第154回:“ホテルのドアマン的快楽”アリ!?ポルテに乗って結構感激したおハナシ

2004.08.17 エッセイ

第154回:“ホテルのドアマン的快楽”アリ!?ポルテに乗って結構感激したおハナシ

 
第154回:“ホテルのドアマン的快楽”アリ!?ポルテに乗って結構感激したおハナシの画像
 
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■クルマっぽくないクルマ

正直、感動しました「トヨタ・ポルテ」。まだまだクルマって進化の余地があるんだなぁと。プリウスみたいなこれ見よがしのハイテクはないんだけど、クラウン・マジェスタの100倍ぐらい感動したな。さすがはトヨタ。こういう“クルマっぽくないクルマ”を作らせたら世界一だなぁ、と。

プリウスもそうだけどさ、元々“クルマとはなにか?”って認識が違うんだろうね。トヨタ車ってベンツやBMWみたいなヨーロッパ車はもちろん、一部ホンダ車でも感じる「クルマ好きの匂い」がほとんどしない。
悪い意味じゃなくってね、トヨタにしかできない領域のクルマ、もしくは“クルマの匂い”があるのよ。クルマの“モビリティ”を重視してる、といいますかね。根本的に「趣味のもの」ではなく、「奉仕のもの」って捉えてるような気がする。非常に感覚的なおハナシですけど。

スライドドアの開閉スイッチは、センターコンソールに加えCピラーに配置。後席から操作できます。
スライドドアの開閉スイッチは、センターコンソールに加えCピラーに配置。後席から操作できます。
ちょっと初代「ワゴンR」に乗ったときのような感動もありました。なんとなく、ね。
ちょっと初代「ワゴンR」に乗ったときのような感動もありました。なんとなく、ね。

■送迎におおウケ

具体的にポルテだけど、これがやたら便利なのよ。目からウロコが落ちたよう、とでもいうか。筆頭は助手席側の自動スライドドアで、これがインパネセンターのやたら押しやすい開閉スイッチとあいまって、乗せる人にやたら好評なのだ。だってさ、待ち合わせ場所に来るなり、「いらっしゃいませ〜」って感じでドアが開くんだもん。開口部の広さはもちろん、感動的なのは床の低さで、ちょっとした段差があったらほとんど地べた同然に低い。

さらにリアシートの広さが異様。まさにセルシオ以上&リムジン並みの広さで、開口部の広さと相まり、ほとんどの場合、助手席を前に傾けなくても乗り降りできる。じゃまな手荷物もとりあえず、床に置いとけるし、送迎車としてはもしやロールス&ベントレー以上!? あれもウケますんでね、人の送迎には。

室内高は「アルファード」と同じ、前後シート間距離はセルシオ(1035mm)より長い1050mm。
室内高は「アルファード」と同じ、前後シート間距離はセルシオ(1035mm)より長い1050mm。
 
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俺も実家に帰ったときにそうなるけど、実は毎日のクルマの使い道って、家族やお客さまの駅への送り迎えが無視できないんだよね。そういう場合、いくらいいクルマでも使い勝手が悪いと急にポイント低くなる。雨の日、濡れた傘を置く場所がないとか、ドアが大きすぎて邪魔とか。
その点、ポルテは完璧。ほとんど乗り降りにストレスがない。荷物の一時置き場所にもこと欠かず、ある種“ホテルのドアマン的感激”が得られます。ドライバーはね。

ただ移動中は、リアシートまわりが広すぎて不安な部分もあったし、シートは前後共に「もうちょっと大きいといいのに……」とも思った。正直、ファミレスのシートにも似た落ち着かなさアリ。長距離乗って楽しめるクルマではない。だが、この地域限定具合、コレがまた21世紀的といえなくもない。
今後の評価が楽しみですよ。一般の方々のね。

(文と写真=小沢コージ/2004年8月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』

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