F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る【F1 04】

2004.09.27 自動車ニュース

【F1 04】F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る

F1世界選手権第16戦中国GP決勝が、2004年9月26日、上海インターナショナル・サーキット(5.451km)を56周して行われた。日本、マレーシアに次ぐアジア3つ目のGPは、前戦イタリアのウィナーで、今回ポールポジションからスタートしたフェラーリのルーベンス・バリケロが制した。今シーズン2回目、通算9回目のこの勝利により、バリケロのドライバーズランキング2位が確定。両タイトルを既に手中に収めているフェラーリはパーフェクトなリザルトを決めた。

2位は、バリケロのちょうど1秒後方でフィニッシュしたBARホンダのジェンソン・バトン。バリケロの3ストップに対し2ストップで戦いを挑んだが、フェラーリの速さには追いつけなかった。この結果、バトンは、ドライバーズランキング3位の座を確実なものとした。

3位はマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン。レースの大半をバリケロとのトップ争いに費やしたが、終盤はバトンに抜かれ3位にドロップ。だが最後まで執拗にBARホンダを攻め立て、ゴールラインを通過した際はバトンの真後ろ、0.4秒差まで追いついていた。

4位は孤独な走りを強いられたルノーのフェルナンド・アロンソ、5位はウィリアムズBMWのファン・パブロ・モントーヤが入った。

6位はBARホンダの佐藤琢磨。金曜日にエンジン交換したことで10グリッド降格のペナルティを受け、決勝は18番手と後方からスタートしたが、見事今シーズン7度目の入賞を遂げ、バトンとともにチームのコンストラクターズランキング2位堅持に貢献した。

シーズン終盤にきて速さを増してきたザウバー・ペトロナスが、7位ジャンカルロ・フィジケラ、8位フェリッペ・マッサとダブル入賞で締めくくった。

ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハーにとっては散々な週末。予選のタイムアタック中に1コーナーでスピンし、ノータイム。レースはエンジン交換しピットからスタートしたが、ジャガーのクリスチャン・クリエンと接触したのに加え、再度スピンをきっし、パンクにも見舞われ、結局1周遅れの12位でフィニッシュした。しかし最終周にファステストラップ、1分32秒238を記録するなど、速いのか遅いのかわからない、ミステリアスな王者だった。

トヨタの2台は、オリヴィエ・パニスが1ラップダウンの14位完走。リカルド・ゾンタはリタイアに終わった。

2004年も残すは2レースのみ。チャンピオンシップは徐々にかたまりつつあるが、BARホンダ(105点)対ルノー(96点)のコンストラクターズランキング2位争いが白熱しそうだ。

次戦はいよいよ鈴鹿サーキットでの日本GP。10月8日に開幕、決勝は10日に開かれる。

■ドライバーズランキング(18戦中16戦終了)

1位 ミハエル・シューマッハー 136点
2位 ルーベンス・バリケロ 108点
3位 ジェンソン・バトン 79点
4位 フェルナンド・アロンソ 50点
5位 ヤルノ・トゥルーリ 46点
5位 ファン・パブロ・モントーヤ 46点
7位 キミ・ライコネン 34点
8位 佐藤琢磨 26点
9位 デイヴィッド・クルタード 24点
10位 ジャンカルロ・フィジケラ 21点
11位 ラルフ・シューマッハー 12点
12位 フェリッペ・マッサ 11点
13位 マーク・ウェバー 7点
14位 オリヴィエ・パニス 6点
14位 アントニオ・ピッツォニア 6点
16位 クリスチャン・クリエン 3点
16位 クリスチアーノ・ダ・マッタ 3点
16位 ニック・ハイドフェルド 3点
19位 ティモ・グロック 2点
20位 ゾルト・バウムガードナー 1点

■コンストラクターズランキング

1位 フェラーリ 244点
2位 BARホンダ 105点
3位 ルノー 96点
4位 ウィリアムズBMW 64点
5位 マクラーレン・メルセデス 58点
6位 ザウバー・ペトロナス 32点
7位 ジャガー・コスワース 10点
8位 トヨタ 9点
9位 ジョーダン・フォード 5点
10位 ミナルディ・コスワース 1点

