【カーナビ/オーディオ】世界的な「iPod」現象〜CES2005リポート(その1)〜

2005.01.25 自動車ニュース

【カーナビ/オーディオ】世界的な「iPod」現象〜CES2005リポート(その1)〜

『webCG』のオーディオライター、石田功さんが、2005年もラスベガスで開かれた「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」、通称「CES(セス)」を取材してきた。
年の初めに開かれるCESは、家電製品の最先端を発表する場として有名だが、オーディオ製品の動向を占うのにも格好のイベント。さて、今年のカーオーディオ界はどういう方向に進んでいくのだろう? 帰国間もない石田氏に聞いてみた。


【写真上】カーオーディオ関係のニュースのみを取り上げる『CES Mobile』がCES期間中に配布されるが、ここでも「iPod」対応が話題に。
【写真下】アルパインは既に日本仕様の「KCA-420I」(1万500円)を発表済み。発売は3月下旬の予定。

■「iPod」はカーオーディオ界に新風を吹き込んだ

──今年のCESで印象的だったのはどんなことですか?
石田:カーオーディオ関連のブースに限っては、とにかくアップルの「iPod」がやたらと目につきましたね。
クラリオンが事前に北米用のiPod対応AVヘッドユニットを日本でプレスリリースしていたし、アルパインは既にアメリカでiPod対応のアダプターを販売しているから、ある程度予想していましたが、驚くほど多かったですね。


クラリオンの「VRX755VD」は、液晶モニターにiPod風のコントローラーが表示され、タッチパネルで操作できる。

──写真を見ても、たしかにiPodだらけですね。
石田:日本のメーカーではアルパイン、クラリオン、ケンウッド、パイオニア、JVC(ビクター)、それにソニーまでもがiPod対応アダプターを出していたのには驚いた。iPod対応機を出していないメーカーを数えたほうが早いくらい。パナソニック、イクリプスの2社だけですから。
それに、日本のメーカーだけじゃなく、モンスターケーブルとかオーディオヴォックスとか、海外のメーカーからもiPod対応グッズが出ていましたね。


こちらはケンウッドのアダプター。CDチェンジャーなどをつなぐバスラインに割り込ませればiPodをヘッドユニットでコントロールできるようになる。

──「iPod対応」ってどういうものなんですか?
石田:基本的にはヘッドユニットのバスラインに接続するアダプターがあって、これを間に挟んでヘッドユニットとiPodを接続。すると、iPodの選曲などがヘッドユニットでできるようになるというものです。曲名をヘッドユニットのディスプレイに表示することもできるし、iPodの充電も可能です。
なかにはクラリオンの「VRX755VD」というインダッシュモニター付きAVヘッドユニットのように、iPod風のコントローラーが画面に表示されてタッチパネルで操作できるものもあります。


JVCではポータブルHDDプレーヤー「XA-HD500」を参考出品。iPod用アダプターとXA-HD500用アダプターを用意する予定。

また、モンスターケーブルでは、単純にヘッドユニットのAUX端子に音声だけを入力するためのラインケーブルから、純正ヘッドユニットに音声を入力しつつ、ディスプレイ&コントロールユニットでiPodの操作&表示ができるタイプまで、自動車メーカー別に取り揃えてあった。
ただ、これらは曲名の日本語表示には対応していないから、日本で売るかは不明です。ラインケーブルは別ですが。これまでFMモジュレーターを使ってiPodの音声を飛ばしていた人は、是非、このラインケーブルを使ってみるといいと思います。音質はラインケーブルを使ったほうが絶対にいいですから。


「ネットワークウォークマン」をカーオーディオでコントロールするアダプターの隣に、なんとiPod用のアダプターが!

──今年のカーオーディオ界はiPodが台風の目となるのでしょうか?
石田:アルパインとパイオニアは国内でも発表したばかりで3月には発売するっていうし、クラリオンも、発表の準備ができつつあるみたいです。
クラリオンのAVヘッドユニットなどは、ちゃんと配線されていてタッチパネルもきちんと動いていました。ただ、日本語表示への対応に時間がかかれば発売はちょっと先かもしれません。

それにアメリカ向けのAVヘッドユニットはナビ用のRGB端子が要らないから、本来RGB端子があった部分にiPod用の端子を設ければいいんですけど、日本国内用はRGB端子がマストですから、端子を設ける場所を確保しなきゃいけないという問題もありそう。


パイオニアの日本仕様は「CD-IB10」として3月下旬に発売予定。2DINサイズのCD/MDレシーバー「FH-P070MD」なら曲名のかな漢字表示が可能。

いずれにせよ、今年のカーオーディオはiPod対応が目玉になることは間違いないでしょうね。特に、これまでカーオーディオに興味がなかった層にウケがいいみたい。カーオーディオメーカーが入っている北ホール以外に、ホームシアター系のメーカーなどが入っている南ホールでも、モンスターケーブルが車両用のiPod対応アダプターをデモしていたんですけど、北ホールでのデモ以上に人だかりができていましたもん。
これで、クルマで音楽を楽しむ人が増えればいいんですけどね。

──本家アップルではもっと手軽なiPodが発表されましたね。
石田:「iPod shuffle」ですね。あれは端子がUSBだから、今回のカーオーディオ用iPod対応アダプターには残念ながら対応していません。「iPod mini」には対応していますが。でも「Mac mini」にしろ、魅力的な製品を出してきましたね。アップルは。(つづく)

(文&写真=石田功)


モンスターケーブルの「iCruze」は純正オーディオにiPodの音を割り込ませるためのアダプター。曲名などの表示ができるディスプレイはオプション。


これはペリフェラルというメーカーのiPod対応アダプター。純正オーディオ用とパイオニア、ケンウッドなど各メーカー用のアダプターを用意。


ポルシェGT3の純正オーディオでiPodの音楽が楽しめるモンスターケーブルのデモカー。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。