Fニッポン第2戦、2スプリントレースをライアンが制す

2004.05.03 自動車ニュース

Fニッポン第2戦、2スプリントレースをライアンが制す

2004年5月2日、全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦決勝が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。2スプリントレースで行われた決勝にあわせ、土曜日の予選でもルールが変更された今回、リチャード・ライアンが自身初となるポールポジションを獲得。決勝日の2レースもトップでチェッカードフラッグを受け、今シーズン初、通算2勝目をあげた。

■予選3番手のライアン、スペシャルステージで逆転PP

練習走行日の金曜は暖かな春の陽気に包まれた菅生だが、土曜日は冷たい高気圧が張り出し、一気に寒さが戻った。




通常、2回行われる公式予選に替わり、まず午前中に参加者全員による1時間の公式予選を実施。そこで上位10番手までのタイムをマークしたドライバーが、スペシャルステージ(SS)に進出した。
SSでは、予選10番手から順番に計測2周によるタイムアタックを開始。そのなかでトップタイムを記録したのが、リチャード・ライアンだった。予選でコースアウトが響き3番手どまりだったライアンだが、SSではスムーズな走りを見せ、1分11秒015を計時。2番手には1分11秒265でアンドレ・ロッテラーがつけ、3位は1分11秒087の僅差で井出有治が入った。予選でトップタイムをマークしていた開幕戦の覇者、小暮卓史は、計測2周目で痛恨のスピン。SS出走者中で最後尾となる10番手に甘んじた。


ファイナルスプリントレース、スタート直後のアクシデント。好スタートを決めた松田次生は立川祐路、ライアンと接触、マシンが宙に浮いた後、再び立川と当たり、赤旗を呼んだ。

■決勝

・ファーストレース、ライアンがトップ
決勝日の菅生も前日同様、肌寒い天気。まず午前11時20分からスタートしたファーストスプリントレースは、5番手スタートのディフェンディングチャンピオン、本山哲がギアトラブルでスタートできない、という波乱の幕開けを迎えた。
トップのライアンに次いで、1コーナーに飛び込んだのは予選3番手の立川祐路。以下、ロッテラー、7位から絶妙のタイミングでスタートを決めた松田次生、ポジションをひとつ下げた井出有治、脇阪寿一の順で周回を重ねていった。
レースはトップ3台が縦一列のように隊列を組んだまま中盤に入り、少し間をおいて、松田、井出、脇阪の3台も激しい4位争いを展開。さらにその後方から、土屋武士とのポジション争いを制した道上龍がハイペースで脇阪の背後へと詰め寄ってくる。
だが、タイヤがきつくなり始めた20周目過ぎから、上位陣がこぞってペースダウン、膠着状態に。結局そのまま大きな変動を見ることもなく、ライアン、立川、ロッテラーのオーダーでゴールを迎えた。


ライアンを中央に、2位井出有治(左)、3位脇阪寿一(右)

・スタート直後にアクシデントが発生、赤旗に
第2戦の決勝順位が決定するファイナルスプリントレースは36周の闘い。ファーストスプリントの結果をもとに、各マシンがダミーグリッドにつく。
フロントローのライアンと立川のスタート争いは、立川がやや先行。しかし、文字通り、そのふたりの間に割って入ったのが4番手スタートの松田だった。ファーストレースでもロケットスタートを決め、ポジションアップした勢いをファイナルレースでも披露。ところが、ライアン、立川がともに互いをけん制するような走行ラインを取っていたため、松田が真ん中で挟まれるような形になり、まずライアンと接触。さらに立川とも接触し、このアクシデントで軽く宙に浮いた松田のマシンは、路面着地後にスピン。これで走路を塞がれた立川は、松田と再度接触。2台ともコースアウトをきっし、レースが赤旗中断となった。
ライアンは左フロントタイヤ交換だけでダミーグリッドからの再スタートを切ることができたが、立川と松田はピットでの修復作業を強いられ、レースから脱落した。

・ライアン、後続からの猛追をシャットアウト
およそ20分後、再スタートが切られ、ライアンがクリアスタートを決めた。3列目につけていた井出有治は、前方の2台がダミーグリッドから姿を消したのを味方につけ、2位に浮上。これを脇阪、ロッテラー、服部尚貴らが追う。
なかでも、2番手井出は終始トップのライアンを射程距離内に捕らえ、逆転のチャンスをうかがう。だが、ライアンはまったく隙を与えない。
一方、3位争いは4番手のロッテラーが、前方の脇阪との距離を縮めることができず、徐々に単独走行へ。そんななか、6位に浮上してきた道上が服部に急接近。しかし、21周目、レインボーコーナーで服部が単独スピン。2台の攻防戦はあっけなく幕を閉じた。
レースは終盤を迎え、ペースを上げた井出がトップのライアンに追いすがったが、時すでに遅し。スタート直後のアクシデントを乗り越えたライアンが、今シーズン初優勝を果たした。2位は井出、3位脇阪というポディウムの顔ぶれとなった。

2戦を消化し、開幕戦ウィナーの小暮と、今回の覇者ライアンが10点でチャンピオンシップをともにリード。ロッテラーが1点差で3位、井出と道上が6点で4位を分かち合っている。次戦決勝は6月5日、舞台を栃木県のツインリンクもてぎに移して行われる。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)

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