日産新型車攻勢の第3弾!上級セダン「フーガ」発表

2004.10.14 自動車ニュース
 

日産新型車攻勢の第3弾!上級セダン「フーガ」発表

日産自動車は2004年10月14日、FRセダン「フーガ」を発表。同日、販売を開始した。10代続いた「セドリック」(「グロリア」は11代)の名前に、ついに別れを告げることになった。


フーガを「独自の個性を持つ高級車だ」と語る、日産自動車のカルロス・ゴーン社長。
 

■スポーティセダン

9月の「ムラーノ」発表から始まる、日産新型車攻勢の第3弾が「フーガ」。2003年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカー「フウガ」でその存在を明らかにした、「セドリック/グロリア」の後継車種である。
「高級車のパフォーマンスをシフトする」というキャッチフレーズのとおり、「走る」というクルマ本来のパフォーマンスを重視したスポーティセダンとして生まれ変わった。



 

ボディサイズは全長×全幅×全高=4840×1795×1510mm(GTシリーズ)。先代「セドグロ」に比べ100mmも延長されたホイールベースは2900mmとなり、「スカイライン」や「フェアレディZ」にも使われた「FMパッケージプラットフォーム」の改良型が用いられる。世界トップレベルと謳う走行性能に加え、スポーティで高級感のある外観、華やかで快適な室内空間を武器に、輸入高級セダンに戦いを挑む。

グレードはスポーティな「GT」とラクシャリーな「XV」にわけられる。2.5と3.5リッターモデルが用意され、後者には4WDも設定される。価格は、2.5リッターが341万2500円から367万5000円まで、3.5リッターが393万7500円から493万5000円。月間販売目標は2000台である。



 

■抜群の走行性能のために

フーガでは、「安心で抜群の走行性能」のために多くの手が加えられた。

用いられる日産共通FRプラットフォーム「FMパッケージ」は、横曲げ、ねじり、サスペンション取り付け部剛性などを向上させたもの。
横剛性をアップさせたというサスペンションは、フロントが新開発のダブルウィッシュボーン式、リアにはマルチリンク式を採用。ダンパーには、乗り心地向上のための「リップルコントロール」に加え、ピストンスピードに応じて機械的に減衰力を調整する機能を付けた「デュアルフローパスショックアブソーバー」が装着される。

また車速と舵角に応じて後輪を操舵する「リアアクティブステア」が、トップグレード「350GTスポーツパッケージ」に標準採用される。従来の「HICAS」という4輪操舵システムに替わるもので、低速では後輪を逆相に、高速では後輪を同相に動かすことで、すぐれた操縦安定性を実現したという。



 

搭載されるエンジンは、スカイラインなどで実績のある3.5リッターV6 DOHC(280ps/6200rpm、37.0kgm/4800rpm)に加え、2.5リッターV6 DOHC(210ps/6000rpm、27.0kgm/4400rpm)もラインナップする。来年にはV8エンジンも追加されるという。3.5では9.2km/リッター、2.5では11.2km/リッターというカタログ値を持つ。

トランスミッションは、先代「セドグロ」に用いられたトロイダル式CVTが姿を消し、すべてのグレードで5段M-ATx(マニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチック)を搭載する。マニュアルモードでは、シフトダウン時にエンジン回転数を同期させる、スロットルブリッピング機能を備える。時間の短縮だけでなくショックのないスムーズな変速が可能になるという。



 

■上質感と高揚感のある室内

セダン最大級を謳う有効室内長に収められるのは、他社のフラッグシップカーに匹敵する室内空間という。ドライビングポジションの調節幅を大きくとるなど、ドライバーズセダンの様子もうかがえる。
アルミを使用しながらも、質感の高いドア閉じ音を意識したというドアパネルは、軽量化により燃費向上にも貢献する。



 

助手席と独立した運転席に座ると、インパネに見えるのはプッシュ式のエンジンスターター。5種類用意される異なったカラーリングのダッシュボードや、各部のイルミネーションなどで、上質感と高揚感を演出したという。

スポーティな「GT」とラクシャリーな「XV」の外観上の違いは、フロントヘッドライト/バンパー/グリルと、リアコンビネーションランプなど。さらに最上位の「350GTスポーツパッケージ」では、19インチの迫力あるタイヤ&ホイールが装着される。



 

■居心地のいい空間

左右独立スライド式アームレストや、助手席パワーオットマン機構(オプション)などで、運転席以外の快適性も上級セダンらしいものとなる。

エアコンには風が直接体にあたらない、マイルドフローシステムを採用。前席シートから暖気/冷気が吹き出す、エアコンディショニングシートもオプションで用意される。
このクラスでは気になるトランクルームは、ヒンジが外に出たタイプで495リッター(VDA法)の容量を確保。9インチバッグとスポーツバッグがそれぞれ4セット積載可能という。

その他、ブルートゥース機能の追加や、ナビゲーション機能の充実が図られた新世代の日産のカーテレマティクス「カーウイングス」も標準装着(250XV、350XV FOURを除く)。8インチのモニターや適度な重量感のあるダイヤルなど、上質さを演出する。



 

安全面では、ABS、EBD(電子制御制動力配分システム)に加え、アンチスピンデバイスのVDCを標準装備。40km/h以下でも前走車両との車間を保ちながら走行できる、低速追従機能付きのインテリジェントクルーズコントロール(オプション)は、低速モードと高速モードを自動的に切り換えることができる、世界初のシステムを持つという。

(webCG 本諏訪)

日産自動車「フーガ」:
http://www2.nissan.co.jp/FUGA/top.html

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