“パリダカ”に挑む日産ドライバーの同乗走行を体験!

2004.10.25 自動車ニュース
 

“パリダカ”に挑む日産ドライバーの同乗走行を体験!

2003年から“パリダカ”こと「テレフォニカ・ダカールラリー」にワークス参戦している日産自動車。4年で総合優勝を狙う同社による、ラリー参戦体制の説明と、日本人ドライバーによる同乗走行会が、2004年10月19日、静岡県のモビリティパークで開かれた。


【写真上】日産パトロール(サファリ)
【写真下】池町佳生選手(右)と三橋淳選手
 

■パリダカ・トップカテゴリーで

日産は2003年から、4年以内にパリダカでの総合優勝を目指す「ダカールラリー・プロジェクト」をスタート。スーパープロダクション・カテゴリー(T2クラス、改造範囲が広い)に、日産ラリーレイドのワークスマシン「日産ピックアップ」で参戦している。このクラスは三菱の「パジェロエボリューション」をはじめ、フォルクスワーゲンやBMWなど欧州勢も参戦し、競争が激しいトップカテゴリーである。


日産パスファインダー。車両はいずれも海外向け、左ハンドルの5MT車で、工場でつくられたものを、素のまま持ってきたという。
 

日産は、ワークスドライバーに、パリダカで4度の優勝経験を持つアリ・バタネン、WRCチャンピオンのコリン・マクレーなどを擁し、参戦1年目で5位(ジニール・ドゥヴィリエ)を獲得。翌2004年はバタネンがリタイア、マクレーはメカニカルトラブルに苦しめられ、最高位は7位(ドゥヴィリエ)だった。


リポーターの質問に笑顔で答えつつ、車幅ギリギリの道を斜めに駆け抜ける(!)池町選手。「市販車だから、ハンドルいっぱい切らないとー!」、気さくな方である。ニ輪から四輪に転向したとはいえ、「砂漠をよく知っていますから」。サーキットレースとは違い、速いだけでは勝てないクロスカントリーラリー。バイクでラリーに出場していた経験は、かなりの強みのようだ。
 

■着実なステップアップ

ダカールラリー・プロジェクトとは別に、日産は日本人ラリードライバーを育てる「若手ドライバー育成プログラム」に着手。2003年のオーディションで選ばれた、池町佳生と三橋淳、2人の日本人をトレーニングしている。
両者は2004年のパリダカに市販車クラスで出場。「パスファインダー」で挑んだ三橋選手は、SS8でメカニカルトラブルのためリタイアしたが、池町選手が「パトロール」(日本名サファリ)で、日本人初となるクラス優勝を果たし、ラリードライバーとしてのステップアップを図っている。


2004年のパリダカに出場した、池町選手の「日産パトロール」
 

■ニ輪から四輪へ

実は2人は、エンデューロライダーとして、バイクでパリダカなどに参戦していた経験の持ち主。池町選手は2000年のパリダカで、日本人最高位、プライベータートップのニ輪総合10位を獲得。三橋選手は2002年のパリダカを、ニ輪総合12位で完走した。ニ輪から四輪への大転換だが、レーサーにも同じ経歴の持ち主はいる。

トレーニングプランは「なるべくクルマに乗る機会をつくる」方針で、砂漠での練習走行や、「マーチカップカー」を使ったレーシングスクール&レースを通じてドライビングを学ぶなどして行われたう。さらに、故障に対処できるメカニズムの知識、ナビゲーターとコミュニケートできる語学力、スポンサーを獲得する営業マンの心得(?)などを取得。「FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ」のスポット参戦や、2004年のパリダカ参戦で実戦も経験。2005年の日産ワークスで、15位以内の完走を目指す。


車重2555kgに達するパトロールのドリフトは迫力。
 

日産は、エンジンを拡大するなどして戦闘力アップを図った2005年型マシンを、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ第7戦「バハ・ポルトガル」(10月21日-24日)でシェイクダウンする予定。2005年のパリダカについて、「完走を目指せば結果はついてくる」(NISMOスタッフ)と自信を見せた。2005年のドライバーラインナップなどについては、11月中旬頃に発表するという。

(文=webCGオオサワ/写真=峰昌宏)

日産モータースポーツ:
http://www.nissan-motorsports.com/JP/

日産自動車:
http://www.nissan.co.jp/

NISMO:
http://www.nismo.co.jp/

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