FニッポンSUGO、本山哲、渾身の走りで今季初優勝

2004.08.02 自動車ニュース

FニッポンSUGO、本山哲、渾身の走りで今季初優勝

2004年8月1日、全日本選手権フォーミュラニッポンの第5戦決勝が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
真夏日の暑さのなかで行われた土曜日の予選、ポールポジションについたのは、前回のウィナー、リチャード・ライアン。今シーズン4度目の予選1位獲得となった。だが決勝では、予選2位の本山哲がスタートでライアンを封じ込めトップに。ピットイン後はノーストップ作戦に出た暫定トップの小暮卓史を終盤に逆転。ディフェンディングチャンピオンの本山が、待望の今シーズン初優勝を飾った。2位には小暮、3位には脇阪寿一が入った。

■第2戦SUGOウィナーのライアンが磐石のPP

2004年、スポーツランドSUGOでの闘いは2度目だが、前回の2スプリント・レースと違い、今回は72周にわたるレースとして行われた。

予選日は、朝から厳しい暑さがサーキットを包み、午前10時にスタートした1回目は気温30度、路面温度41度というコンディション。そのなかで、前日から安定した速さを見せたライアンが、1分13秒214のタイムで早速トップに立った。「最初のアタックでPPが取れるんじゃないかと思うほど、マシンが決まっていた」とはライアン。ライバル勢はこの数字をターゲットとして、アタックを続けた。本山が1分13秒272のタイムでファステストを更新したのは、予選終了まで残り6分のとき。ライアンはピットで待機中だったが、本山のタイム更新を見てコースへと向った。アウトラップを経て、計測を開始。ところが、この時点で1台のマシンがS字でスピン。赤旗が提示され、アタックは中断された。

ピットにマシンを戻した各車は、コースインへの時間がアナウンスされるや否や、一目散とピットロード出口へマシンを並べに行ったが、ライアンは後を追わず、自分のペースでコースイン。残り時間3分で、計測1周のアタックを行い、本山を上回る1分13秒236へとタイムアップに成功。暫定ポールについた。

予選2回目は午後1時45分にスタート。気温34度、路面温度49度とさらに暑くなった。残り時間10分の時点で、ライアンが1分12秒885をマーク。自己ベストタイムを更新し、ポールポジションに王手をかける。これを追うように、小暮卓史、ブノワ・トレルイエらもタイムアップし、トップ3が確定するかに思われた。だが、ここで本山が1分13秒087のタイムで2位へと浮上。その後、タイムを縮めるドライバーがあらわれず、予選が終了。結局、ライアンが磐石の4戦連続PP獲得に成功した。
2番手には本山、3番手には予選1回目で好タイムをマークしていた服部尚貴がつけた。

■ホールショットは本山が奪取

日曜の決勝レース。ライアン、本山のフロントローふたりは共に好スタートを決めたが、ひと足先に本山が1コーナーへと飛び込んだ。ここまで好調のライアンも揺さぶりをかけ、本山を執拗に追った。
だが、周回を重ねるごとに上位2台の差はじわりじわりと開き、次第に本山の独走態勢へ。その後方では、予選4位から2周目に3位へ浮上した小暮がライアンに詰め寄ったが、27周目にライアンがピットイン。攻防戦には至らなかった。トップの本山がピットインしたのはその翌周。ライアン同様、給油とタイヤ4本を交換し、コースへ復帰した。この時点でのトップ5は小暮、服部、本山、脇阪、ライアンとなった。

■小暮、ノーピット作戦で2位をもぎ取る

小暮と服部のふたりは、タイヤ無交換・無給油のノーピット作戦を取っていたが、後半に入るとペースが徐々に落ちてくる。
逆に本山はペースを上げ、まず40周目に服部をバックストレッチでオーバーテイク、2位に上がった。その勢いが空回りしたのか、ブレーキングミスし、一時は小暮とのタイム差を自ら広げる痛手も負ったが、あっという間に小暮を捕らえ直し、61周目にはサイド・バイ・サイドへと持ち込んだ。

小暮も滑るタイヤをコントロールし、真っ向から応戦するが、翌周の馬の背コーナーでついに本山がトップを奪取。力尽きた小暮を残し、独走でチェッカードフラッグを受けた。

ディフェンディングチャンピオンの本山にとっては、これがチーム移籍後の初勝利。ドライバーズポイントも6位から一気に3位まで浮上した。一方、小暮は2位を死守し、開幕戦以来の表彰台へ上がった。そして3位には、59周目に服部を1コーナーでかわした脇阪。スタート直後の1コーナーで後方から追突され、最後尾まで順位を落としたが、6周目のピットインで左タイヤ2本だけを交換する作戦を取り、好成績を残した。

次回、第6戦は山口県・セントラルパークMINEでの闘い。テクニカルコースは外国人ドライバーや、今回のウィナー、本山が得意としている。タイトル争いの行方を占う一戦となるはずだ。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

 
FニッポンSUGO、本山哲、渾身の走りで今季初優勝の画像

フォーミュラニッポン5戦目にしてようやく勝利をつかんだ本山。2004年、F1を夢見て挫折した彼の復活は、誰もが待っていたことだろう。
 

	フォーミュラニッポン5戦目にしてようやく勝利をつかんだ本山。2004年、F1を夢見て挫折した彼の復活は、誰もが待っていたことだろう。
	 

若手の小暮が健闘し2位フィニッシュ。ピットに入らず一時はトップに躍り出たが、本山にかわされた。
 

	若手の小暮が健闘し2位フィニッシュ。ピットに入らず一時はトップに躍り出たが、本山にかわされた。
	 

第4戦鈴鹿のシケインで宙を舞った道上龍は、2コーナーで松田次生と接触しまたもコースアウト、リタイアした。
 

	第4戦鈴鹿のシケインで宙を舞った道上龍は、2コーナーで松田次生と接触しまたもコースアウト、リタイアした。
	 

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