欧州メーカーも重視、だが日本勢は……【LAショー05】
2005.01.11 自動車ニュース【LAショー05】欧州メーカーも重視、だが日本勢は……
新春恒例のデトロイトショーを前に、ロスアンゼルス(LA)オートショーが2005年1月5日に開幕した。現地に赴いた『webCG』大川悠がリポート。
■新「ジェッタ」や「スーパーアメリカ」も
ヨーロッパ勢も重要なマーケットであるアメリカのためにいくつか新型を出している。
世界初公開はまずフォルクスワーゲンの「ジェッタ」、新型「ゴルフ」のノッチバック版で、日本やヨーロッパでは「ボーラ」のモデルチェンジである。
アメリカではジェッタは、「BMW 3シリーズ」に近いほどの小型プレスティッジカーとして人気を得ており、もっとも大切なマーケットなのである。新型はゴルフと同様に当然ひとまわり大きくなったが、そのルックはちょっと魅力に欠ける。そういっては失礼だが、日本や東欧のクルマ的でもある。
やはりアメリカ市場が大切なボルボは、パリで公開したV8を載せた「XC90」のV8版を公開した。これでやっとライバルに真っ向から対決できるようになったわけだが、このV8ユニットはヤマハが開発したものという。
そしてプレスデイ2日目の花形は新型フェラーリ、その名も懐かしいし、この場所にふさわしい「スーパーアメリカ」である。
12気筒のスパイダー/クーペのこれは、「250P」や「LM」などの往年のフェラーリのデザイン・キューを各所に見せる。その売りものは流行の電動トップだが、ヴェイルを脱いでさて開けようとなったら、バッテリーの故障で動かなくなってしまった。
「その間、ワインでも楽しんでください」あわてずにそう言い切ったメーカーも、それを楽しんだメディアも、やはりフェラーリだからこそのハプニングだった。
それはともかく、こうまでしてビッグスリーやヨーロッパのメーカーが一所懸命になってきたのに、どうして日本メーカーは何もしなかったのだろうか?
去年はアメリカでついに30%を超えるシェアを記録しただけでなく、このカリフォルニアで育ててもらったような日本メーカーは、もう少し熱意を示すべきだったと思う。
なおこのLAショー、次回は2006年1月だが、同年11月にも行われる予定。以降は11月開催とし、デトロイトと棲み分けを図る。
(webCG 大川)
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