第131回:「2004バーゼル&SIHH時計通信」(その1)今年は“クルマ時計”モーターショーだっ!

2004.05.31 エッセイ

第131回:「2004バーゼル&SIHH時計通信」(その1)今年は“クルマ時計”モーターショーだっ!

■今年はオイシイ

2004年もまたまた行ってしまいました、バーゼル&ジュネーブ。毎年恒例のスイス時計フェアには、バーゼルで行なわれる「BASEL WORLD」と、ジュネーブで開催される「SIHH(国際高級時計サロン)」の2つがあるんだけど、サッカーでいうとバーゼルが「前半」、ジュネーブが「後半」みたいなもん。元々はバーゼルオンリーだったのが、途中で「分裂」しちゃったようです。
さて今年の注目は、なんといっても「クルマネタ」。個人的に、これぞ“クルマ時計モーターショー!!” と言いたくなるくらいクルマ関係の新作が多かったのだ。いやはやオイシイ……続々紹介していきましょう。

筆頭は、「World Wide webCG」でに南陽一浩さんも書かれていたように、タグ・ホイヤーの「モナコV4コンセプト」。なんとも驚きモモの木な機械式腕時計で、「モナコ」自体は古くはスティーブ・マックイーンもしてたっていう真四角ケースの定番なんだけど、今回はムーブメントが凄い。
というのも「タイミングベルト」「ディファレンシャルギア」「ボールベアリング」「ピストン運動を利用した自動巻きメカニズム」、香箱4つをV型に配置した「V4レイアウト」と、「これって実はミニカー?」と呼びたくなるくらいの「エンジンそっくりさんメカニズム」を採用したのだ。
実はまだ動いてないコンセプトウォッチなんだけど、従来の「文字盤にエンブレムを入れただけ」のクルマ時計とはわけが違う。ま、タイヤが付いてないだけで、あとはほとんど自動車してる“クルマ時計の革命”ですな。

そのほか、同じタグ・ホイヤーから「メルセデスベンツSLRを買った人のみ2本買える」っていう、超限定高飛車モデルの「SLRクロノグラフ」が出たり、フェラーリとのコラボレーションで有名なジラール・ペルゴは、実に一本2500万円(!)の超絶複雑時計「エンツォ・フェラーリ」が出たりと、今年はどーなっちゃったんでしょうか? 時計関係者、もしやF1にでも参戦するの? って勢いなんですねぇ。あー、今年は豊作だ〜豊作すぎる〜。

(文と写真=小沢コージ/2004年5月)


第131回:「2004バーゼル&SIHH時計通信」(その1)今年は“クルマ時計”モーターショーだっ!の画像
タグ・ホイヤー「モナコV4」
タグ・ホイヤー「モナコV4」

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』