【カーナビ/オーディオ】東京オートサロン関西版「大阪オートメッセ」オーディオリポート

2005.02.26 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】東京オートサロン関西版「大阪オートメッセ」オーディオリポート

2005年2月11日から13日まで、「大阪オートメッセ」が盛大に開かれ、3日間で合計約25万人に近いクルマ好きが訪れた。
大阪港近くのインテックス大阪を舞台に催されるこのイベントは今年で9回目。いわば東京オートサロンの関西版といってもよく、関西ならではのノリのいいドレスアップカーなどが数多く出品されていた。

■カーオーディオ体験館で気になったもの

『webCG』スタッフとカーナビ・オーディオライターの石田功さんは、全部で7つのイベント会場の中で「体験館」と名づけられたカーオーディオ中心の会場を取材。このイベントにはトップメーカーはもとより、関西を拠点とするオーディオメーカーやインポーター、ショップが出展しているからだ。その多くは『SOUND NAVI』や『カーナビ&オーディオの達人』でお馴染みのところばかり。このイベントが初お目見えという注目の製品もあればリニューアル開店するショップもあった。さっそく回ってみよう。

──はるばるやってまいりました。大阪オートメッセ。
石田:ここはドレスアップ&チューニングカーのイベントの中でも、カーオーディオ体験ブースというのが1館独立してあるから、カーオーディオ・ファンなら見逃せないイベントですね。

──でも、カーオーディオ体験ブースというわりには、クルマに乗って聴いている人よりも、コンパニオンのお姉ちゃんに群がるカメラ小僧というかカメラ親父が多いような……
石田:ま、その人たちもチケット代を払っているお客さんってことで。
ほらほら、きれいな娘おりまっせ。ビートソニックのブース。今、ビートソニックのカーオーディオはタイやシンガポールで大人気だそうで、向こうでミスコンを行なってコンパニオンを連れてきたようです。

──飛行機乗るならシンガポールエア! スチュワーデスのコスチューム、サイコー!!
石田:って、あんた、なにしにきとるん? 真面目にやりましょ。

──じゃ、心を入れ替えて。なにか気になるもの、ありました?
石田:ビートソニックの話題が出たので、ではそこから。
参考出品のドームミッドレンジと2種類のトゥイーターは、カーオーディオ好きなら、かなり気になると思う。カーオーディオに入れ込んでいる人の間では、デジタルプロセッサーが主流。これがあると、スピーカーのマルチウェイ化、3ウェイとか4ウェイといったヤツですね、これがしやすい。
で、トゥイーターとウーファーの2ウェイスピーカーでオーディオ楽しんでいる人が、中域の解像度を高めるために3ウェイ化を図るにあたって、このミッドレンジは気になりますよね。ドーム型だから、コーン型よりも取り付けしやすいし。

トゥイーターは、この大きさが気になる。カー用のトゥイーターって、取り付けやすさを優先するから、どうしても小さくなるじゃないですか。だから、音も細くなっちゃったりするんですね。
でも、このサイズなら、低い帯域まで再生できるから音に厚みが出る。これをピラーなどの高い場所に装着すると、音像の定位も出しやすくなるはずです。大きいから取り付けしやすいとはいえませんが、プロショップならきれいに取り付けてくれるでしょう。

──ほかに、気になるものは?
石田:ビーウィズのミラーメディアですね。わかりやすくいうと、ルームミラー型メディアプレーヤー。純正のルームミラーの上にかぶせるタイプの後付けルームミラーの横に、コンパクトフラッシュ(CF)カードのスロットがあって、パソコンからCFカードに取り込んだ音楽ファイルを再生できる。

あと、液晶モニターも内蔵していて、リアビューカメラやカーナビなどの画像をルームミラーに映し出すことも可能です。

ポイントはアナログ音声のRCA端子のほかに、TOS-LINKのデジタル出力を装備していること。だからデジタル信号をダイレクトにデジタルプロセッサーにつっこめる。非圧縮のWAVファイルの音楽も再生できるそうだし、ミラーメディア→デジタルプロセッサー→アンプ→スピーカーというシステムは、かなり音がいいと思いますよ。CDやHDDのように回転系がないから、データの取り出しが安定するし。

ただ、TOS-LINKの入力端子を持ったデジタルプロセッサーが少ないのが悩みどころ。カロッツェリアのXシリーズなど、多くが専用のデジタル入力端子を装備していますから。ま、ビーウィズのことだから、きっとうまい具合にまとめてくれるでしょう。6月頃には正式発表とのことだから、期待しましょう。

■カーオーディオをグレードアップしたい人に

──ラックスマンが「AT-1000」を展示していました。
石田:スピーカー出力のハイレベルなをライン出力に変換するハイ/ローコンバータですね。これがあれば、純正ヘッドユニットにラックスマンなどの外部アンプをプラスして、スピーカーをハイクオリティなものに交換して、純正ヘッドユニットを中心にカーオーディオシステムのグレードアップを図ることができる。最近は純正ヘッドユニットの交換がしにくいクルマが増えていて、ほんとはもうちょっといい音で音楽が楽しめたらいいなと思っていても、あきらめている人が多いようです。そんな人には、ぜひお勧めしたいアイテムです。

