【カーナビ/オーディオ】iPod対応のカーオーディオが続々発表(カロッツェリア編)

2005.01.31 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】iPod対応のカーオーディオが続々発表(カロッツェリア編)

カロッツェリアからも「iPod」対応のヘッドユニットをはじめとする新製品が多数発表された。その一部始終を、カーナビ&オーディオライター石田功が語る。

パイオニア・カロッツェリア05年春のオーディオ新製品は、2DINサイズのCD/MDレシーバー2機種と、CD/カセットレシーバー1機種、1DINサイズのCDレシーバー4機種、MDレシーバー2機種、パワーアンプ2機種、そしてiPod対応アダプターという構成。2月上旬から3月下旬にかけて順次発売される。

──アルパインに続きカロッツェリアからも発表されましたね。「iPod」対応アダプター。
石田:「CD-IB10」ですね。カロッツェリア製メインユニットのCDチェンジャーなどを増設するIPバスというバスラインに接続すれば、iPodの音楽をカーオーディオで聴けるし、操作もメインユニット側でできるというものです。

──カロッツェリア製メインユニットならなんでも、iPodを接続できるんですか?
石田:いいや。対応しているのはバスラインの端子があるメインユニット。「FH-P070MD」のように、型番の数字の前に「P」の文字がある機種ですね。これなら、ニューモデルだけじゃなく既発売のモデルでも「CD-IB10」を追加することでiPodが接続できます。

ただ、パイオニアでは「iPodコントロール」と「iPodリンク」という言い方を使い分けているんですが、これは機種によって対応の仕方が違うということ。

「iPodコントロール」と謳っているモデルは今のところ2DIN機の「FH-P070MD」だけで、これはメインユニットのディスプレイに、iPod内の音楽の曲名、アーティスト名などを漢字・かな表示ができるというもの。またフロントフェイスの右下のキーが、iPodのコントローラーと対応しているため、iPod本体を操作する感覚でiPodを「FH-P070MD」のキーでコントロールできるんです。もちろん、iPodの充電もできます。

それ以外の機種は「iPodリンク」。メインユニット側でiPodの曲を切り替えたりといった操作ができるし充電もしますが、ディスプレイへの漢字・かな表示には対応していない。だから、操作性を重視するなら「FH-P070MD」がベストというわけです。

──ほかに今回の新製品の特徴は?
石田:iPod対応ばかりが注目を集めてますが、本質はこちら。1〜2年前から上級機に導入しはじめたオート・インテグラルサウンドシステムを、下の価格帯のモデルにまで広げたことですね。

──オート・インテグラルサウンドシステムとは?
石田:個々のクルマに合わせて、最適な状態の音場・音質で音楽が楽しめるように全自動で調整するシステムです。具体的にはオートタイムアライメントとオートイコライザーという機能がキモ。

家のステレオで音楽を聴く時って、自然に左右スピーカーの真ん中に座るじゃないですか。だから音場が自然なわけですよね。ヴォーカルが真ん中にいて、左側にいる楽器は左から、右側の楽器は右から聞こえるという具合に。

でもクルマって、運転席に座っても助手席に座っても、どちらかのスピーカーが近くなってしまうから、ヴォーカルが前から聞こえなくて、ドアから聞こえてきたりする。これって、どう考えても不自然でしょ?

これを解消するのがタイムアライメントという機能で、近い側のスピーカーの音にディレイ(時間差)をかけて、擬似的に左右のスピーカーから等距離の位置で音楽を聴いているような状況を作り出すわけです。そうすれば、自然な音場が楽しめる。しかも、自動的に調整してくれる。これって、すごいことですよ。僕も、いつも調整で悩んでますから。

──オートイコライザーって?
石田:オートイコライザーは、車内の音響特性を自動的に補正してくれる機能です。
クルマのなかって、狭い上に音が反射しやすいガラスやプラスチックに囲まれているし、シートなんかは音を吸収するし、音響特性が思いっきり乱れるんですね。しかも、クルマ1台ごとに特性が違うからタチが悪い。同じクルマでもシートの素材なんかで音響特性が違ってきますから。

で、オートイコライザーは、測定用の信号とマイクで、実際に車内音響特性を測って、最適な状態に整えてくれるわけです。運転席にマイクをセットして、外で待っていればいい。オートタイムアライメントと合わせて336ステップの測定&調整を約4分で完了してしまいます。

──なんか、すごそうですね。
石田:ええ、タイムアライメント&イコライザーは、もともとカロッツェリアの最上級オーディオの「Xシリーズ」から広まった技術ですから。Xシリーズは自動じゃないけど、もっと高度な調整ができる。

