【東京モーターショー2004】発売控えた新型「スバルR1」は“小さな福祉車両”

2004.11.02 自動車ニュース
 

【東京モーターショー2004】発売控えた新型「スバルR1」は“小さな福祉車両”

2004年11月2日のプレスデイで幕を開けた第38回東京モーターショー(商用車)。スバルブランドの富士重工業ブースの目玉は、発売を控えた新型軽「スバルR1」だ。今回は、アクセル&ブレーキ操作を手動で行える自操式装置や、車椅子のまま乗車できるシートを装着した、小さな福祉車両に仕立てられていた。


【写真上】自操装置付きの「スバルR1」
【写真下】R1のインテリア
 

■小さいことの価値

「Open all roads クルマと生きる歓びを、すべての人に」をテーマに掲げる富士重工業は、デザインコンシャスな軽自動車の3ドアバージョン「R1」を参考出品した。
昨2003年暮れにデビューした「R2」に似るが、3ドアボディに2+2のシートレイアウトを持つ、よりパーソナルなモデルがR1ということらしい。かわいい感じのデザインは、小さいことの価値を表現したものという。
必要充分をカタチにした、そのオリジンということか、会場には“元祖コンパクト”「スバル360」のコマーシャルが、繰り返し放映されていた。


電動でシートが回転、車外に45mmまでせり出すことで乗降をサポートする「ウイングシート装着車」。
 

ボディサイズは、全長×全幅×全高=3285×1475×1510mmと、R2より全長が110mm短く、全高は10mm低い。エンジンは、可変バルブタイミング機構「AVCS」付きの0.66リッター直4DOHC16バルブ。トランスミッションは無段変速機「i-CVT」と、パワートレインはR2譲りだ。

商用車・福祉車両がテーマということで、出展車両には、下肢が不自由な方が運転できる装置や、車椅子のまま乗り降りできるシートが装着されていた。いわく、R1の「運転席から車内すべてに手が届く広さ」がドライバーに安心感を与える、とか。600mmのヒップポイントで乗降性もよく、福祉車両としての機能を満たす、とはスバルの主張だ。


グイドシンプレックス製ステアリングコントロールシステム。ステアリングホイールの奥にある輪を手前に引くことで、スロットルをコントロールする仕組み。ステアリングを両手で支持しつつ、微妙なアクセルワークが行えるという。
 

■福祉車両にスバルらしさ

走りにこだわるスバルらしく、下肢が不自由な人のために、アクセルとブレーキ操作を手動で行える「自操式装置」を3タイプ用意。ゲームによるデモンストレーションを行った。
R1は、アクセルとブレーキをレバーの前後操作で行う、フジオート製(約20万円)を装着。「R2 iプラス」は、運転操作をほぼ片手で行えるという、ニッシン自動車工業製の装置だった。
一方「インプレッサセダンWRX」には、ステアリングを操作しながら両手で微妙なアクセルコントロールが可能な、グイドシンプレックス製ステアリングコントロールシステムが装着されていた。かつてフィアットの子会社だったイタリアメーカーで、価格は国産の約2倍、47.3万円と高価だが、ステアリングホイールと同じ操作ができるためギクシャクしにくく、運転がより楽しめるようになるという。

ほかに、「レガシィ」「フォレスター」に、電動スライドシートなどを装着した介護車両や、宅配専用車「サンバーバン・トランスポーター 物流プロ仕様 宅配専用車」などを展示していた。

(webCGオオサワ)

富士重工業:
http://www.subaru.co.jp/

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