第163回:イタリアGP取材特別付録!マクラーレン安川さんとお買い物

2004.09.27 エッセイ

第163回:イタリアGP取材特別付録!マクラーレン安川さんとお買い物

 
イタリアGP取材特別付録!マクラーレン安川さんとお買い物
ボーノ、ボーノ! と山口さんもご満悦のアーティチョーク。値段は2〜3ユーロぐらいだったっけか?
イタリアGP取材特別付録!マクラーレン安川さんとお買い物

■“超ダンドリ男”

ひょんなことからこんなんなりました。イタリアGP帰りの月曜朝。“マクラーレン安川さんとお買い物”〜。

ご存知の人はご存知のはずだけど、イタリアGPが行われるモンツァってのは、ミラノにほど近いのね。ミラノの中央から飛ばせばクルマで30分。なんてステキなロケーション! ってことで、ついぞなんか買いたくなるんだけど、時間の自由が利かない海外取材。諦めて帰ることも多い。

そしたら業界じゃ有名な名物F1ジャーナリストの山口正巳さんに決勝が終わった夜、言われたのよ。
「明日の朝、マクラーレンの安川さんと買い物に行くんだけど、行く?」
行く行く〜。思わずそう返事してました。

マクラーレン安川さんてのは、『CAR GRAPHIC』読者なら知ってて当たり前のF1有名人。バブル時、レイトンハウスとの関係からF1サーカスに入り、いまはマクラーレンのマネージャー。レーサーのロジャー安川選手の実父としても有名だ。でね。マクラーレンでの逸話とか、面白いのはいっぱいあるんだけど、それはさておき“超ダンドリ男”なのよ。今回もその実力がいかんなく発揮されました。

よくみてね。ほら、ドアノブまでポルチーニ!
イタリアGP取材特別付録!マクラーレン安川さんとお買い物
 
イタリアGP取材特別付録!マクラーレン安川さんとお買い物

■“快楽主義人生”

まず朝10時だっけか。集合してタクシーで連れて行かれたのは、地下鉄駅WAGNERに近い朝市。「ここは新鮮なのが揃ってるんですよ〜」とイタリアなのにも関わらず(?)、月曜朝からマジメに開いてる。
そこには縦長のトマトから生のプルーンやら、見慣れない野菜がいっぱい。
「ここではいつもコレを買って帰ります」と安川さんが手にしたのは、生のフンギポルチーニ。そ、イタリアのマツタケっていうかシイタケみたいなものだ。俺は日本に帰るんで買わなかったけど、「網焼きにしてオリーブオイルつけて食うだけでも美味いですよ」と。くぅ〜。ビール飲みてぇ〜。
仕方ないんで俺はパック入りのチーズと安いトスカーナ産ワインを買いました。

その次は近くのスーパーマーケット。
「ここじゃクノールの味も違うんですよ」。聞けば、アメリカ産のクノールのブイヨンとヨーロッパ産のクノールのブイヨンは、物が全然違うそうな。
「タマネギをスライスして炒めて入れるだけで、ぐっと美味しいスープが作れます」
その他、超オススメというアーティーチョークの瓶詰めも発見。
「これは僕はいつもまとめてダンボールで買いますね」
うーん、なんともマメな……。

おすすめジェラッテリアは、前にロジャーが住んでた場所の近くにあるそうな。
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その次に行ったのはフンギリア。この店は残念ながら開いてなかったんだけど、ご想像どおり、フンギポルチーニ専門店だ。
「ここは乾燥フンギだけで何十種類ってあるでしょう。シイタケに高いのと安いのがあるようなもんですよ」
ドアノブまでフンギデザインなのには、ひとしきり笑わせていただきました。
そして最後は「イタリアで一番美味い」というジェラッテリア、つまりジェラートの店へ。
「オヤジだけでこういうのも、たまにはいいでしょう(笑)」
安川さんによれば、イタリアGP帰りは大抵こうだそうだ。

「美味しいものを食べるための努力は、全然ツラクないですよね」。
サラっと言う安川さん。うーん、その“快楽主義人生”をまざまざと見せつけられた気がいたしました。俺もがんばろーっと!

(文と写真=小沢コージ/2004年9月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』