【F1 2005】第4戦サンマリノGP、大接戦をアロンソが制し3連覇、シューマッハー13位から2位表彰台!

2005.04.25 自動車ニュース

【F1 2005】第4戦サンマリノGP、大接戦をアロンソが制し3連覇、シューマッハー13位から2位表彰台!

F1世界選手権第4戦サンマリノGP決勝が、2005年4月24日、イタリアのイモラにあるエンツォ・エ・ディノ・フェラーリ・サーキット(4.933km)を62周して行われた。
ヨーロッパ・ラウンド開幕戦では、チャンピオンシップリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)と、王者ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)による手に汗握る大接戦が繰り広げられた。死闘の結果、アロンソが僅か0.2秒差で3戦連続となる勝利を手に入れた。ルノーは4戦4勝と快進撃を続けている。

今季初にしてフェラーリで100回目の表彰台にのぼったシューマッハーは2位に甘んじた。
3位は、復調の兆しを見せ始めたBARホンダのジェンソン・バトン。4位には、4年ぶりのGP出走となった、怪我で欠場中のファン・パブロ・モントーヤの代役アレクサンダー・ブルツ(マクラーレン・メルセデス)が入った。

そしてBARホンダの佐藤琢磨が5位でゴールし、バトン同様今年初ポイントを獲得。不振に喘いでいた元チャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴ(ザウバー・ペトロナス)が6位入賞とようやく結果を残せた。

過去2戦2位と好調だったヤルノ・トゥルーリが7位、ラルフ・シューマッハーが8位と、トヨタは3戦連続ダブル入賞を果たした。

(※レース後、危険な行為をおかしたとしてラルフ・シューマッハーに25秒のペナルティが科されることが発表された。よって8位はウィリアムズBMWのニック・ハイドフェルドにわたる。トヨタはアピールするかまえ)

■アロンソvsシューマッハーの名勝負

近年稀にみる激しいトップ争いだった。23歳、GP歴3年目のアロンソと、現役最年長36歳、タイトル獲得7回の大ベテラン、シューマッハーがみせた、残り12周のつばぜり合いは、長く記憶に留まるであろう名勝負だった。

絶不調のスクーデリア・フェラーリ&ブリヂストンタイヤは、3週間のインターバルの間に前戦バーレーンで惨敗した新型「F2005」を建て直して地元イモラにやってきた。

土曜の予選1回目、シューマッハーは3位とまずまずのポジション。しかし日曜の予選2回目で痛恨のドライビングミスをおかし、グリッドは13番手とスタート前から大きな足枷が付いてしまった。

決勝日。ポールシッターのキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が9周目にドライブシャフトのトラブルでトップから脱落すると、アロンソが1位となりレースをコントロール。シューマッハーは10位に留まり、またフェラーリの負け戦か、と思われた。だが……。

序盤3位を走行したトゥルーリのペースがあがらず、シューマッハーまでが団子状態。この間虎視眈々とタイヤ、燃料を温存していたチャンピオンのフェラーリは、給油で続々とピットインするライバルを尻目にあっという間にポジションアップ、28周目に自らのピット作業を終えると、なんと3位にまであがっていた。

他車より1周につき1秒以上速いペースで飛ばすシューマッハー。35周目に9.3秒あった2位バトンとのタイム差は、8周後には0.4秒にまで激減していた。そして47周目の「ヴァリアンテ・アルタ」シケイン、シューマッハーはバトンの隙を突いて2位の座を奪い、いよいよトップのアロンソに照準をあわせた。

2度目のピットストップを完了し、1位アロンソと2位シューマッハーとのギャップは、50周目に1.3秒。以降チェッカードフラッグまで、0.4〜0.2秒の間で息詰まる攻防戦が繰り広げられた。

明らかに2秒は速く走れるシューマッハーに、コーナー各所でラインを閉め、首位を死守するアロンソ。ミラーに映る紅いマシンが与えるプレッシャーにアロンソは屈しなかったばかりか、バックマーカーによる混乱を避けるため、わざとペースを落として走るという離れ業をやってのけた。

しかも、アロンソのエンジンは今回で2戦目。いつ問題が発生するかわからない心臓を労わりながら、若きスペイン人は見事ハットトリックを達成した。

ルノー4連覇、アロンソ3連勝で始まった2005年シーズンは、眠れる獅子ならぬ“眠れる跳ね馬”フェラーリ&シューマッハーが目を覚ましたことで俄然面白みを増してきた。
チャンピオンシップでは、アロンソが36点で引き続きランキング1位。トゥルーリが18点で2位、開幕戦ウィナー、ジャンカルロ・フィジケラとミハエル・シューマッハーが10点で3位に並ぶ。

