JGTC、ザナヴィニスモZがタイトル獲得、本山は2年連続王者に!

2004.11.22 自動車ニュース

JGTC、ザナヴィニスモZがタイトル獲得、本山は2年連続王者に!

2004年11月21日、全日本GT選手権(JGTC)の最終戦が、三重県・鈴鹿サーキットで開催された。予選3位からスタートしたNo.12カルソニックIMPUL Z(ブノワ・トレルイエ/井出有治組)が、レース後半に逆転劇を見せて今季初優勝。シリーズタイトルは、ランキングトップで最終戦を迎えたNo.1ザナヴィニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン組)の手に渡った。
2台のタイトル争いによる直接対決となったGT300では、予選クラス2位のNo.16 M-TEC NSX(山野哲也/八木宏之組)が待望の初優勝を遂げ、あせてクラスタイトルも獲得した。

■PPはスープラの土屋/アピチェラ組、タイトル争いの3台は後方に沈む

最終戦の予選では、タイトル獲得の資格を持つ3台のマシンが後方グリッドに沈んだ。
No.1ザナヴィニスモZが11位、2番手のNo.39デンソーサードスープラGT(ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート組)においては14位、そして3番手のNo.6エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)は13位どまり。

これには1年をとおしてレースごとに課せられてきたハンディウェイトにも多少一因がある。No.1のZは120kg、No.6スープラが100kgと、ダントツのウェイトを搭載しており、No.39スープラも70kgとひけを取らない。

決勝では、後方からの追い上げだけでなく、獲得可能ポイントを意識しつつ、また、ライバルをけん制しながらのレース展開が予想された。そんななか、ポールポジションについたのは、No.36 WOODONEトムススープラ(土屋武士/マルコ・アピチェラ組)。鈴鹿のコースレコードを更新しての今季初PP獲得だった。

一方、GT300クラスは、ポイントランキングでもトップを行くNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が予選1回目でコースレコードを更新、暫定トップに立つ。
予選2回目では、ポイントで追うNo.16 M-TEC NSXが自己ベストタイムを1秒以上縮め、クラス2位へと浮上。まさしく“ガチンコ勝負”の決勝を迎えることになった。

■逃げるスープラを2台のフェアレディZが猛追

決勝日、ローリングスタートを決めて、トップで1コーナーに入ったPPのNo.36スープラ。中段グループで多重クラッシュが発生したがレースに大きな影響はなく、52周にわたる攻防戦が始まった。

No.36スープラを追うのは、No.3 G'ZOX・SSR・ハセミ(金石年弘/エリック・コマス組)とNo.12のZの2台。逃げるNo.36 WOODONEトムススープラに対し、序盤はNo.3のG'ZOX・SSR・ハセミZが猛プッシュを見せたが、その後方でNo.12カルソニックIMPULZも攻撃の手を緩めない。3台は、緊迫した状態を続けながら周回を重ねていく。

均衡状態が崩れたのは24周終了時。まず3番手のNo.12のフェアレディZ がルーティンワークのピットイン、「12号車の動きを見て、同じ周かその次の周にピットへ戻る」(土屋)と作戦を立てていたNo.36のスープラは、25周終了でピットに入り、No.12がメインストレートを通過する前にコース復帰を果たした。

が、装着したばかりの冷えたタイヤでは太刀打ちできず、あっという間に2台の差が縮まる。追うNo.12のZはシケインで完全にNo.36スープラを捕らえ、1コーナー進入で逆転。トップを奪った。
一方、2台が攻防戦を見せている間にNo.3のZもピットインを済ませたが、コースへ戻ったときにはトップ2台に差をつけられ、3位に甘んじた。

終盤に入ってもNo.12のZは快調に周回を重ねてトップをキープ。追うNo.36スープラは周回遅れを利用しながらトップへ襲いかかるが、つかず離れずの差に変わりはなく、逆転の決定打につながらない。結局、No.12カルソニックIMPUL Zのがそのままトップでチェッカーを受け、今シーズン初めて表彰台の中央に立った。2位No.36 WOODONEトムススープラは、今季初めての表彰台。No.3 G'ZOX・SSR・ハセミZは今年2回目の3位獲得となった。

なお、シリーズタイトルを巡る闘いは、No.1ザナヴィニスモZが7位、No.39デンソーサードスープラGTが8位でチェッカードフラッグ。No.1のタイトルが決定した。

レース前半からNo.1 Zの後塵を拝することになったNo.39スープラは、再三にわたり逆転のチャンスを狙ったが、No.1が手堅い走りでこれを阻止。また、No.6 エッソウルトラフロースープラはレース後半にオーバーヒートが発生、ひとあし先に戦列を去った。

No.1の本山は2年連続のJGTCタイトル獲得を達成。また、コンビを組むライアンは、全日本選手権フォーミュラニッポンとのダブルタイトルを実現した。

■No.16がルーティンワークで逆転に成功

GT300クラスは、トップのNo.43 ARTA Garaiyaがポジションキープでオープニングラップを終了したのに対し、予選2位のNo.16 M-TEC NSXはひとつ順位を落として3位でメインストレートに戻ってくる。
だが、2位に浮上したNo.10 JIM GainerアドバンF360(田中哲也/余郷敦組)をすぐさま捕らえ、サイド・バイ・サイドの激しいバトルを制して16周目には2位へと復帰する。勢いに乗ったNo.16 NSXは前を行くNo.43 Garaiyaにも追いつき、まさに一触即発状態。ときにはコーナーでラインを交錯させながら、攻防戦を繰り広げた。

25周を終え、トップのNo.43 Garaiyaがピットイン。No.16 NSXはその次の周にピットへと戻る。2台それぞれが抜かりないルーティンワークを見せたが、No.16がNo.43を上回る短時間でピット作業を終了。No.43 Garaiyaがメインストレートを通過する前にNo.16 NSXがピットを離れてコースへ復帰、逆転を果たした。

終盤に入り、No.43 Garaiyaも粘りある走りでトップとのタイム差をじわじわと縮めたが、逆転には至らずレース終了。No.16 NSXが今シーズン初優勝を果たし、同時にシリーズチャンピオン獲得に成功した。2位チェッカーのNo.43は僅か1ポイント差で、シリーズ2位に甘んじることとなった。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

 
JGTC、ザナヴィニスモZがタイトル獲得、本山は2年連続王者に!の画像

GT500チームチャンピオン、ドライバーズチャンピオンを決めたニスモ監督とともに喜びをわかちあうNo.1ザナヴィニスモZの本山とライアン。
 

	GT500チームチャンピオン、ドライバーズチャンピオンを決めたニスモ監督とともに喜びをわかちあうNo.1ザナヴィニスモZの本山とライアン。
	 

レースを制したのは、No.12カルソニックIMPUL Z(ブノワ・トレルイエ/井出有治組)。
 

	レースを制したのは、No.12カルソニックIMPUL Z(ブノワ・トレルイエ/井出有治組)。
	 

GT300クラスでは、No.16 M-TEC NSXが今シーズン初優勝を遂げ、同時にクラスタイトルをも手中に収めた。
 

	GT300クラスでは、No.16 M-TEC NSXが今シーズン初優勝を遂げ、同時にクラスタイトルをも手中に収めた。
	 

優勝&チャンピオン獲得に歓喜するNo.16 M-TEC NSXの山野哲也と八木宏之。
 

	優勝&チャンピオン獲得に歓喜するNo.16 M-TEC NSXの山野哲也と八木宏之。
	 

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