0万円)

■いかにもスポーツセダン
「ストレート6搭載のFRモデル」とくれば、条件反射的にBMWの名前を思い浮かべる。寸法的にマークIIに近いのは5シリーズだが、価格面など、ライバルとして理解しやすいのはやはり3シリーズではないだろうか? だからといって、購入に際して、実際に両車間で迷うというのはちょっと考えにくいが……。
「直6ユニットは死守する!」と宣言するBMWの場合、スタイリング面でも、そうした心臓を強くイメージさせる。ロングノーズ/バックワードキャビンは、今や世界の潮流から外れているといえるが、「だからこそ特徴をアピールできる」というのが、このメーカーの考え方なのだ。
新しい「M54」型エンジンを搭載した325iの走りは、いかにも「スポーツセダン」。軽快さがウリだ。絶対的な加速力でも、マークIIといい勝負だろう。
直6ユニットの、いかにも「完全バランス!」を感じさせるどこまでもスムーズなエンジンフィール、しなやかでフラットな乗り味などに、「BMWならでは」のテイストを感じる人は多いに違いない。

(文=河村康彦/2000年12月)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

3シリーズ セダンの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • BMW 5シリーズ セダン 2016.10.19 画像・写真 独BMWは2016年10月13日、7代目となる新型「BMW 5シリーズ セダン」を発表した。2リッターガソリンエンジン搭載車からプラグインハイブリッド車まで、多岐にわたるラインナップの一部を画像で紹介する。
  • 独BMW、7代目となる新型「5シリーズ」を発表 2016.10.19 自動車ニュース 独BMWが、7代目となる新型「5シリーズ」の概要を発表した。ボディーはアルミや高張力鋼板の多用により約100kgの軽量化を実現。ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、プラグインハイブリッドと、豊富にそろえられたパワーユニットも特徴となっている。
  • 「谷口信輝の新車試乗」――メルセデス・ベンツE200アバンギャルド スポーツ(前編) 2016.11.3 mobileCG SUPER GTや86/BRZ Raceで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、新型「メルセデス・ベンツEクラス」に試乗。メルセデス・ベンツの中核モデルにして、世界のプレミアムセダンの指標ともいえる大物を、谷口はどう評価する?
  • アストンマーティン・ヴァンキッシュ(FR/8AT)【試乗記】 2016.11.8 試乗記 アストンマーティンのフラッグシップクーペ「ヴァンキッシュ」に試乗。6リッターのV12自然吸気エンジンを搭載するヴァンキッシュには神性すら漂う。人生の最後にはこんな車に乗るに相応(ふさわ)しい男になりたいものである。
  • メルセデス、新型「Eクラス ステーションワゴン」を発売 2016.11.30 自動車ニュース メルセデス・ベンツ日本は2016年11月29日、新型「Eクラス ステーションワゴン」を発表し、同日発売した。ワゴンならではの高い実用性を備えながら、セダンと同様の安全性と快適性を実現しているのが特徴。車両価格は712万~1186万円。
ホームへ戻る