──ショップのブースもたくさんありますねぇ。
石田:これからカーオーディオをグレードアップしてみようかなという人には、これだけ多くのショップのデモカーが1カ所で聴けるなんて、めったにないチャンス。こういうイベントはショップを選ぶうえで、とっても参考になると思います。
たとえばサウンドステーションのブース。カロッツェリアXを使った、ほとんど同じシステム構成のクルマを7〜8台、ずらりと並べてあったんですけど、それぞれ音が違っていて面白かった。

とくにAVカンサイの「MW X5」は、クルマでこんなにいい音が楽しめるのかと思わせる説得力があった。ものすごく声がリアルだし、再生レンジ、帯域バランス、解像度とも申しぶんない。

ウィニング、K2、ファルコンもほぼ同じシステム構成のクルマを用意していて、音の傾向は違えど、それぞれ魅力的だった。
だからお客は、実際にクルマに乗って音楽を聴いてみて、気に入った音がしているクルマを製作した店に、安心してインストールをお願いできる。展示車と自分のクルマが違っていても、ほぼ同じクオリティの音に仕上げてくれるはずですから。

■カーオーディオ専門店「リバイズ」

──リバイズのブースも賑わっていました。
石田:もともと摂津にあったリバイズと奈良・橿原にあったライズが合体して、新生リバイズとして箕面に店を出すそうです。しかも、カーオーディオ専門店としては最大級の広い店。オープンは2月26日だったかな。国道171号沿いのうどん屋のとなりだそうです。マニアックなシステムだけではなく、量販店が扱うようなお手軽システムも扱うそうだから、カーオーディオ好きの間口を広げる意味でも、ぜひともがんばって欲しい。

そうそう。ここにおもしろいものがあったんですよ。ステアリングコントローラーというヤツ。最近、ハンドル周辺のスイッチで、純正オーディオのボリューム調整やトラック送りができるクルマが多いじゃないですか。市販オーディオに替えたあとでも、そのスイッチで音量などの調整ができるようにするアイテムです。

デモカーは「BMW3シリーズ(E46)」だったけど、純正ステアリングリモコン付きの多くのクルマに対応できるそうです。気になる人はお店に問い合わせてみてください。デモカーの音もよかったですよ。若々しくてエネルギッシュで。ドラムソロなんか、ものすごくキレがよかった。

■いい音での音楽を実感して

──ショー全体を通して感じたことは?
石田:本来はタイヤ、ホイール、エアロパーツなど、ドレスアップ&チューニングカーを中心としたイベントだから、カーオーディオを目当てにきているお客は少ない感じですね。ほかのホールに比べて、カーオーディオ体験ホールは、人が少なかった。でも、エアロカーを目当てにきて、試しにクルマに乗って試聴してみたら、あまりの自分のクルマとの音の違いに驚いて、オーディオを替えてみようかなと考え始めたという人の話も何人か聞きました。

実際、ドレスアップというのは、人に見せびらかして満足するためのもので、本人にとっては何のメリットない。ホイールを大きくして幅広&扁平タイヤを履くと、乗り心地が悪くなるし、転がり抵抗が増えるから燃費も悪くなる。でもオーディオは、人に自慢するためではなく、自分のためなんです。いい音で音楽を楽しむと幸せな気持ちになれる。このような体験ブースを続けることで、それに気づく人が少しでも増えるとうれしいですね。

(文=石田功)


ビートソニック・ブースのミス・ミュゼとミス・トップパネル。エキゾチックな雰囲気は他のブースとひと味違う。


ミュゼ・ブランドのドームミッドレンジ&トゥイーターは参考出品。


コンパクトフラッシュに記録した音楽ファイルの再生ができるビーウィズのミラーメディア。MP3&WAV形式に対応。


ミラーメディアにはモニターを内蔵。リアビューカメラやカーナビなどの画像を映すことができる。


ラックスマンの新製品。左手前がハイ/ローコンバータの「XAT-1000」。右は高性能キャパシタ。


つねに試聴待ちの列ができていたカロッツェリアのブース。カロッツェリアXやP01シリーズなど、高級カーオーディオのデモカーが中心。


K2のデモカー、ゴルフVはアルパインのニューF#1Statusを搭載。解像度に優れた音が魅力。説明するのは同店の近藤氏。彼も期待のインストーラーだ。


リバイズ西田氏(右)とライズ岩畦氏が合体して新生リバイズが誕生。箕面の新店は2月26日にオープン。


オーディア(エーモン工業)の入門者向けトレードインスピーカー。この価格帯ではめずらしく落ち着いたウェルバランスの音を聴かせてくれる。


オーディアのトレードインスピーカーは16cm&17cmの2サイズを用意。価格は、9980円(16cm)と1万980円。


アルパインのテーマは「AV+」。オーディオ体験ホールのほか、ドレスアップ系のホールにも大きなブースを出していた。




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