JGTCマレーシア、デンソーサードスープラGTが制す!

2004.06.20 自動車ニュース
 

JGTCマレーシア、デンソーサードスープラGTが制す!

2004年6月19日、全日本GT選手権の第3戦決勝が、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(5.543km)で行われた。13番グリッドからスタートしたNo.39デンソーサードスープラGT(ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート組)が、混戦のなかをコンスタントに走り切り、今シーズン初優勝を飾った。
GT300クラスでは、No.7雨宮アスパラドリンクRX7(山路慎一/井入宏之組)が、中盤から築き上げたマージンを死守。優勝を果たし、セパンでの勝率10割をも守った。

 

■2年ぶりのマレーシア

2000年にGTオールスター戦として開催され、2002年にはシリーズ公式戦に組み込まれたマレーシア・ラウンド。昨年はSARS騒動のためキャンセルされ、今回は2年ぶりのカレンダー復帰となった。
スケジュールはいつもと異なり、土曜日の午後5時(現地時間)にレースがスタート。参加した42台のマシンは、灼熱の暑さから解放されたぶん、コース上ではさらにヒートアップした熾烈な闘いを繰り広げた。

 

■カルソニックIMPUL Zが僅差で今季初PP

予選日は朝から雲が立ち込め、いまにも泣き出しそうな空模様。予選1回目の開始前にはついに雨が落ち、完全なウェットコンディションのもと、1時間のタイムアタックが行われた。
その後、天気は次第に回復。午後5時からの2回目の予選はドライとなり、タイム更新が確実となった。

そんななか、GT500クラスでは、No.36 WOODONEトムススープラ(土屋武士/マルコ・アピチェラ組)と、No.12カルソニックIMPUL Z(ブノア・トレルイエ/井出有治組)が激しいポールポジション争いを展開。0.007秒差という僅差でNo.12カルソニックIMPUL Zが今シーズン初ポールを手に入れた。

またGT300クラスでは、3台のマシンが自己ベストタイムを更新し合い、結果、No.80エンドレスアドバンダイシンZ(木下みつひろ/星野一樹組)が初ポール獲得に成功した。

 

■接触、スピンが多発、GT500はデンソーサードスープラGTが手堅く走破

ポールポジションのNo.12カルソニックIMPUL Z、そして3台のスープラが上位争いを独占した展開でレースはスタート。そのなかから、まずNo.6エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)がスローパンクチャーに見舞われ、脱落。さらに、スープラ同士の接触が起こるなど、波乱の幕開けを迎えた。

折り返しとなる27周目前後からは、ルーティンワークのピットインが見られ、トップを争うNo.12とNo.36は、まず2番手のNo.36がピットへ駆け込んだ。それを確認するようなかたちでトップのNo.12もピットに向かったが、コースへと復帰するときにはアウトラップを終えたNo.36が先に1コーナーへと進入。首位は逆転し、WOODONEトムススープラがリーダーとなった。

その後、No.12はGT300クラスマシンと接触し戦線離脱。かわってNo.39デンソー サードスープラGTが2番手に浮上した。上位2台は、一時は15秒近くあったギャップを縮め、攻防戦へ。だがタイヤの摩耗が激しくなったトップのNo.36は、45周目に痛恨のスピンをきっしてしまった。

これでトップに立ったNo.39は、終盤にNo.35イエローハットYMSスープラ(服部尚貴/脇阪薫一組)の猛追にあいながらも逃げ切り、チェッカードフラッグを受けて今シーズン初優勝を果たした。2位No.35イエローハットYMSスープラ、3位には、終盤の接触から挽回したNo.1ザナヴィニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン)が入った。

 

■確実なレース運びで雨宮アスパラドリンクRX7がGT300優勝

スタート直後、4番手から2番手にジャンプアップしたNo.63 LEYJUNダンロップ320R(OSAMU/吉本大樹組)。3周目にはポールポジションのNo.80エンドレスダイシンアドバンZをパスし、クラストップに躍り出た。
さらに、No.16 M-TEC NSX(山野哲也/八木宏之組)もNo.80を追い抜き、この3台のあとにNo.7雨宮アスパラドリンクRX7がつけた。

レース中盤に始まったルーティンワークのピットストップでは、No.63、No.16、No.80の3台が次々とピットイン。このうち、クラス2番手まで浮上たNo.7だけがピットインのタイミングを遅らせ、ライバルとの間にマージンをつくり上げた。

結果、アウトラップを終え、No.7はトップのままレースに復帰。後半に入っても、後続との差をキープしたまま周回を重ねゴール。シーズン初優勝を遂げた。2位には、No.16 M-TEC NSX、3位はNo.5プロジェクトμB-1マッハ号GT320R(玉中哲二/三船剛組)だった。

(文=島村元子)

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