トヨタ、「マークII」の後継「マークX」を発表

2004.11.09 自動車ニュース
 

トヨタ、「マークII」の後継「マークX」を発表

トヨタ自動車は、「マークII」の後を継ぐ新型セダン「マークX(エックス)」を、2004年11月9日に発売した。


ホイールベースを延長した新FRプラットフォーム。車高を低くするなどし低重心設計とした。サスペンションは、前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク。ショックアブソーバーをモノチューブ構造とし、操舵に対するリニアな応答性とフラットな乗り心地を実現したという。
 

■マークIIが「自己変革」

1968年に初代がデビューした「マークII」。36年にわたり国内累計480万台強を登録した歴史あるFRセダンの名前は、2000年10月にフルモデルチェンジされた9代目で消えることとなった。

セダンに厳しいご時世に、トヨタは「マークII自身を根底から見直す自己変革」(プレスリリース)を敢行。新型は10代目という意味を込めてか、新しさをアピールするためか、「マークX」と名を改め登場した。

FRレイアウトを継承した新プラットフォームは、前後重量配分を前54:後46(マークIIは56:44)に設定。高い操縦性、走行安定性とフラットな乗り心地の両立が謳われる。これに、上質なデザインと高い安全性をあわせた「ダイナミック&スタイリッシュFRセダン」が開発テーマという。


質感追求を謳うインテリア。LED光源のオプティトロンメーターに加え、天井にもLED5個を配した照明を設置した。フロントの両席それぞれにオーディオスイッチが備わる。
 

パワートレインは、先代までの直6ではなく、2.5リッター(215ps/6400rpm、26.5kgm/3800rpm)と3リッター(256ps/6200rpm、32.0kgm/3600rpm)、2つの直噴「ストイキD-4」V6ユニットと、先代より1段多い新しい6段オートマチックトランスミッション(4WDは5段AT)の組み合わせだ。

6段ATでは、最近のトヨタ車ではお馴染みになりつつある、カーナビゲーションの情報をもとに道路に適したシフト制御を行う「NAVI・AI-SHIFT」を選択でき、また全車にはマニュアル感覚でシフトできる「シーケンシャルシフトマチック」を採用した。



 

ボディサイズは、全長×全幅×全高=4730(-5)×1775(+15)×1435(-25)mm(カッコ内は先代比)とやや小ぶりになったが、一方でホイールベースは70mm延長され2850mmとなった。


室内長2070mm、同幅1515mm、前後席間距離950mmの車内。ラゲッジスペース容量は437リッター(VDA法)でゴルフキャディバッグ、スポーツバッグ、シューズケース4人分を飲み込むという。6:4分割可倒式のリアシートを倒してトランクスルーも可能。後席には可動角14度のリクライニング機構を与えた。
 

■縦列駐車アシストも

アクティブセーフティを担う装備として、ステアリングに連動してフロントランプ光軸を左右に動かす「インテリジェントAFS」をはじめ、急ハンドル操作などでの旋回時などでも車両の安定性を確保するVSC、発進や加速時のタイヤの空転を抑えるTRC、急勾配などで発進する際に車両が後退するのを抑制してくれるヒルスタートアシストコントロールなどを用意。
さらに、デュアルステージSRSエアバッグ(全車前席標準)、SRSニーエアバッグ(全車運転席標準)、前席サイドエアバッグ、前後席カーテンシールドエアバッグなどでパッシブセーフティに対応する。


エンジンは、吸排気バルブを連続可変制御するデュアルVVT-i付きの直噴V6ユニット。
 

その他の技術として、フロント部のレーザーセンサーほか制御系統を使い、先行車両との距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」や、「プリウス」で投入した、車庫入れや縦列駐車時にドライバーをアシストする後退駐車支援システムこと「インテリジェントパーキングアシスト」などをオプション設定した。

グレードは、両エンジンにベーシックな「250G」「300G」、2.5リッターにヨンク版「250G Four」、3リッターに豪華装備の「300Gプレミアム」を設けた。価格は、245.7万円から384.3万円まで。月販目標台数を5000台と強気な数に設定する。

(webCG 有吉)



 

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