第168回:発見!讃岐うどんの美味さの秘密 なにごとも“レーシング”が基本です

2004.10.18 エッセイ

第168回:発見!讃岐うどんの美味さの秘密 なにごとも“レーシング”が基本です

高松市三名町にある、さぬき一番 一宮店。“ぶっかけ”が有名なお店です。
第168回:発見!讃岐うどんの美味さの秘密 なにごとも“レーシング”が基本です
 
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第168回:発見!讃岐うどんの美味さの秘密 なにごとも“レーシング”が基本です

■うどん屋さんの激戦区

いきなりハナシは変わるけど超余談! 讃岐うどんの話を。
高松に来て驚いたのが、あまりのうどん屋の多さだ。マジメな話、東京のラーメン屋の数に匹敵! ヘタすっとそれ以上ある。今回、高松イチの時計屋I専務のF さんは、わざわざクルマを15分ぐらい飛ばして、お気に入りのうどん屋を案内してくれたけど、途中うどん専門店だけで、4〜5軒はありました。おそるべき競争率!
で、実際美味い。今回、食ったうどん屋は高松空港内の店まで含めて全3店。どの店もレベルが高く、外れがない。あえて表現すると麺はもっちりしていて、しかもキレがある。麺自体の味もいい。俺も高松に行く時だけは一時、穀類抜きダイエットを停止するもんね。その後、東京に帰ってから調整するけど。

さらに実感させられたのが、地元の人たちのうどんへのこだわり、意識の高さだ。「どこそこは美味い」「あそこのゆで方はちょっと固めで俺にはあわないな」などなど、時計屋Iのスタッフは時計並み、いやそれ以上のこだわりを話してくれた。
よく、「イタリア人のパスタへのこだわりはハンパじゃない」っていうけど、そんな感じよ。結構「麺」の世界ってマニアが生まれやすいのかもね。実際、向こうでよく出会ったのが、ゆでたての麺に生醤油だけをかけて絡ませて食う、超シンプルなパターン。なんつーか、ほとんどペペロンチーノ(?)。麺に対する愛情の深さを感じました。

 
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■味勝負!

行った先々、店自体がけっしてきれいじゃないのにも驚く。讃岐じゃ「製麺所で食うのが一番美味い」とはよく言われることだけど、たしかに大抵の店は、大きな体育館もしくは、普通の自宅を改造したレベルの作り。懇切丁寧なサービスもない。一部セルフサービスは当たり前で、要するに味勝負なのよ。おそらく不味いところはすぐ立ち行かなくなるんだろうなぁ。

さらに、Fさんに聞いたところ、「讃岐の夢2000ができてから、さらに競争が激しくなりました」とのこと。讃岐の夢2000というのは、先日、NHKの『プロジェクトX』でも取り上げられた、高松が生んだうどん専用の小麦で、何百、何千の交配の結果、生まれたもの。深い味と独特の粘り、歯ごたえ、美しい白さが楽しめ、基本的にどの店もこの粉を使ってるらしい。粉の挽き方は違うのかもしれないけどさ。
やっぱどの世界も競争、つまり“レーシング”が大切だよね。うどんしかり、F1グランプリしかり!

結論、ちょっと強引だったかな……。

(文と写真=小沢コージ/2004年10月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』