WRCチャンピオン、ロウブがルマン24時間初参戦!

2005.04.20 自動車ニュース

WRCチャンピオン、ロウブがルマン24時間初参戦!

2005年4月13日、パリ近郊ラ・プレーヌ・サン・ドゥニにて、「ペスカローロ・スポーツ」の2005年ルマン24時間耐久レースのチーム体制が発表された。パリ在住のライター、野口友利のリポート。

■ラリー界の王者、ルマンへ

「ペスカローロ・スポーツ」の今年の参戦マシンは2台。5名のドライバーの名前は事前にリリースされていたが、発表会当日、新しいマシンを駆ってプレスや招待者の前に6人目のドライバーが登場、それがセバスチャン・ロウブだった。
昨2004年WRCチャンピオンの座に輝いた最もホットなフランス人ラリードライバーである。関係者の間ではルマン参戦の噂は既に流れていたが、それを肯定する形になった。

ラリー界の王者ロウブにとっては初のルマン。「マシンの出来上がりもいいし、不安も特にないよ。サーキットは僕の専門ではないだけに、楽しんで走りたい」と語った。

■最多記録保持者、ペスカローロ

1968年から76年にかけてF1に参戦し、70〜80年代には4度の優勝を含むルマン24時間レース参戦33回の最多記録を樹立したアンリ・ペスカローロは、2000年に自身のチーム「ペスカローロ・スポーツ」を設立。
昨年の同レースでは13時間トップを走行、アウディ勢に次ぐ4位という惜しい結果を残している。

その悔しさをバネに、ペスカローロは、
「2005年から適用、2007年より義務付けられるエアロダイナミックに関する新レギュレーション対応のマシンを開発しました。ここ数年ルマンを独占しているアウディと対抗するには、それしかないと考えたのです。新マシン開発ためにこの冬は私が自らハンドルを握ってテスト走行し、チームが一丸となってマシンをつくりあげました」

■新マシンに好感触

4月1、2日に行われたポールリカール・サーキットでのエントラント向け合同テストでも好感触を得たというこの新マシン「HYBRIDES(ハイブリッド)」は、15%パワーがアップし、車重は15%減、また燃料タンクは10リッター増になっている。

「マシンも順調ですし、ドライバーとしてセバスチャン(ロウブ)を獲得できたことはラッキーだと思います。ラリードライバーですが特に不安もありませんし、技術と精神面の両方で可能な限りアドバイスをし続けていますが、具体的には教えられませんよ。チームの秘密ですから(笑)」と、普段物静かなペスカローロもユーモアを交える余裕が。

■コマスも参戦

ロウブの他には、昨年もペスカローロ・スポーツからルマン24時間レースに参戦した、日本のGTレースなどでも活躍するエリック・コマスも出場する。

「2ヶ月前にアウディのマシンで走行しましたが、このペスカローロ・ジャッドのマシンの方が感触もいいですし、ずっと速い。優勝する自信はありますよ。僕たちドライバーは、ペスカローロにチームマネージャーとしては初、トータルで5つ目のルマン24時間優勝をプレゼントしたいと思っています」
そう笑顔で語ったコマスは、確かな自信とやさしさを見せた。

ルマン24時間レースの本戦は6月18〜19日。ロウブがサーキットでいったいどんなドライビングを見せてくれるのか注目される。

(文&写真=野口友利)


最もホットなフランス人ドライバーのひとり、セバスチャン・ロウブ。初ルマンに「楽しんで走りたい」とコメント。


「ペスカローロC60-ジャッド」。カーボンファイバーとアルミハニカムで構成されるシャシーに、名門エンジンチューナー、ジャッドの5リッターV10(640ps)+6段シーケンシャルトランスミッションを搭載する。


4度の優勝を含むルマン24時間レース参戦33回の最多記録保持者、アンリ・ペスカローロ。2000年から自身のチームで24時間に挑み続けている。1942年9月25日生まれの62歳。

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