Fニッポン初の海外レース、マレーシアをロッテラーが制す

2004.09.20 自動車ニュース
 

Fニッポン初の海外レース、マレーシアをロッテラーが制す

2004年9月19日、全日本選手権フォーミュラニッポン第7戦の決勝レースが、マレーシアのセパン・サーキットで行われた。
シリーズ初の海外遠征となるこの一戦は、今季3度目の2スプリントレース。土曜日の予選では服部尚貴がおよそ3年半ぶりとなるポールポジションを獲得し、日曜日の決勝では、まずファーストスプリントレースでアンドレ・ロッテラーがトップでチェッカーを受け、雨のレースとなったファイナルスプリントでもダントツの速さでトップを快走。今シーズン2勝目をあげた。

 

■Fニッポン初開催のセパン、予選はベテラン・服部が大活躍

服部が速さをアピールした予選だった。
前日の公式練習走行でも常に安定した速さを見せていた服部は、まず予選1回目でベストタイム1分49秒814をマーク、暫定ポールを獲得する。午後3時の予選2回目には、気温35度、路面温度が47度へと上昇。時折、強い日差しがコースを照らすこともあったが、走行を重ねるごとにトラックコンディションが向上し、タイムを縮めるドライバーが続出した。

ライバル勢が頻繁にピットインを繰り返し、セッティングの微調整に努めるなか、服部は最小限のピットインでアタック準備を着々と進める。
そして残り時間2分を切り、自己ベストタイム更新となる1分49秒021をマーク。3番手から一気にトップへと躍り出て、久々のポールポジション獲得を果たした。服部のチームメイト、リチャード・ライアンもファイナルアタックにかけたが、タイムが伸びず2番手に。3位の井出有治は、最後のニュータイヤ装着後、自己ベストタイム更新に成功している。

■決勝

・1stレース、予選5位のロッテラーがトップでチェッカー

午前8時からのフリー走行を目前に雨が降り、ウェットコンディションになったセパン・サーキット。雨はすぐ止んだものの路面が乾くまでには至らず、ドライバーは30分間のほとんどをレインタイヤで走行することになった。

午前11時からのファーストスプリントレースは、完全ドライコンディション。予選5番手のロッテラーが間隙をつくスタートでトップに躍り出る。PPの服部もこれに食らいついていくが、逆に予選2位のライアンはオープニングラップで5位へとポジションを下げ、さらに4周目の1コーナーでエンジントラブルが発生。ペースダウンしたクルマはそのままコースアウト、早々に戦列を離れた。

トップ2台がつかず離れずの距離を保つなか、中盤に入ってから井出と脇阪寿一が3位争いを見せる。10周目、テール・トゥ・ノーズに持ち込んだ脇阪が井出の前に出たのは、14周目の1コーナー。以後、トップ3台が単独走行となり、20周にわたるレースが終了した。

 

・ファイナルスプリントレースを前に、再び雨が降る

決勝日は雨に翻弄される一日となった。午後になって再び雨が降り、コースは完全なウェットコンディション。午後2時にスタートしたファイナルスプリントレースでは、16台のマシンが1コーナー目指し、ウォータースクリーンのなかへ飛び込んでいった。

トップのロッテラーはオープニングラップから2番手服部との差を開けて早くも独走態勢。3番手の脇阪までが等間隔に並び、その後方では土屋武士、井出有治、松田次生らがポジション争いを繰り広げた。

・ロッテラー、ひとり旅の独走態勢へ

レースは折り返しに入って、ロッテラーが2位服部との間に築いたマージンはおよそ20秒。服部もペースを落とすことなくついていくが、2台の差は開くばかり。
その一方で、雨は止んだものの依然ウェット状態のコースに足元をすくわれたり、接触などでピットインを強いられるマシンが出始める。
なかでも、ファーストスプリントでエンジントラブルに見舞われ、ファイナルスプリントでピットスタートを強いられたライアンは、4位までポジションアップしていたが、他車との接触が後にペナルティの対象となり、レース後に1周減算のペナルティを受けることになった。

終盤、水しぶきがあがらなくなってきたコースコンディションの下、ロッテラーはますますペースを上げてのひとり旅。結局、そのまま走り切って今季2勝目を上げ、ポイントランキングでもトップに立った。2位に服部、3位は脇阪とこちらも序盤から変動することなくチェッカードフラッグを受けている。

・タイトル争いはますます激化

ロッテラーが今季2勝目をあげたことで、総合29点を獲得。3位入賞の脇阪が24点で続き、これまでトップにいたライアンは、今回のノーポイントが響いて23点で3位へと順位を下げた。

残るはもてぎと鈴鹿の2戦。ロッテラーは第3戦のもてぎで初優勝を飾っているだけに、次のもてぎ戦がチャンピオン争いを巡るターニングポイントとなりそうだ。

(文=島村元子)

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