【インディカー2005】トヨタ、2006年限りでシリーズ撤退、次なる目標は……

2005.06.29 自動車ニュース

【インディカー2005】トヨタ、2006年限りでシリーズ撤退、次なる目標は……

トヨタの米国販売会社である米国トヨタ自動車販売(株)は、2005年6月27日、2006年シーズンをもってエンジン供給を行っているIRLインディカーシリーズから撤退することを発表した。

■フォーミュラに見切り!?

トヨタが、北米中心のフォーミュラレースにエンジンサプライヤーとして参戦を始めたのは、ライバルのホンダに遅れること2年の1996年。当初CARTシリーズでは苦戦し、最初の勝利は2000年、現F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤの手により訪れた。

2001年に6勝するも惜しくもタイトルをホンダに奪われた。そして2002年、ドライバーズ(クリスチアーノ・ダ・マッタ)、マニュファクチャラーズ両タイトルをようやく手に入れることができた。

翌2003年、ホンダとともに全戦オーヴァルのIRLインディカーシリーズへ鞍替え。開幕戦でデビューウィンを飾った同年は、両タイトル奪取に加え、ビッグイベント、インディアナポリス500での優勝と、トヨタにとってヴィンテージイヤーとなった。

二分化したアメリカン・フォーミュラ双方を制覇したトヨタは、2006年末をもってエンジン供給活動に終止符を打つ。ライバルシリーズのチャンプカー(元CART)への“出戻り”の可能性も否定した。

「我々は(参戦準備を始めた)1994年以来、アメリカの主要なモータースポーツ活動として、オープンホイールレースに参加してきたが、今後は異なる方向へと向かっていくことになる」「将来のモータースポーツ計画について、リソースをどう割り当てるか検討中」とプレスリリースには記されるが、近年トヨタが同地で力を入れているのがストックカーのNASCARシリーズであることは周知の事実だ。

北米におけるモータースポーツの人気は、“喧嘩別れ中”のIRLとチャンプカーのようなフォーミュラシリーズではなく、ローテク満載で毎週全米各地のオーヴァルを巡回するNASCARに集まっている。世界最大の自動車市場で行うモータースポーツ活動として、どちらが正しい選択か、といえば、自ずと答えは出てきそうだが……。

トヨタは、NASCARのトラックシリーズ「クラフツマン・シリーズ」に「タンドラ」で既に参戦中で、将来的には最上位「ネクステル・カップ」へ歩を進めるのではないか、と思われる。

(文=webCG 有吉/写真=トヨタ自動車)

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2004年からNASCARクラフツマン・トラックシリーズに参戦している「トヨタ・タンドラ」(左)。アメリカ3大メーカーの土俵であるストックカーシリーズに日系メーカーが挑んでいる姿が、いまの市販車市場の様子とだぶる。

2004年からNASCARクラフツマン・トラックシリーズに参戦している「トヨタ・タンドラ」(左)。アメリカ3大メーカーの土俵であるストックカーシリーズに日系メーカーが挑んでいる姿が、いまの市販車市場の様子とだぶる。

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