三菱の暴れん坊「ランサーエボリューションIX」がデビュー

2005.03.02 自動車ニュース

三菱の暴れん坊「ランサーエボリューションIX」がデビュー

三菱自動車工業は2005年3月2日、高性能スポーツセダン「ランサーエボリューション」の最新モデル「IX」を発表。同日発売を開始した。エンジンのMIVEC化や「GT」グレードの追加などがトピックだ。




■12モデル目の「ランエボ」

1992年10月に5ナンバーサイズセダン「ランサー」のスペシャル限定モデルとして発売された「ランサーエボリューション」から、細かい改良などを含め、今回で12代目となる「エボIX」が発表された。

従来より、上級グレードの「GSR」とモータースポーツベースグレードの「RS」という2本立てであったが、今回新たに「GT」グレードが加わった。新規設定グレードの「GT」グレードは大まかにいうと、「GSR」の快適装備と「RS」の動力/駆動システムが与えられた廉価グレード。タイヤも快適方向に寄った性能となっている。こちらは2005年WRCグループNのホモロゲーション取得予定モデルにもなる。




先代からは外観の手直しも行われた。フロントバンパーは開口部を十分確保した上で、不要部分をふさぎ空気抵抗を低減。リアバンパーは下部をディフューザー形状とし整流だけでなく、排ガスによる汚れを目立たなくする効果もあるという。フロントグリル部のダイヤモンドマーク台座が廃されたのは、元チーフデザイナーであるオリビエ・ブーレイ氏の退陣とともに行われている、他の三菱車と同様の処置だ。




■エンジンをMIVEC化

「VIII MR」からの大きな変更点としてはエンジンのMIVEC化である。型式は初代から続く4G63型であるが、吸気側に連続可変バルブタイミング機構(MIVEC)を採用。従来より高回転域の性能が向上したほか、燃焼効率アップによる燃費の改善にも効果があるという。

ターボチャージャーにも手が加えられた。コンプレッサーハウジングの形状見直しなどにより、全域でレスポンスを向上。さらに「RS」「GT」グレードには、新開発となる、チタンアルミ+マグネシウムの新タービンが組みあわせられ、こちらは低中回転域のトルクやレスポンスの向上に寄与するという。

これらにより最高出力は同じ(280ps/6500rpm)ながらも、「GSR」では最大トルクが40.8kgm/3000rpmと発生回転数が500rpm下がり、新タービン採用の「RS」「GT」グレードでは41.5kgm/3000rpmという強力なトルクを発生することになった。


アルミホイールは従来品に比べ、1本あたり0.15kgの軽量化を果たしたという。

組みあわせられるトランスミッションは「GSR」では従来同様の6段MT。「RS」「GT」に搭載される5段MTでは、5速のギア比を0.825から0.761にハイギアード化し、より高速なクルージングにも対応する。

4WD制御システムは、従来型を基本的に引き継ぐ。すなわち「GSR」ではACD(アクティブセンターディファレンシャル)+スーパーAYC(アクティブヨーコントロール)+スポーツABS。「RS」「GT」ではACD+リア機械式1.5ウェイLSDである。
ブレーキやサスペンションもキャリーオーバーとなるが、「GSR」のみリアのスタビリティ向上のために、車高を5mmダウンさせた。

価格は「GSR」(6MT)が357.0万円、「RS」(5MT)が331.8万円、「GT」(5MT)が294.0万円。

(webCG 本諏訪)

三菱自動車工業:http://www.mitsubishi-motors.com/

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