F1ハンガリーGP、シューマッハー7連勝、跳ね馬に栄冠!【F1 04】

2004.08.16 自動車ニュース

【F1 04】F1ハンガリーGP、シューマッハー7連勝、跳ね馬に栄冠!

F1世界選手権第13戦ハンガリーGP決勝が、2004年8月15日、ブタペスト近郊のハンガロリンク・サーキット(4.381km)を70周して行われた。ミハエル・シューマッハーがポール・トゥ・ウィンで、自身が2002年に打ち立てたシーズン最多勝記録を抜く今季12勝目をマークした。第7戦ヨーロッパGPから7戦連続の勝利。最多勝記録は「82」へとのびた。

チームメイトのルーベンス・バリケロが2位に入り、フェラーリは今シーズン7度目の1-2フィニッシュを達成。最大のライバル、ルノーのフェルナンド・アロンソが3位に終わったことで、フェラーリは6年連続、最多記録となる通算14度目のコンストラクターズタイトルを獲得した。

以下、4位ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズBMW)、5位ジェンソン・バトン(BARホンダ)、6位佐藤琢磨(BARホンダ)、7位アントニオ・ピッツォニア(ウィリアムズBMW)、8位ジャンカルロ・フィジケラ(ザウバー・ペトロナス)が入賞した。

トヨタの2台は、オリヴィエ・パニスがトップから1周遅れの11位、クリスチアーノ・ダ・マッタに替わり残りシーズンのステアリングを握ることになったリカルド・ゾンタはGP復帰戦でリタイアした。

■完勝で雪辱を晴らす

ルノー駆る若きスペイン人、アロンソに優勝を奪われたばかりか、周回遅れにまでされた昨2003年ハンガリーGPの雪辱を晴らすべく、シューマッハーとフェラーリは、タイヤサプライヤーのブリヂストンと強力なタッグを組んで今レースに臨み、そして完璧な勝利でそれを叶えた。

予選でフロントローを独占した紅い軍団は、スタートでもそのポジションを維持し、追い抜きが難しいハンガロリンクの(悪名高き)特性に頼ることなく、後続を引き離しにかかった。最初のピットストップで給油リグに不調をきたすも何のその。70周のレースを危なげなく走り切ってしまった。

予選5位から、いつものロケットスタートを決めたアロンソのルノーは、予選3位の佐藤、同4位のバトンをパスし早々に3位へジャンプアップ。ただしフェラーリに匹敵するペースは出せず、昨年の覇者は孤独な旅を続け、今年4回目のポディウムにのぼった。また“牙”からコンベンショナルなノーズに変わったウィリアムズのモントーヤは、スタートでポジションアップを果たし、その後4位の座を守り続けた。

BARホンダの2台は出だしで失敗。アメリカGP以来の表彰台に期待がかかったセカンドローの佐藤だったが、スタート直後の1コーナー後でアロンソとサイド・バイ・サイドになった際、ダートに出てタイヤがゴミを拾ってしまい、ペースを上げられずにあっという間に8位へ後退。終盤は、ラルフ・シューマッハーの代役として2戦目のピッツォニアを抑え、結局6位でゴールした。

■ドライバーズタイトルも、事実上決定!?

シューマッハー/フェラーリは、スクーデリアが17戦15勝した2002年を上回るであろうハイペースで快進撃を続けている。2004年の残りレース数は5。今回、ランキング3位のバトンがポイントを65点としたことで、たとえバトンがこれから全勝(+50点)しても、120点のシューマッハーには届かなくなった。

だが、タイトル争いはフェラーリの2人に絞られた、という言い方はある意味正しくない。むしろ、事実上、シューマッハーが前人未到の7度目のタイトルを手に入れることが決まったといった方が適当である。

シューマッハーは、早ければ、2年ぶりの開催となる次戦ベルギーGPでチャンピオンになることができる。8月29日、F1サーカス随一のドライバーズサーキット、スパフランコルシャンで行われる決勝レースの結果は……。

■ドライバーズランキング(18戦中13戦終了)

1位 ミハエル・シューマッハー 120点
2位 ルーベンス・バリケロ 82点
3位 ジェンソン・バトン 65点
4位 ヤルノ・トゥルーリ 46点
5位 フェルナンド・アロンソ 45点
6位 ファン・パブロ・モントーヤ 38点
7位 デイヴィッド・クルタード 19点
8位 キミ・ライコネン 18点
8位 佐藤琢磨 18点
10位 ジャンカルロ・フィジケラ 14点
11位 ラルフ・シューマッハー 12点
12位 マーク・ウェバー 7点
13位 フェリッペ・マッサ 5点
13位 オリヴィエ・パニス 5点
15位 アントニオ・ピッツォニア 4点
16位 クリスチアーノ・ダ・マッタ 3点
16位 ニック・ハイドフェルド 3点
18位 ティモ・グロック 2点
19位 ゾルト・バウムガードナー 1点

■コンストラクターズランキング

1位 フェラーリ 202点
2位 ルノー 91点
3位 BARホンダ 83点
4位 ウィリアムズBMW 54点
5位 マクラーレン・メルセデス 37点
6位 ザウバー・ペトロナス 19点
7位 トヨタ 8点
8位 ジャガー・コスワース 7点
9位 ジョーダン・フォード 5点
10位 ミナルディ・コスワース 1点

(webCG 有吉)

F1ハンガリーGP、シューマッハー7連勝、跳ね馬に栄冠!

予選でフェラーリの2台に次ぐ3位に入った佐藤琢磨が、自身4回目の“トップ3記者会見”に臨むの図。アメリカGP以来の2度目の表彰台に期待がかかったが、スタートで失敗し8位まで後退、挽回した後6位でゴールした。
「とても難しいスタートでした。ラインを外して走ったけど、問題はありませんでした。でも最初のコーナーでアロンソの外側にいてラインを外した時に、路面の汚れたところに入ってしまいました。それでトラクションを失ってしまい、その先のいくつかのコーナーで数台に抜かれてしまったんです。とてもタフなオープニングラップでしたが、それからリカバーをしようと頑張りました。でも、レース終盤に向かい油圧が下がってきてしまい、気にして走らなければなりませんでした。でも、大切なことは2台ともポイント獲得でゴールできたことだと思います。スパでも良いレースができるよう、頑張ります」(写真=本田技研工業)

F1ハンガリーGP、シューマッハー7連勝、跳ね馬に栄冠!

5位でフィニッシュしたジェンソン・バトン。来シーズン、ウィリアムズへ移籍することを表明した直後に、所属するBARが「移籍は無効」と待ったをかけたことで、渦中の人物となっている。問題解決は司法の手に委ねられる。(写真=本田技研工業)

F1ハンガリーGP、シューマッハー7連勝、跳ね馬に栄冠!

シーズン半ばにレースドライバー、クリスチアーノ・ダ・マッタを降ろしたトヨタ。前戦から投入したニューマシン「TF104B」をもってしても、引き続き苦戦している。オリヴィエ・パニスは、13番グリッドからスタートに失敗し15位へと後退、結局11位で完走したのだがポイントは遠かった。一方、久々のレース出場となったリカルド・ゾンタ(写真)は、15番グリッドからスタートし、早々に追突事故に巻き込まれ、最後は電気系のトラブルに見舞われ戦列を去った。(写真=トヨタ自動車)

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