【F1 2005】BMW、ザウバーを買収、2006年からフルワークス参戦へ

2005.06.23 自動車ニュース

【F1 2005】BMW、ザウバーを買収、2006年からフルワークス参戦へ

独BMWは、2005年6月22日、スイスに本拠を置くF1チーム、ザウバーを買収すると発表した。2006年より、GPでのフルワークス参戦が始まる。

■BMW、初のフルワークス参戦

BMWは、1982年からエンジンサプライヤーとしてGP91戦に出場、1987年を最後に活動を休止するまで9勝をあげた。
カムバックは2000年。やはりエンジン屋として英国ウィリアムズをパートナーに選び、これまで10勝を手に入れてきたのだが、近年は両社の不仲説がまことしやかにささやかれ、チーム首脳のBMW批判なども取り沙汰された。

そのBMWは、中堅プライベートチームのザウバーを買収、エンジンのみならず初めてチーム運営にも乗り出し、GP事業をより効果的に行うことを目論む。

チームオーナーのペーター・ザウバー、そしてチームをサポートし続けてきたクレディ・スイスから順次株式を買う計画で、ザウバーは株の一部を保有しながらアドバイザーとして残留する。
とはいえオペレーションはBMW主導。スイスはヒンウィルのザウバーのファクトリーに加え、BMWのお膝元ドイツはミュンヘンにもヘッドクウォーターを設置し二極体制とするのは、仏英をベースとするルノーと似ている。
ヒンウィルのザウバー本社はBMWの子会社という立場ながら独立した会社として運営。最新鋭の風洞施設は、レース以外にも用いられるだろう。

なお、関係がギクシャクしているといわれるウィリアムズには、引き続きエンジンを供給する用意がある、とコメントしている。

■プライベートチームの行く末

ザウバーは、1980年代後半から90年代前半、メルセデスのチームとしてスポーツカーに参戦。ルマン24時間優勝(1989年)、世界スポーツカー選手権制覇(1989、1990年)と勝利を重ね、1993年、GPに打って出た。

しかし、これまで206戦に出場しながら未勝利。ペーター・ザウバーは、買収に合意した2つの理由として、「パフォーマンス向上の可能性がある」「ヒンウィルで働く300名の雇用確保」をあげた。

大手自動車メーカーがこぞって参入している昨今のF1にあって、メーカー系ではないプライベートチームが生き残り、かつ好成績をあげることは困難な状況だ。
過去には、ティレルはBARホンダ、ベネトンはルノー、スチュワートはジャガー(後のレッドブル)……と次々とメーカー系に生まれ変わり、またホンダ、トヨタ、メルセデスベンツ(マクラーレン)は積極的にチーム運営に参画している。

またひとつ、F1からプライベートチームが消えることになる。時代の流れ、ということなのだろうか。

(webCG 有吉)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。