【Movie】電子制御の横滑り防止装置「ESC」を、テストコースで試す!

2005.06.13 自動車ニュース
【Movie】電子制御の横滑り防止装置「ESC」を、テストコースで試す!

電子制御の横滑り防止装置「ESC」を、テストコースで試す!

電子制御の横滑り防止装置「ESC」(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)をもっと知ってもらおうと、開発メーカーである(株)アドヴィックス、(株)ボッシュオートモーティブシステム、コンティネンタル・テーベス(株)が3社合同で体験試乗会を開催した。


曲がりくねったスリッパリーコースで、ESCの有無による走りの違いを体感する。

【Movie】電子制御の横滑り防止装置「ESC」を、テストコースで試す!

■ESC? ESP? VSC? DSC?

現在普及が進む電子制御横滑り防止装置「ESC」。車両の動きをセンサーによって感知し、危険な状況になった際にブレーキやアクセルを制御、挙動を安定させるというシステムだ。
1999年からメルセデスベンツ車はESCを全車に標準装着し、これにより同ブランド車の操縦不能に起因する事故の割合は30%低減されたといわれる。予防安全(アクティブセーフティ)効果が高いこの装備は、事故の減少に大いに貢献する仕組みであることは間違いない。

【低ミュー路におけるESCのON・OFFによる比較体験】
低ミュー路で突然の障害物を連続してよけるという試乗体験ムービー。障害物をよけられるだけでなく、よけた後の車両の挙動を修正する動作も違います。また、FF(ヴィッツ)とFR(フーガ)の動きの違いも注目してください。

【Movie】電子制御の横滑り防止装置「ESC」を、テストコースで試す!

そのESCも欧州では36%、特にドイツでは64%の新車装着率(2004年の予測値)となるが、日本では上級車種やスポーティカーの一部など、まだヒトケタしか浸透していない。装着率同様に認知度もまだまだ低いといわれている。まだまだ効果のほどが理解されず、一般ドライバーも「どういうメリットがあるの?」と首を傾げるのが現状ではないだろうか。

また各社でシステムの呼び名が違うことも、わかりづらい要因の一つになっている。我々エディターも、トヨタはVSC、アウディはESP、マツダはDSCなどと呼称が違い、とまどうこともあるのだ。

今回集まった3社は、合同でESCの普及活動を行っている。呼称統一も目標の一つ。
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が以前同じような状況であった。日本では上級車の一部だけに装着され(こちらも当時はメーカーによって呼称が異なった)ていたが、現在は装着率が70%を超えるほどになった経緯がある。

【ブレーキングコースにおけるABS有無の比較体験】
ESCの構成要素の一つであるABS(アンチロックブレーキシステム)を体験する。ブレーキング時のステアリング操作で障害物を回避する、試乗走行のムービーをご覧ください。



(撮影/編集=カネヨシ)

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■絶大な効果

普及活動の一つがこの「ESC体験試乗会」。路面状況が急激に変化するような状況や、突然の障害物をよけるなど、滅多にない(ない方がいいが)シチュエーションをテストコースで再現し、体験することができた。今回はジャーナリストをメインに集めたが、いずれは一般のドライバーにも参加する機会を与えたいという。

ESCのありがたみを一番を体感できたのが、低ミュー路での障害物回避だ。これは濡れた路面から突然水柱が立ち、それをステアリング操作でかわすというテスト。ESCがOFF(もしくは非装着車)の状態では、操作とは全く無関係に水柱に直進していく(つまり障害物にぶつかる)。しかしESCがONの状態(もしくは装着車)では、ステアリング操作時に各輪に制御がかけられ、走行ラインを理想に近く変更してくれる。
特にメガーヌはブレーキ制御が強力で、ガガガッと利きが体感できた。エンジニアの話によると、ヨーロッパ車は総じてそうだということだ。対して日本車(ヴィッツ)は、ソフトにさりげなく制御している感覚だ。

ESCの絶大な効果は、試乗によりハッキリと感じることができた。どんな危険が待っているかわからない一般道では、とっさの時に助けてくれるESCが強力な見方となるだろう。
とはいえ、ドライバーが機能に頼ることにより、安全運転意識を低めることになっては本末転倒である。安全運転技能を向上させるべきことには変わりがないはずだ。

(webCG 本諏訪)

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