すでに「3年待ち」!? フェラーリ「F430」発表会

2005.03.10 自動車ニュース

すでに「3年待ち」!? フェラーリ「F430」発表会

2005年3月9日、東京・三田のイタリア大使館でフェラーリの「F430」の発表イベントが行われた。2000万円超のプライスタグがつくモデルだが、会場では現フェラーリオーナーが熱のこもった商談を繰り広げていた。


駐日イタリア大使のマリオ・ボーヴァさん
挨拶では、「東京国立博物館で2500年前の彫刻である<躍るサテュロス>の展示が行われていますが、イタリアにはそのように長い芸術の歴史があります。それは、いまフェラーリという形で日本の皆さんにご覧いただくことができます。パリサロンでの発表直後、日本でもすぐに100人以上の方から予約注文が入ったと聞いています。今申し込んでも、納車まで3年待ちという話です。急いでください!」と話していた。

■イタリア大使も応援

2004年9月のパリサロンで発表された「F430」が日本でお披露目された。フェラーリの8気筒モデルとして、「360モデナ」の後継となる。最近のフェラーリ・マセラティの発表会の例に倣って、会場は東京・三田にあるイタリア大使館である。イタリアにとって、フェラーリは国家として売り込むべき重要な製品なのだ。駐日イタリア大使のマリオ・ボーヴァさんの挨拶には熱がこもっていた。

2005年の日本での販売台数は160台なのでちょっと計算が合わないが、意欲の表れなのだろう。360モデナはトータルで1万6000台を販売し、フェラーリの歴史の中で最も売れたモデルとなったが、F430にはそれ以上の売り上げが期待されている。6段MT仕様で2079万円、2ペダルMTのF1トランスミッション仕様では2205万円となっていて、モデナと比べると300万円以上のプライスアップとなっているが、フェラーリの顧客にはそんなことはたいした問題ではないようだ。
発表会にはプレスのほかに現フェラーリオーナーが多数来場していたのだが、展示されていた3台のF430のまわりでは、シートの色はどれにしよう、などといきなり具体的な商談が始まっていた。




■新しいのはE-Diffとmanettino

1961年のF1チャンピオンマシンである“シャークノーズ”156をモチーフにしているとあって、エクステリアはどことなく優しげだったモデナと比べると、かなりアグレッシブな印象である。特にリアから見ると堅く引き締まった筋肉を思わせ、凝縮感がある。フロントはノーズがさらに低く鋭角に造形され、こちらは肉を削ぎ落としたようなイメージだ。




F430のミドに搭載されるV8エンジンは、モデナの3.6リッターから4.3リッターに大幅に拡大され、最高出力は490馬力、最大トルクは47.4kgmとなっている。最高速度は315km/h、0-100km加速は4.0秒と謳われている。
新たに採用された技術は、E-Diff(イーディフ)とmanettino(マネッティーノ)の二つである。E-Diffはあらゆる走行条件下で駆動力の伝達を飛躍的に高めるとされるエレクトリック・ディファレンシャルで、manettinoはステアリングホイール上に備えられる走行モード選択スイッチである。いずれも、「F1テクノロジーをダイレクトにフィードバックした」と誇らしげに記されている。




左下にエンジンスタートスイッチがあり、右下にmanettinoの切り替えレバーが備えられたステアリングホイールは、F1マシンのコクピットというより、むしろ「グランツーリスモ」のコクピット型コントローラーを思わせる。
上質な革で設えられた空間はラクシャリーな雰囲気が漂うが、カーボンをふんだんに使ってスポーティな感覚も演出されている。助手席側のエアコン吹き出し口下には、1999-2003のF1チャンピオンのプレートが埋め込まれていた。


全長×全幅×全高=4512×1923×1214mm/ホイールベース=2600mm/車重=1450kg/駆動方式=MR/4.3リッターV型8気筒DOHC32バルブ(490ps/8500rpm、47.4kgm/5250rpm)

日本仕様車には、「パワーシート」「スクーデリア・フェラーリ・エンブレム」「カラード・ブレーキキャリパー」の3オプションが標準装備されている。また、3年間の新車保証期間が条件を満たせば1年間自動延長される「パワー・キューブ」も標準となる。デリバリー開始は、5月中旬を予定している。

(NAVI 鈴木真人)




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