【スペック】B4 2.0R:全長×全幅×全高=4635×1730×1425mm/ホイールベース=2670mm/車重=1360kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4DOHC16バルブ(180ps/6800rpm、20.0kgm/4400rpm)/車両本体価格=241万5000円

スバル・レガシィシリーズ【試乗記】

プレミアムブランド 2004.06.13 試乗記 スバル・レガシィシリーズスバルの主力「レガシィ」シリーズが、昨2003年5月のフルモデルチェンジから1年を経て、早くもマイナーチェンジされた。別冊CG編集室の道田宣和が報告する。
別冊CG編集室の道田宣和
 
別冊CG編集室の道田宣和
	 
追加設定された「レガシィB4 2.0 CNG」。「2.0 R」をベースに、CNG(圧縮天然ガス)を燃料として走る。
【スペック】
B4 2.0 CNG:全長×全幅×全高=4635×1730×1425mm/ホイールベース=2670mm/車重=1420kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4DOHC16バルブ(150ps/6800rpm、16.7kgm/4400rpm)/車両本体価格=483万円
 
追加設定された「レガシィB4 2.0 CNG」。「2.0 R」をベースに、CNG(圧縮天然ガス)を燃料として走る。
	【スペック】
	B4 2.0 CNG:全長×全幅×全高=4635×1730×1425mm/ホイールベース=2670mm/車重=1420kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4DOHC16バルブ(150ps/6800rpm、16.7kgm/4400rpm)/車両本体価格=483万円
	 
「レガシィ・アウトバック L.L.Bean EDITION」
 
「レガシィ・アウトバック L.L.Bean EDITION」
	 

月間売上げ台数6000台強

販売好調な新型「スバル・レガシィ」のこと、変更はごく小規模で、また内容的にも以下のとおりボディカラーの追加やオプション/アクセサリーの適用範囲拡大が中心だから、すでに購入済みのユーザーも臍を噛むことはないはずだ。
変更は、モデルチェンジ当初からの「B4」と「ツーリングワゴン」に加え、5カ月遅れで投入された「アウトバック」も対象となり、新たに運転席ダブルプリテンショナー式シートベルトと車速感応式間欠フロントワイパーが全車標準となったほか、新色「アーバングレー・メタリック」が追加され(ツーリングワゴンとB4)、2リッターモデルに「アイボリーレザーセレクション」がオプション設定される(「2.0GT spec.B」と「2.0i Casual edition」を除く)などした。
唯一機能的と言える変更はビルシュタイン・ダンパー付きのモデルでそのセッティングがやや“丸められた”ことだが、それさえも数字には表れない程度にすぎない。
なお、この機会にモデルチェンジ以降途絶えていた「B4 CNG」が新ボディで復活した。「2.0R」をベースとし、天然ガスを燃料として走る次代への布石的な意味合いの濃い「(受注)生産車」で、パワーは同じ11.5の圧縮比から30ps落ちの150psを得ている。価格は483万円とのこと。

それよりも、聞けば聞くほど新型レガシィの好調ふりは驚くばかりだ。なにしろ発売以来10カ月の平均で予想を上まわる月間6000台強が売れているという。かつては極端にツーリングワゴンに偏っていたモデル構成比も、いまではB4とアウトバックが各2割前後、ツーリングワゴンが5〜6割とほぼ理想的な(正常な)姿に近づきつつある。レガシィと言えばフォルクスワーゲングループジャパンから新型「ゴルフ」の“競合車”の1台に挙げられていると知って驚かされたものだが、日本車としては比較的イニシャルコストの高いこのクルマがそれほど売れているという事実は、とりもなおさずモデルチェンジの際にメーカーが自ら掲げた“プレミアムブランド”の言葉が実態として根付いているなによりの証拠だろう。これまで“値引き競争”に終始してきた日本のマーケットでは稀有なことに違いない。
実は新色「アーバングレー・メタリック」の投入にもそれなりの深い意味がある。すくなくとも販売実績の上ではシリーズ全体を通して既存の「ブリリアントシルバー・メタリック」が35%を占め、ダントツの“人気カラー”なのである。今回はその選択幅をさらに拡げ、世の中をシルバーっぽい色のレガシィで埋め尽くそうというわけだ。

