【カーナビ&オーディオ】痒いところに手が届くiPod対応機(ケンウッド編)

2005.02.04 自動車ニュース

【カーナビ&オーディオ】痒いところに手が届くiPod対応機(ケンウッド編)

ケンウッドは、カーオーディオで「iPod」の再生&操作が可能になるインターフェイスユニット「KCA-iP500」を発表した(発売は2005年4月予定)。あわせて、1DINサイズのCDレシーバーとMDレシーバー、アンプも2月上旬から3月上旬にかけて発売する。


【写真上】「L707MD」と「iPod mini」
【写真下】iPodを接続するときに必要な接続ボックス。価格未定。プレイリスト、タイトル、アルバム、アーティスト名などによるディスクサーチ、ランダムプレイ、リピートプレイなどがヘッドユニットで操作できる。過去のモデルでもこれをつなげばiPodのコントロールが可能。iPodの充電ができるのもうれしい。

■コンパクトで置き場所に困らず

──ケンウッドからも「iPod」対応のアダプターが発表されましたね。
石田:はい。先に発表されたアルパインやカロッツェリアの製品と同様、CDチェンジャーなどを接続するバスラインに接続して、iPodとカーオーディオをリンクさせ、カーオーディオでiPodの音楽再生や操作、曲名などの表示ができるというものです。

──「KCA-iP500」ならではの特徴は?
石田:各社、そんなに大きな違いはないんですが、これまでの3機種のなかではもっともコンパクトですね。幅80mm×奥行き58mm×高さ23mmしかありません。これはダッシュボードの裏などに置いておけばいいものですが、小さいから置き場所に困らない。
ちなみにカロッツェリアの「CD-IB10」は、幅95mm×奥行き91mm×高さ25mm。アルパインの「KAC-420i」は、幅99.2mm×奥行き140mm×高さ35mmという大きさです。


iPodと接続するとアルバムタイトルと曲名が漢字表示される。機器の外観デザインは「L707」も「L707MD」もほとんど等しい。

──ほかに特徴は?
石田:資料を見るかぎり、曲名などの日本語表示に対応できるモデルが多いようです。
カロッツェリアで日本語表示に対応しているのは、同時発表の2DIN機「FH-P070MD」だけ。でもケンウッドは、同時発表の「L707」と「L707MD」のほかに、既に発売している5.1ch対応DVDレシーバーの「VDX-09M「と「DVX-77」も漢字表示に対応しています。


通常の単独使用では8階調64色でカラー表示されるディスプレイ。

また漢字表示はできないものの、半角文字表示とレシーバーでのiPodコントロールは、2003年以降発売のCDチェンジャーコントロール可能なモデルでできると言っています。
もっとも、現在動作確認中で、確認済みのモデルは、昨年発売されたエモーショナル・サウンド・シリーズと、シリーズEの6機種のようですが。おそらく、今後、対応モデルが増えると思われるので、ケンウッド製レシーバーをお使いの人は、ホームページ(http://kenwood.com/j/products/car_audio/ipod/index.html)で確認してみてください。


つなげたiPodの表示。こちらもヘッドユニットと同じように表示される。

■音がよくなったケンウッドだけに

──「L707」と「L707MD」は、どんなモデルですか?
石田:両機とも1DINサイズで、「L707」がCDレシーバー、「L707MD」がMDレシーバーですね。
ケンウッドは昨2004年末、シリーズEという2万円台中心のレシーバー群を5モデル発売しましたが、今回のシリーズLはその上級に位置するモデル。好評のエモーショナル・サウンド・シリーズが、デジタル音場補正機能を持たないアナログ系レシーバーのフラッグシップとすれば、シリーズLはデジタル系レシーバーのフラッグシップという位置付けで、サウンドマネージメントシステムやSRS WOWデジタルといったデジタル機能を搭載しています。


フロントオフセット・デュアル・ディファレンシャルD/Aシステムの概念図

──そのあたりをもう少し詳しく説明してください。
石田:まずサウンドマネージメントシステムですが、これはリスナーから各スピーカーまでの距離の違いを補正することで、自然な音場をつくり出すタイムディレイドコントロールとクロスオーバー、イコライザーという3つの音場補正機能を、専門的な知識を必要とせず、手軽に調整できるというものです。
ユーザーは、キャビンサイズやスピーカーのサイズ、サブウーファーの有無やサイズなどをインプットすればいい。これである程度、個々のクルマの音響特性に合ったセッティングができます。
もちろん専門知識のある人なら、マニュアルで細かな微調整も可能です。


独立中点回路システムの概念図

──SRS WOWデジタルは?
石田:これは「SRS」という立体音響技術と、パイプオルガンの低音再生技法を応用して、スピーカーの再生能力より低い周波数の低音を生み出す「TruBass」という技術、音像を縦方向に移動させるとともに、輪郭をはっきりさせる「FOCUS」という3つの技術を組み合わせたものです。
カーオーディオでは音のスイートスポットが広がる。つまりいい音で楽しめる範囲が運転席に限定されず、どのポジションに座っていてもいい音で音楽が楽しめるという効果があります。

──ほかには?
石田:エモーショナル・サウンド・シリーズでも採用していた、オフセット・デュアル・ディファレンシャルD/Aシステムや、独立中点回路システムなどの高音質技術を採用していて、アナログ部分の設計も手を抜いていない。
D/Aコンバーターも、音の良さで定評のあるバーブラウンの24bitDACです。

ケンウッドのカーオーディオは、昨年あたりからすごく音がよくなった。実際にはまだ聴いていませんが、このシリーズLにも期待が持てます。

あと、圧縮オーディオのなかでは、圧縮効率が高く音がいいといわれるAACに対応したり、外部アンプをシステムアップしたときに、内蔵アンプへの電源供給をカットできるアンプデリートサーキットを採用したりと、細かい部分にも気をつかっていますね。

■価格帯
□iPodインターフェイスユニット
「KCA-iP500」価格未定 3月下旬発売

□CDレシーバー
「L707」4万7250円

□MDレシーバー
「L707MD」4万7250円

□パワーアンプ
「KAC-8452」4万7250円(140W×4)
「KAC-7252」3万2250円(340W×2)

(文=石田 功)

ケンウッド:
http://kenwood.com/jhome.html

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