【カーナビ/オーディオ】ソニーのマルチDVDレシーバー「MEX-R1」を聴いた

2005.03.12 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】ソニーのマルチDVDレシーバー「MEX-R1」を聴いた

ソニーのHDDナビ、XYZシリーズとベストマッチを組むマルチDVDレシーバーが3月上旬発売予定の「MEX-R1」。デモカーのVWビートルに搭載したMEX-R1を、一足早く試聴した。


【写真上】XYZシリーズと組み合わせればDVDビデオ、DVD-R/RW、DVD+R/RW、HDDに貯めたMPEGなど、多彩なフォーマットの動画が車内で楽しめる。
【写真下】シャッター式のモーションブレードを開けた状態。ディスプレイ上のポッチに指をかけて上下に動かせば開閉できる。メカ内にホコリやタバコの煙が入らない。

■DVDビデオとしても一級品

──ビートルのインパネに、よく似合ってますね。
石田:ちょっぴり赤というか紫っぽいブラックフェイスで、キー照明はブルー。立体的なフェイス面と、左右両端を丸くしたディスプレイも円を多用したビートルにマッチしていますね。ディスク挿入口がシャッター式になったモーションブレードも、シンプルなデザインに一役買っています。

モーションブレード自体は昨年のCDレシーバーから採用した機構ですが、今回はディスプレイ下のボタン部分が連動して動くなど、進化している。この機構、単にデザインのために採用したものではなく、ホコリをシャットアウトできる。DVDのピックアップやメカはシビアですから、メカにホコリが入ったり、ピックアップが汚れたりすると、読み取りエラーを起こしやすいんですが、コレなら心配いらない。たばこを吸う人にも向いてますね。たばこの煙がメカ内に侵入して、ピックアップを汚しDVDが読めなくなるってこと、けっこうあるんですよ。


本体では基本的な操作しかできないので、DVDのメニュー選択などはリモコンで操作する。ソニー得意のジョイスティックが欲しいような気も……

──じゃあたばこなんか吸わなきゃいいのに。では、DVDビデオを見てみましょう。おっ、なかなかきれいな映像ですね。
石田:組み合わせているモニターは、HDDナビの「XYZ-77」。「XYZ-77」はVGAモニターを採用しているから、モニター自体のクォリティも高いんですが、DVDプレーヤーの性能もいいんでしょうね。発色が鮮やか。AVデコーダーとVIDEO DACに専用独立電源を採用したり、ホーム用の高級DVDプレーヤーにも採用しているVIDEOアンプICを採用したあたりが効いているんでしょう。また、日中でも映像がくっきり見える。
今、ピクチャーEQを「Shine」に設定しているんですが、これは外光に負けないように明るさを限界まで上げたモードだそうです。ほかにも「Daytime」「Sunset」ディマーON時の「Night」「Midnight」「Theater」そして「Custom」というモードがあって、環境に応じてレシーバー側で映像を調整できるんです。

──様々なフォーマットに対応しているということなので、ディスクを替えてみましょう。次はソニーさんが用意してくれたDVD-RWで、TV番組を録画したものだそうです。えっ、これほんとにTVを録画したものですか? ある意味、パッケージソフトよりもきれいかも。
石田:このクオリティは地上デジタル放送を録画したものですね。一度、地上デジタル放送を見てしまうと、従来のアナログ放送は見ていられないほど画質が荒い。まあ、それはさておき、地上デジタル放送やBSデジタルには、CPRMという一度だけ録画が可能なコピーガードがかかっていて、CRPM対応のDVDレコーダーで録画したものは、CRPM対応のプレーヤーでなければ再生できないんです。「MEX-R1」はカー用で初めてCRPM対応を謳っていますから、地上デジタル放送を録画したディスクも楽しめるわけです。

──対応フォーマットはどれくらいありますか?
石田:DVDビデオにDVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RWと、DVD-RAM以外はすべて再生できますし、VRモードや+VRモードにも対応しています。今、DVDのフォーマットがこれだけ乱立している中で、この幅広い対応力はうれしいですね。他社のカーDVDはせいぜいDVD-R/RWまでしか対応していないものが多いですから。

■コストパフォーマンスの高いハイクォリティの音

──じゃあ、CDを聴いてみましょうか。音質はどうでしょう。
石田:デッキの内蔵アンプを使ったお手軽システムとしては、なかなかいいんじゃないでしょうか。ノイズ感が少なくて音がとってもクリア。ちょっと音が軽いなぁという印象ですが、トランクに追加したサブウーファーとアンプが、そのあたりをうまく補っている。
今回、D/Aコンバーターに24ビットのマルチビットDACを採用したり、コンデンサーの配置を適正化するなど、音質向上に向けて努力しているようなんですね。そのあたりが結果としていい音につながっていると思います。

今回のデモカーでは試すことができなかったんですが、リアシート用にプラスしたモニターで、ヘッドホンをしながらDVDビデオを楽しんでいるときに、フロントのスピーカーでラジオを聴けるZONE×ZONE機能は、リアエンタテインメントを楽しみたい人には便利。DVDの出力レベルを調整できるのも、細かいことですがありがたい。CDとDVDの音の大きさって結構違いますから、DVDを聴いた後にそのままのボリュームでCDをかけると、音が大きくてびっくりすることがある。その辺が解消できます。まさにXYZナビとはベストマッチですね。
XYZに貯めた圧縮音楽や映像も、「MEX-R1」を組み合わせることでいい音が楽しめますし。すでにカーTVをお持ちの人が、DVDビデオを見られるようにしたいなぁと思ったときにも、「MEX-R1」は第一候補に上るでしょう。輸入モノにはもっと安いDVDプレーヤーもありますが、クォリティ面を考えると「MEX-R1」は抜群にコストパフォーマンスが優れていますよ。

(文=石田 功)

ソニー:
http://www.sony.co.jp/

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。