オート・タイムアライメント&イコライザーは昨年、7万円台のCDレシーバー「DEH-P099」と6万円台の「DEH-P088」、2DIN機の「FH-P077MD」に搭載された。それが一気に4万円台のCDレシーバーやMDレシーバーにも広がったわけですね。

オートタイムアライメント&イコライザーは、簡単にオン/オフできますから、一度調整前と調整後の音を聞き比べてみるといい。こんなにも調整で変わるのかというくらい、音が変わりますよ。まあ、最良の状態で楽しめるのは、マイクをセットした1カ所だけということになりますが。

──「DEH-P070」は、デザインも特徴的ですね。
石田:DEH-P070だけは、フロントフェイスの左右に丸いボタンがあるシンメトリーデザインじゃないんですね。左側に1個だけ、大型のロータリーボリュームがある。このボリューム、回して音量調整するだけではなく、左右に倒してCDの曲を送ったりもできるんですよ。ジョイスティックみたいに。ボタンが少なくて集中コントロールできるから使い勝手はいい。

──最後にほかのモデルも含めて、特徴をかいつまんで教えてください。
石田:まずオート・インテグラルサウンドシステムを採用した「DEH-P070」とMDレシーバーの「MEH-P070」、2DIN機の「FH-P070MD」は、5.1chサラウンド対応DSPユニット、「DEQ-P9」のコントロール機能を内蔵しています。

これまでは、別売りのコントローラーが必要だったから、邪魔だし操作が煩わしいし出費も多かったわけですが、これですっきりと操作性よく5.1chシステムに発展できるというわけです。DVD「楽ナビ」とこれらのオーディオを組み合わせて使うユーザーを想定した機能ですね。

また、「DEH-P070」と「FH-P070MD」はAACという圧縮フォーマットに対応しています。圧縮の中では音がいいといわれているフォーマットですね。他にもたくさんありますが、あとのモデルは写真を見ながら紹介していきましょう。

■価格帯
□CD/MDレシーバー
「FH-P070M」:7万1400円
「FH-P050MD」:4万4100円

□CD/カセットレシーバー
「FH-P040」:3万4650円

□CDレシーバー
「DEH-P070」:4万円
「DEH-P050」:2万9400円
「DEH-030」:1万8900円
「DEH-010」:1万3650円

□MDレシーバー
「MEH-P070」:4万4100円
「MEH-P050」:2万9400円

□パワーアンプ
「GM-A3400」:4万2000円(120W×4)
「GM-A3200」:2万6250円(250W×2)

□iPodアダプター
「CD-IB10」:1万500円

(文=石田功)

パイオニア「カロッツェリア」:
http://www.pioneer.co.jp/carrozzeria/


【写真上】CD/MDレシーバー「FH-P070MD」価格:7万1400円
唯一「iPodコントロール」が可能な2DINモデル。
【写真下】「FH-P070MD」ではiPodに収録された曲も漢字表示できる。


「FH-P070MD」でオート・インテグラルサウンドシステムとオートイコライザーを自動設定している時の画面。


iPodアダプター「CD-IB10」価格:1万500円
カロッツェリアのバスラインがあるヘッドユニットならこれを間に入れることでiPodが楽しめる。型番の数字の前に「P」の文字がある機種が適応機種。


CDレシーバー「DEH-P070」価格:4万2000円
AACという圧縮フォーマットに対応。CD-R/RWに圧縮音楽を焼いて楽しむユーザー向け。


MDレシーバー「MEH-P070」価格:4万4100円
オート・インテグラルサウンドシステムのほかに、MDレシーバーで初めてオートタイムアライメント&イコライザーを搭載。


CD/MDレシーバー「FH-P050MD」価格:4万4100円
リーズナブルな2DIN機。フェイスデザインを一新して高級感が出ています。


CDレシーバー「DEH-P050」価格:2万9400円
リーズナブルだけどデザインがちょっと高級っぽく、パワーMOS-FET50W×4アンプを採用するなど、音的にも抜かりのないモデル。


CDレシーバー「DEH-030」価格:1万8900円
この価格帯でもWMA/MP3/WAVの圧縮オーディオに対応しています。


CDレシーバー「DEH-010」価格:1万3650円
オーディオレスの営業車向けのモデルといったところでしょうか。


CD/カセットレシーバー「FH-P040」価格:3万4650円
少数ですが確実にいるカセットユーザーに対応したモデルです。


MDレシーバー「MEH-P050」安いMDレシーバーが欲しい人には格好のモデル。2万9400円


パワーアンプ「GM-A3400」価格:4万2000円(120W×4)
バランスタイプアイソレーター回路を組み込んだり、安いながらも音質を高めたモデルです

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