「B4 2.0R」
 

■ボディに支えられたスポーティB4 2.0R(4AT)……241万5000円

これが「アーバングレー・メタリック」。別にどうということもない色だが、モデルチェンジで彫刻的な立体感が増し、特にリアの造形がエッジのキレを見せるB4ボディには不思議と似合うのも事実である。
それにしてもこうして乗ってみると、現行型4代目レガシィの特質がかっちりとしたボディに支えられたスポーティさにあることを改めて意識せざるを得ない。ボディは剛性が高くて「静か」だし、足まわりはシリーズで中位に属するノンターボの「R」(DOHC2リッター180ps)でも日本車の標準よりは硬めで気持ちがいい。ステアリングホイールも心なしか「小径では?」 と思って実際に測ってみたら、はたせるかな370φとわずかに小さかった。「ダッシュボードのセンターパネルのサイド部分がアルミ調に変更された」はずだが、いったい誰が気づくだろうか?


 
スバル・レガシィシリーズ【試乗記】の画像
【スペック】
ツーリングワゴン2.0i:全長×全幅×全高=4680×1730×1470mm/ホイールベース=2670mm/車重=1350kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4SOHC16バルブ(140ps/5600rpm、19.0kgm/4400rpm)/車両本体価格=228万9000円
 
【スペック】
	ツーリングワゴン2.0i:全長×全幅×全高=4680×1730×1470mm/ホイールベース=2670mm/車重=1350kg/駆動方式=4WD/2リッター水平対向4SOHC16バルブ(140ps/5600rpm、19.0kgm/4400rpm)/車両本体価格=228万9000円
	 

■出色のできツーリングワゴン2.0i(4AT)……228万9000円

「i」グレードはシリーズ唯一のSOHCフラット4、つまりはもっとも非力(140ps)なエンジンを搭載するが、実用上は必要にして充分である。
その証拠に試乗会場からすぐの富士スバルラインを往復してみると、急勾配の登りでも全体としてスポーティングドライバーにもまずまず満足できるペースが維持できただけでなく、どのギアでもリミットの6200rpmまで軽くスムーズに吹け上がる様子が爽快だった。
そして、意外なことに乗り心地とハンドリングのバランスはシリーズのなかでも出色のできと言えた。特に乗り心地に関しては走り出した瞬間からそれとわかる当たりの柔らかさで、それでいて煽りはまったくなく、ステアリングの確実さも失われていない。お勧めの1台である。

「レガシィ・アウトバック L.L.Bean EDITION」のインパネ
 
【スペック】
アウトバック2.5i:全長×全幅×全高=4730×1770×1545mm/ホイールベース=2670mm/車重=1410kg/駆動方式=4WD/2.5リッター水平対向4SOHC16バルブ(165ps/5600rpm、23.0kgm/4400rpm)/車両本体価格=267万7500円
 

■多少の余裕アウトバック2.5i(4AT)……267万7500円

オーバー2リッターでもフラット6の「3.0R」とは異なり、SOHC版のボア×ストロークをともに拡大した4気筒のまま。そのせいか、2457ccの排気量から生み出される165psのパワーこそ2.0iに比べて多少の余裕はあるものの、どことなく回転がガサついていてあまりスムーズな印象を受けないのが残念だ。もっとも、その名のとおりアウトドア志向が強く、コクピットから眺める目線も明らかに高いこのクルマのユーザーにはあまり頓着する必要もないことかもしれないが……。
アウトドアと言えば、あいにく試乗はできなかったが、今回このアウトバックにカタログモデルとしてエクステリア/インテリアをそれ風に装った「L.L.Bean EDITION」が加わったのも話題のひとつである。2.5iと3.0Rの双方に用意され、2.5iの場合は消費税込みで25万2000円高い。

(文=道田宣和(別冊CG編集室)/写真=高橋信宏/2004年6月)

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