次戦は5月8日、アロンソの母国スペインでのGP。バルセロナのサーキットが熱狂するのは想像に難くない。

(webCG 有吉)

【F1 2005】第4戦サンマリノGP、大接戦をアロンソが制し3連覇、シューマッハー13位から2位表彰台!の画像

レース後、エンジントラブルをかなり心配していたと告白したアロンソ。土曜予選前までは18周しか走らず、レース中も回転を抑えながら周回を重ねていたという。それでも2番目に速いラップを記録し、見事ハットトリックを達成した。(写真=ルノー)

レース後、エンジントラブルをかなり心配していたと告白したアロンソ。土曜予選前までは18周しか走らず、レース中も回転を抑えながら周回を重ねていたという。それでも2番目に速いラップを記録し、見事ハットトリックを達成した。(写真=ルノー)

王者復活――序盤3戦で2点しか獲得していなかったミハエル・シューマッハーは、ここにきて競争力をあげてきた「フェラーリF2005」を2位の座に導いた。
悔やまれるのは予選2回目の失敗。燃料を多く積んだ重めのマシンでバンプに乗り上げ、難しい複合コーナー「リヴァッツァ」でコースオフ。13番グリッドというきわめて不利な位置からスタートせざるを得なかったのだ。
それでもチームメイトのルーベンス・バリケロと比べたら、シューマッハーははるかに幸運だった。バリケロは10番グリッドから8位を走行し、19周目に電気系トラブルで戦列を去った。(写真=フェラーリ)

王者復活――序盤3戦で2点しか獲得していなかったミハエル・シューマッハーは、ここにきて競争力をあげてきた「フェラーリF2005」を2位の座に導いた。悔やまれるのは予選2回目の失敗。燃料を多く積んだ重めのマシンでバンプに乗り上げ、難しい複合コーナー「リヴァッツァ」でコースオフ。13番グリッドというきわめて不利な位置からスタートせざるを得なかったのだ。それでもチームメイトのルーベンス・バリケロと比べたら、シューマッハーははるかに幸運だった。バリケロは10番グリッドから8位を走行し、19周目に電気系トラブルで戦列を去った。(写真=フェラーリ)

新旧名ドライバーがガッチリ握手。シューマッハーは、ポスト・シューマッハーと目されるアロンソの背中に何を見たか?(写真=フェラーリ)

新旧名ドライバーがガッチリ握手。シューマッハーは、ポスト・シューマッハーと目されるアロンソの背中に何を見たか?(写真=フェラーリ)

3位でゴールしたチームメイトのバトン同様、今シーズン初ポイントに喜ぶBARホンダの佐藤琢磨。予選6位、決勝ではウィリアムズBMWのマーク・ウェバーを抜くなどし、5位完走を果たした。「レースの序盤では、遅いマシンに行く手を阻まれてしまいましたが、ポジションを維持するため、サイドバイサイドのレースを楽しむことができました」とコメント。(写真=本田技研工業)

3位でゴールしたチームメイトのバトン同様、今シーズン初ポイントに喜ぶBARホンダの佐藤琢磨。予選6位、決勝ではウィリアムズBMWのマーク・ウェバーを抜くなどし、5位完走を果たした。「レースの序盤では、遅いマシンに行く手を阻まれてしまいましたが、ポジションを維持するため、サイドバイサイドのレースを楽しむことができました」とコメント。(写真=本田技研工業)

開幕3戦を幸先よくスタートしたトヨタにとって、ここイモラは元々不得手だったコース。予選ではヤルノ・トゥルーリ(写真)5位、ラルフ・シューマッハー11位。決勝レースでは、トゥルーリが序盤3位を走行するもオーバーステアとトラクション不足によりペースがあがらず、結果7位に終わった。
一方のラルフは8位でゴールしたものの、2回目のピットストップ時にニック・ハイドフェルドへ危険な行為をしたとして、レース後25秒のペナルティが言い渡された。トヨタはアピールするかまえだが、これに失敗すれば8位1点がハイドフェルドにわたることになる。(写真=トヨタ自動車)

開幕3戦を幸先よくスタートしたトヨタにとって、ここイモラは元々不得手だったコース。予選ではヤルノ・トゥルーリ(写真)5位、ラルフ・シューマッハー11位。決勝レースでは、トゥルーリが序盤3位を走行するもオーバーステアとトラクション不足によりペースがあがらず、結果7位に終わった。一方のラルフは8位でゴールしたものの、2回目のピットストップ時にニック・ハイドフェルドへ危険な行為をしたとして、レース後25秒のペナルティが言い渡された。トヨタはアピールするかまえだが、これに失敗すれば8位1点がハイドフェルドにわたることになる。(写真=トヨタ自動車)

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