ホンダ・モータースポーツは、F1からマウンテンバイクまで

2005.02.28 自動車ニュース

ホンダ・モータースポーツは、F1からマウンテンバイクまで

本田技研工業は、2005年のモータースポーツ活動計画について、2月26日に発表した。資本参加するF1 BARホンダを筆頭に、IRLインディカーシリーズやスーパーGT、そしてMOTO GPなどの二輪レースやマウンテンバイクのダウンヒルレースなど、車輪の数やモーターの有無にかかわらない広いフィールドで戦いを挑む。

■待望の“第三期初優勝・初タイトル”を――F1

BARホンダにとって、いや、2004年のF1にとって、ジェンソン・バトン&佐藤琢磨のコンビのあれほどの活躍は予想外の出来事だったのではないか。
第2戦マレーシアでバトンが自身初の表彰台(3位)を得て以来、ポディウムの常連として、そして時として常勝フェラーリを脅かす存在として健闘。スクーデリアに次ぐコンストラクターズランキング2位、バトンはドライバーズランキング3位の座を手に入れた。

しかし、だからといってホンダを含むチームがこの結果に満足しているわけでは、もちろんない。チーム初、ホンダとしては1992年オーストラリアGP以来の「72勝目」がまだだからだ。


新型エンジンは、さらなる小型化、低重心化に加え、2GPウィークまるまる戦えるだけの寿命を持つという。

2004年11月、ホンダはBARチームに資本参加することを発表した。チームのマネージメントにも本格参入し、待望の“第三期初優勝・初タイトル”を狙う体制を整えつつある。
あとは、成長著しいバトンとタクマが、ジェフ・ウィリスが手がけたニューマシン「BAR007」を駆り1位を勝ち取るだけ……といいたいところだが、シーズン前のテストでは、いいニュースが聞こえてこなかったのも事実だ。

テクニカルディレクターのウィリスも、ニューマシンがセンシティブであったことを認めたが、テストを重ねて開幕戦に向けて準備はできていると話す。空力面の新レギュレーション(前後ウィング、ディフュ―ザーの位置・形状変更)は、やはり各チームの悩みの種となっているようだ。

新エンジン「ホンダRA005E」は、低重心、小型化を図りながら、2GPウィーク1エンジンの新しいルールにより、1500km走りきる耐久性を持つと謳われる。

3月6日のオーストラリアGPから始まる全19ラウンドの戦いの末、ホンダがたどり着くポジションはどこになるのか? 2004年が好調だったゆえに、来るべきシーズンに臨む彼らの表情には昨年以上のプレッシャーが感じられた。


世界を舞台に戦うレーシングドライバー、佐藤(右)と松浦孝亮(中央)が談笑するの図。

■昨年は絶好調――IRL

ライバル、トヨタの後塵を拝した2003年から一転、2004年のIRLインディカーシリーズはホンダの“当たり年”だった。

ドライバーズ(トニー・カナーン)&マニュファクチャラーズ両タイトル、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(松浦孝亮)の“三冠”に加え、念願のインディアナポリス500優勝(バディ・ライス)、悲願のツインリンクもてぎ制覇(ダン・ウェルドン)と破竹の勢いでシーズンを席巻した。

2005年も引き続き、米ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントとイルモア・エンジニアリングとのパートナーシップによるV8ユニットは健在。アンドレッティ・グリーン・レーシング、レイホール・レターマン・レーシングら優勝経験あるチームを含む5チーム10台へ「HI5R」ユニットを供給、タイトル防衛を目論む。

シーズンは3月6日のマイアミでスタート。オーヴァルトラックに、新たにロードコース、市街地コースを加えた全17戦が間もなく始まる。

■プロジェクトと銘打って――スーパーGT

FIA公認の国際シリーズとして生まれ変わったJGTC改めスーパーGTには、引き続き、(株)M-TECと(株)童夢とのコラボレーションによる「NSX」を投入する。2004年、「日産フェアレディZ」「トヨタ・スープラ」の先行を許し、1勝しか残せなかったホンダ勢は、「ホンダNSX-GTプロジェクト」と銘打って、優勝戦線に加わらんと3チーム4台を揃える。

3リッターV6ツインターボを熟成させる一方で、シャシー面ではコーナリング特性を向上させたという。

シリーズは、3月27日の第1戦TIサーキット英田から全8戦が組まれる。

(webCG 有吉)

本田技研工業:
http://www.honda.co.jp/

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