第184回:コージのロールス日記(その1)コイツはハウルもビックリ“動く城”だ〜!!

2005.01.12 エッセイ

第184回:コージのロールス日記(その1)コイツはハウルもビックリ“動く城”だ〜!!

全長×全幅×全高=5270×1885×1485mm、ホイールベース=3060mm、車重=2350kg のヘビー級サルーン。パワーソースの6.75リッターV8は、伝統に従って正式な出力は公表されないが、資料によれば触媒付きで 218ps/4200rpmと、46.9kgm/1500rpmを発生する。トランスミッションは3段AT。
全長×全幅×全高=5270×1885×1485mm、ホイールベース=3060mm、車重=2350kg のヘビー級サルーン。パワーソースの6.75リッターV8は、伝統に従って正式な出力は公表されないが、資料によれば触媒付きで 218ps/4200rpmと、46.9kgm/1500rpmを発生する。トランスミッションは3段AT。
インテリアは当然、ウッド&レザーの世界。
インテリアは当然、ウッド&レザーの世界。

■なぜにロールス・ロイス?


手に入れたのは1990年式の「シルバー・スピリットII」。同時代のシルバースパーのショートホイールベース版です。お値段はン??万円……とりあえず内緒にしときましょう。

さて、なぜロールスなのか!? 安かったとはいえ新車時の価格は2750.0万円!! アホみたいなクルマだわさ。
実はロールスってね、前々から気にはなってたのよ。取材で中古に乗ったこともあったし、パリで見かけてなんとなく「カッチョいい〜」って思ったこともあった。ただ、なかなか本気にはなれませんでした。デカさにしろ、金額にしろ、フツーじゃない。あまりにあまりで非現実的。
ところが先日取材でロールス&ベントレー専門店の「くるま道楽」さんに行って以来、わりとマジメに考えるようになったわけ。なぜか……。

■心を動かすもの

ロールスっていうと一般的にはお金持ちの極みとか、ヤ●ザのクルマとか、あまりよからぬイメージもある。もしくは浪費の象徴。だけど、そこのご主人の涌井さんは違った。「純粋にクルマとして素晴らしいでしょう」と真顔でおっしゃるのだ。で、ちょっとハッとしたのよ。
そう、俺も密かにそう感じてたのね。
それからこの業界に入ってはや15年以上、最近実感していることは、我ながらつくづくハイパフォーマンスカーに興味がないってこと。「日産スカイラインGT-R」とか「ホンダNSX」の類に、ほとんど心動かされない。

たしかにサーキット走ると楽しいし、造りもいいと思うよ。昔は好きだったし、今もロールスの他に「ポルシェ911カレラ2」(964)を持ってたりする。
ただし俺の場合、ポルシェに求めるのって速さじゃないんだよね。ロールスを買ってより深く認識したけど、俺がクルマに求めるもの、お金を払う気になるものは “別世界観”にある。つまり「いかにトリップできるか」「現実を忘れられるか」にかかっているというワケ。だからいくらデキがよくても国産車は弱くて、輸入車有利なのだ。すいません。


第184回:コージのロールス日記(その1)コイツはハウルもビックリ“動く城”だ〜!!

■ロールス=ドラッグ

ポルシェにしても、普通じゃないフラット6の滑らかさとか、シャープなハンドリングもイイ。けど、それ以上に下から生えてるペダルとか、ズラリ並んだクラシカルなメーターが好きだったりする。だから今の911には、ほとんどときめかない。
とはいえ、ここが軟弱なんだけど、すんごい古いクルマはまだムリ。古過ぎてピンとこないってのもあるんだけど、ボロ過ぎるのもちょっとツライわけ。がははのは!

でね、冷静に色眼鏡を外して乗ってみると、ロールスには俺が求めるすべて入ってたのよ。乗ればすぐさま別世界、そこはまさしく英国であり、ハウルじゃないけど“動く城”。乗るだけで東京にいることを忘れてトリップできる。まさに走るドラッグであり、タイムマシーン。もしくは“どこでもドア”でもいいけどさ。ハッキリ言ってすんごく楽しいのよ!(続く)

(文と写真=小沢コージ/2005年1月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』