【WRC2005】ドライターマックのモンテカルロで、王者ロウブ&シトロエンが開幕Vを達成!

2005.01.24 自動車ニュース

【WRC2005】ドライターマックのモンテカルロで、王者ロウブ&シトロエンが開幕Vを達成!

2005年のモータースポーツ・シーズンがいよいよ始動。世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロが、2005年1月21日から23日の3日間、モナコはモンテカルロを中心に開催された。モータースポーツライター廣本泉がリポートする。

■6ワークに加え、オリオールも参戦

昨2004年シーズンを賑わしたシトロエン、フォード、スバル、プジョーのほか、ラリー・ジャパンの直前に活動を休止した三菱、スポット参戦のシュコダがマニュファクチャラーとして登録したことにより、2005年のWRCには、6ワークスが集結した。

さらに、往年の名ドライバー、ディディエ・オリオールが「プジョー206WRC」でスポット参戦を果たすなど、開幕戦のモナコは注目を集めるイベントとなった。

そのなかで安定した走りを披露したのが昨年のチャンピオン、シトロエンのセバスチャン・ロウブだ。序盤のプッシュが功を奏し開幕ウィンを達成。フォードに加わったトニー・ガルデマイスターが2位入賞を果たし、復帰参戦を遂げた三菱のジル・パニッツィが3位に食い込んだ。

■ライバルが離脱するなか、ロウブが圧勝

スペシャルステージはフランス南西部を舞台にした5本の舗装路で、テクニカルなレイアウトと急激なアップダウンが特徴。例年はスノー&アイス路面のなかでラリーが行われるのだが、今年は暖冬で雪もなく、ほとんどのステージがドライターマックになったことから、各エントラントはタイヤ選択に頭を悩ませることとなった。

初日のレグ1をトップでフィニッシュしたのが、シトロエンのロウブ。「ソフトタイヤをチョイスしてSS3でスピンをしたけどミステイクはそれぐらい。今日はとてもいい1日だったよ」とのこと。

2番手にはフォードから移籍したチームメイトのフランソワ・デュヴァルが続き、3番手にはプジョーのマーカス・グロンホルム、そして、タイトル奪還に挑むスバルのペター・ソルベルグが4番手に続いた。

ロウブの躍進は翌22日も続き、レグ2を終えた段階で2番手のグロンホルムに1分54秒ものマージンを築く。
3番手にはフォードのガルデマイスターが浮上し、以下、ソルベルグ、パニッツィ、フォードからプジョーに移籍したマルコ・マルティンらが続いた。

一方、注目を集めたスバルのステファン・サラザンは、レグ1こそ9番手につけるものの、SS6でガードレールに接触し、ステアリングロッドを破損して24番手まで後退。
また、ベテランのオリオールもレグ1は7番手でフィニッシュしたものの、レグ2のSS7へ向かう移動区間で冷却系パーツのトラブルに見舞われ、そのまま戦線を離脱することとなってしまった。

そして、注目ドライバーが脱落する波乱の展開は、最終日のレグ3まで続く。
なんとSS12で観客がステージ上に雪を投げ入れるハプニングが発生し、これにより2番手のグロンホルム、3番手のソルベルグが足もとをすくわれてクラッシュすることとなった。

結局、「初日にプッシュしたおかげでリードを保つことができた。チームもいい仕事をしてくれたし、僕もコンディションに注意しながら、ドライビングすることができたよ」と語るロウブが2005年の開幕戦を制覇。

2位入賞は「すべてが上手くいったよ。チームがとてもいい仕事をしてくれおかげでドライビングに集中できた」と語るガルデマイスターで、3位は「昨年からずっと開発を続けていたからね。チームにとって今日のリザルトは勝利への一歩になった。いくつかマイナートラブルがあるけど、マシンのフィーリングは確実に良くなってるよ」と語るパニッツィが入賞を果たした。

なお、次戦は2月11〜13日にスウェーデンで開催される予定となっているものの、現時点では雪不足の影響から開催中止も検討されている。

■JWRCはシトロエンC2のミークが初優勝!

同時開催のジュニア世界ラリー選手権(JWRC)も波乱の展開となった。
まず、昨年のチャンピオン、「スズキ・イグニス」のパー・ガンナー・アンダーソンがレグ1をトップ、チームメイトのガイ・ウィルクスが3番手でフィニッシュするものの、レグ2のSS9でともにクラッシュ。

かわって同じスズキ・イグニスを駆るコスティ・カタヤマキがトップに浮上する。が、そのカタヤマキもレグ3のSS12でクラッシュをきっし、結局2番手でフィニッシュ。「マシンはまだまだ開発段階でテストを兼ねての参戦。この結果は本当に嬉しいよ」と語るように、「シトロエンC2」を駆るクリス・ミークが粘り強い走りを披露し、C2での参戦2戦目にして初優勝した。

(文&写真=廣本泉)

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