JGTC初の北海道戦、モチュールピットワークZが今季初V

2004.07.20 自動車ニュース
 

JGTC初の北海道戦、モチュールピットワークZが今季初V

2004年7月18日、北海道で初めてとなる全日本GT選手権が、十勝インターナショナルスピードウェイで行われた。シーズンの折返しとなった第4戦は、1周およそ3.4kmのショートコースを舞台に、89周にわたり壮絶なバトルが繰り広げられた。レースはポールポジションのNo.3 G'ZOX・SSR・ハセミ Z(金石年弘/エリック・コマス組)を中盤に逆転した、予選2位のNo.22モチュールピットワークZ(影山正美/ミハエル・クルム組)が、今シーズン初優勝を果たした。
一方のGT300クラスは、終盤にトップのNo.81シーウエストダイシンアドバンZ(柳田真孝/尾本直史組)を追い詰め、逆転に成功したNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)が、やはり今季初の優勝を遂げた。

 

■GT500、300両クラスでフェアレディZがPP

午前11時からスタートした予選1回目。気温が既に29度まで上昇し、強い日差しがサーキットを照りつけた。

GT500クラスは、No.22モチュールピットワークZが暫定トップタイムをマーク。以下、No.6エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)、No.37 DYNACITYトムススープラ(ジェームス・コートニー/片岡龍也組)とスープラ勢が続いた。

GT300のトップ3は、No.63 LEYJUNダンロップ320R(OSAMU/吉本大樹組)、No.31 A'PEX i-mobisess MR-S(田中実/松田晃司組)、No.30 RECLESS MR-S(佐々木孝太/後藤聡組)の順だ。

気温が上昇し、32度と暑さが厳しくなるなか、午後3時から予選2回目がスタート。GT500ではアタック途中に1台のマシンがコース上でストップ、一時、赤旗中断となった。

アタック再開後は、残り時間3分の時点でNo.12カルソニックIMPUL Z(ブノア・トレルイエ/井出有治組)が総合トップタイムをマーク。予選1回目でニュータイヤを装着せず、2回目のアタックにチャンスを託した作戦が功を奏したかに思われたが、予選1回目で9番手のタイムに甘んじていたNo.3が、これを0.054秒上回る1分14秒136をマークし、今季初となるポールポジションをさらった。

2位にはNo.12、3位にはNo.22が続き、フェアレディZが上位を独占した。また、GT300は、予選1回目で4番手につけ、ポール獲得を狙っていたNo.81があっさりと自己ベストタイムを上回り、総合クラストップに浮上。ライバル勢も自己ベスト更新をするがこれには及ばず、No.81の今季初PPが確定した。2番手にはNo.63、3番手にはNo.80エンドレスダイシンアドバンZ(木下みつひろ/星野一樹組)がつけ、GT300でもZが速さを見せつけた。

 

■ピット作戦が成功したNo.22が中盤からトップを死守

真夏日の暑さがサーキット一面をつつみこんだ決勝日。89周にわたる闘いが午後2時にスタートした。

直後からサイド・バイ・サイドの激しい攻防戦を展開するなかで、ポールからスタートしたNo.3は着実に後続とのマージンを積み上げた。一方、2位につけたNo.22は、予選6位から3位に浮上したNo.37とのバトルを強いられていたが、38周目にピットイン。ライバル勢よりも短いピットインタイムでルーティンワークを終え、マシンを送り出した。
この作戦が功を奏し、No.3がコースに復帰した直後、その背後につけていたNo.22が1コーナーの進入で逆転。事実上のトップを奪取した。

トラフィックが激しいなか、No.3もNo.22を常に射程距離にとらえ、逆襲のタイミングを狙ったが、2台のタイム差に大きな動きは見られない。逆に、No.3は猛追してきたNo.6にファイナルラップで逆転を許し、そのままチェッカー。結果、No.22が今季初の表彰台で真ん中に立ち、2位にNo.6、3位にNo.3が入ることとなった。

 

■PP No.81をNo.43が追い詰め、逆転優勝

クラストップのNo.81は、予選でトップタイムをマークした柳田がスタートドライバーを担当。9周目に予選クラス6番手から2位へとジャンプアップしたNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360(松田秀士/菅 一乗組)が猛攻を見せ、一時は2台の差が1秒を切る攻防戦となったが、周回を重ねるごとにNo.81がマージンを築き上げ、50周目に満を持してドライバー交代を行った。

後半に入り、クラス2番手に浮上してきたのがNo.43。67周目には、トップとの差が1秒を切るバトルに展開。テール・トゥ・ノーズで最終コーナーへと向えば、ストレートスピードに勝るNo.81が再び差を広げる、という状況を何度か繰り返した。

そして73周目、最終コーナーでオーバースピードになったNo.81が痛恨のコースアウト。これでNo.43がトップに立ち、そのまま逃げ切りに成功。今季2度目の表彰台を初優勝で飾った。2位にはNo.43同様、その後方でチャンスを狙っていたNo.16 M-TEC NSX(山野哲也/八木宏之組)が浮上。そしてコースアウト後には、No.19ウエッズスポーツセリカ(青木孝行/谷口信輝組)とのバトルを強いられながらも持ちこたえたNo.81が3位に入った。

次回、第5戦の舞台はツインリンクもてぎ。折返しとなる第4戦を終え、GT500、300両クラスとも毎戦覇者が異なる展開を見せる今シーズン。後半戦も熾烈なタイトル争いを展開される可能性が高い。

(文=島村元子)

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