横浜ゴム、新型ランフラットタイヤと空気圧モニタリングシステムを発表

2004.05.12 自動車ニュース

横浜ゴム、新型ランフラットタイヤと空気圧モニタリングシステムを発表

横浜ゴムは、サイド補強型のランフラットタイヤ「DNA dB EURO ZPS」を、2004年5月11日に発表した。価格は1本7万5600円。同時に、乗用車のタイヤ空気圧をモニタリングできる「AIR Watch」も披露した。


【写真上】「DNA dB EURO ZPS」
【写真下】横浜ゴムの鈴木久雄代表取締役副社長

■「DNA dB EURO」をランフラットに

ランフラットタイヤとは、パンクなどで空気が抜けた状態でも、一定距離を走行できるタイヤのこと。この普及により、スペアタイヤがいらなくなり、省資源化・軽量化ができるなどのメリットがある。
ランフラットタイヤは大きく分けて、タイヤ内部にもうひとつタイヤを配置したような「中子式」と、サイドウォールに剛性を持たせ変形を抑える「サイド補強式」がある。前者ではミシュランの「PAXシステム」や、ブリヂストンとコンチネンタル、横浜ゴムが共同で開発する「サポートリング」などの機構が存在する。
今回横浜ゴムが発表したタイヤは「サイド補強式」で、同社は「ZPS(ゼロ・プレッシャー・システム)」と呼ぶ。それぞれの特徴をいかし、サポートリングタイプを高扁平タイヤに、ZPSを低扁平タイヤに採用させていくという。

「DNA dB EURO ZPS」は、大型高級サルーン用のラジアルタイヤとしてラインナップする「DNA dB EURO」をベースに、ランフラット用として見直しを図ったもの。トレッドパターンはそのままだが、サイドウォール剛性確保のために「パワーアーチ」と呼ばれる補強剤を加え、リム脱落を防止するためビード部にも手が加えられた。また空気が抜けた状態の接地形状をシミュレーションし、タイヤの断面形状(プロファイル)も改めた。これにより、ランフラット性能だけでなく、通常時の乗り心地やウェット性能も向上したという。
同社では、ランフラットタイヤを標準装着する新車およびその補修用として、245/40R18のワンサイズを販売する。これは「BMW 5シリーズ」や「トヨタ・ソアラ」のサイズである。


黒い部分がセンサー。ホイールの回転によるGや、タイヤ内の熱にも耐えることができるという、専用の接着剤を用いて取り付ける。

■取り付けが簡単な、タイヤ空気圧モニタリングシステム

また同時に、タイヤ空気圧モニタリングシステム「AIR Watch」が発表された。同社ではバス・トラック向けのシステム「HiTES」を2003年4月に発売したが、今回は乗用車向け。小さなセンサーをタイヤ内ホイール側に接着剤で取り付け、フィルムアンテナで受信した情報をモニターできるというもの。部品がコンパクトで、かつ取り付けが簡単にできるのが特徴だという。

空気圧の管理は安全性の向上だけでなく、タイヤ寿命や燃費低下防止などにも有効とし、同社ではレース用途から一般車両まで広く普及を促していく考えだ。特に取り付けの容易さを活かし、カー用品店での販売などに力を入れていくという。発売は年内を予定している。


空気圧モニターはコンパクトで、ステアリングコラム上にも設置できる。電波での受信になるため、めんどうな配線は不要となる。

(webCG 本諏訪)

ヨコハマタイヤ:
http://www.yokohamatire.jp/yrc/japan/

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