【カーナビ/オーディオ】話題のヘッドユニットを聴く……「アゼストDRZ9255」(その1)

2004.07.30 自動車ニュース
 

【カーナビ/オーディオ】話題のヘッドユニットを聴く……「アゼストDRZ9255」(その1)

カーオーディオの2004年モデルラインナップを紹介。クラリオン「アゼスト」ブランドのヒットモデル「9255」型のニューモデル「DRZ9255」は、従来より音質を向上するこだわりが見られるモデルだという。多彩な機能の解説をお送りする。


【写真上】デモンストレーションカーのため少々派手な演出だが、トランク内はサブウーファー(手前)とアンプが2台ディスプレイされている。クルマは「スバル・レガシィ」。
【写真下】レガシィのダッシュに収まった「アゼストDRZ9255」(13万1250円)。
 

■ヒットモデルの後継

カーオーディオに関心を持つ人なら、アゼストの「9255」という型番を聞いて「オッ!」と思うことだろう。1996年にデビューした「DRX9255」は、音のよさとコストパフォーマンスの高さから、アンプレスのヘッドユニット(一体型)として異例のヒットモデルとなった。その9255の型番を引き継いで登場したニューモデルが「DRZ9255」である。

フロントフェイスには先代のイメージを残し、シンプルなディスプレイ、ロータリー式のボリューム、シーソー式の1〜6キーなど、操作系はDRX9255と変わらない。ただし、ヘアライン加工を施した亜鉛ダイキャストのフェイスパネルを採用するなど、見た目の質感は大きく向上した。アナログ式だったボリュームも、レコーディングスタジオなどプロオーディオの分野で評価の高い、バーブラウン社の0.5dBステップ電子ボリュームに変更されている。


バーブラウン社、0.5dBステップ電子ボリューム。0,5dB(-95.5dB〜+6dB)ステップは「業界初」(アゼストホームページより)で、ステップ比が小さく、アナログボリュームのように滑らかな調整が可能だという。
 

■多彩なデジタル補正機能

新型で大きく変わったのが、デジタル補正機能を搭載したこと。機能もスピーカーが受け持つ音域に最適化するものや、理想的な音場を再現するものなど多彩だ。

具体的には、高域用のトゥイーター/中域用のミッドレンジ/低域用のウーファー/重低域を補うサブウーファーに、スピーカー本来のポテンシャルを引き出すべく、余分な音帯域をカットした信号を送る「4ウェイクロスオーバー」。各スピーカーからリスナーまでの距離差を補正して、理想的なリスニングポジションで聴いているかのような音場をつくり出す「8chタイムアライメント」。個々のクルマに応じて音響特性を整えられる「5バンドパラメトリックイコライザー」を搭載。音場&音質をコントロールできるのだ。
ちなみに、このようなデジタル補正を使いたくない人のために、DSP(デジタルシグナルプロセッサー)回路をスルーできる「ダイレクトモード」もある。

また、サンプリング周波数44.1kHzで録音されたCDの音を、96kHzにアップコンバートしてデジタル処理する「ハイサンプリングコンバート」機能や、96kHzハイサンプリング対応高精度DSP、高精度マスタークロック回路、24bit/192kHzのD/Aコンバータシステムなどを採用した。これらは、微小なレベルでのノイズの抑制と再現性に関わるもので、大ざっぱにいえば“透明感の高い原音に忠実な音を再現できる”ということだ。


ハイサンプリングコンバーターの回路。人間が聞こえる音域は、20kHzまでといわれているが、それ以上の音に音場の空気感などを伝える「倍音」が含まれるという。
このコンバーターは、CDのサンプリング周波数44.1kHzの音(20kHzが上限)を、96kHzにサンプリングして情報量を増やすためのもの。
 

■価格を超えた内容

デジタル機能を他社のモデルと比べてみると、タイムアライメントは0.02msec(約7mm)ステップと、もっとも細かい調整が可能。クロスオーバーはスロープが−6/−12/−18dBの3段階なので、−72dBのスロープを持つモデルと比較すると、調整範囲は限られる。イコライザーは「パラメトリックイコライザー」のみとなるが、左右独立で5バンドの調整ができるため、車内音響特性を整えるのには充分だ。

これだけの内容を盛り込んでいながら、13万1250円という価格は、はっきりいって安い。音のよさもさることながら、コストパフォーマンスに優れるという部分まで9255から引き継いでいるのは、うれしいかぎりである。(その2に続く)

(リポート&写真=石田 功)

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