(webCG 有吉)

F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る

バーレーンに次ぐ今年2つ目の初開催GP、中国。舞台は、上海近郊につくられた近代的な上海インターナショナル・サーキットだった。バーレーン同様、ヘルマン・ティルケが手がけた1周5.451kmのコースは、上海の「上」の字を模したレイアウトが特徴。ちょうど縦横2本の長い部分がストレートとなり、間にツイスティなコーナーを配した内容で、エンジン全開区間も長い。(写真=フェラーリ)

F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る

3番グリッドのバトン(写真手前)は、スタートでフェルナンド・アロンソのルノー、フェリッペ・マッサのザウバーに抜かれ6位に後退するも、最速ラップを重ね、ピットストップのタイミングで一時はトップを走った。その後2ストップ作戦が奏効し2位までポジションアップ。首位バリケロには及ばなかったが、見事2位の座を仕留めた。(写真=本田技研工業)

F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る

金曜日2回目のセッションでエンジントラブルが起き、貴重な走行時間を失ったばかりか10グリッド降格のペナルティを受けることとなった佐藤琢磨(写真左)。燃料を多く積んでの予選では9番手のタイムを出し、ミナルディの1台がペナルティ対象となったことで決勝は18番グリッドからスタートした。
シグナルが変わって一気に14番手へとポジションアップ。その後着々と順位をあげ、ポイント圏内の6位でゴールした。
「燃料をたくさん積んだ重いマシンでのバトルはハードでしたが、レースを楽しむことができましたし、6位でレースをフィニッシュできたのは、チーム全員の頑張りのおかげです」(写真=本田技研工業)

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チャンピオン、ミハエル・シューマッハーには、不運(ミステリアス?)なことばかり起きた。予選アタック中のスピンは原因不明。最後尾グリッドを捨て、不調なエンジンを交換し、さらに給油もしてピットからレースをスタート。序盤はペースをあげられず、その後は「ドアが開いたと思って」(シューマッハー)飛び込んだクリスチャン・クリエンと接触し、前を行くアロンソのスリップストリームに入ってダウンフォースを失いスピンしてしまい、左リアがパンクして、最後は全ドライバー中最速ラップを記録して12位で完走した。(写真=フェラーリ)

F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る

昨2003年アメリカGP以来となるレースにルノーで臨んだ1997年チャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴ。初戦のデキはやや期待はずれといったところか。予選ではチームメイトのアロンソが6位だったのに対し、その0.467秒後方の13位。決勝でもいまひとつぱっとせず11位でゴールした。レース終盤、因縁深いシューマッハーと、まさか11位を争うとは……やはり、ちょっとさびしい結果だった。(写真=ルノー)

F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る

第9戦アメリカGPでの大クラッシュで大怪我を負い以後欠場していたラルフ・シューマッハー(右)が、ここ中国でカムバックを果たした。予選ではチームメイトのファン・パブロ・モントーヤ(11位)を上回る5番グリッドを獲得。決勝ではポイント圏内を走っていたが、デイヴィッド・クルタードと接触し、37周でリタイアした。クルタードはラルフを抜きにかかったが、「彼が楽観的過ぎて」(ラルフ)両車はヒット。ピットに駆け込んだウィリアムズのマシンは、ラルフが降りた後にエンジニアが走行可能と判断したが、ラルフは時既に遅しと考え、コックピットに戻ることを拒否した。(写真=BMW)

F1初開催中国GP、バリケロが連勝で飾る

トヨタ陣営は引き続き苦しい戦いを強いられた。リカルド・ゾンタ(写真)は、13番グリッドからスタートし、途中ギアボックスにトラブルが起き35周でリタイア。オリヴィエ・パニスは予選8番手と好位置につけながらスタートで失敗し、結局14位でレースを終えた。ちなみに写真は、滑りやすいピットレーンのコンクリート部分に、タイヤのゴムを擦り付けているところ。ピットインの際うまく止まれるようにするための工夫だ。(写真=トヨタ自動車)

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