F1分裂の危機、再び!?

2004.04.27 自動車ニュース

F1分裂の危機、再び!?

F1に関わる大手自動車メーカーが組織するGPWCホールディングスと、商業権を持つSLECホールディングスによる、F1の将来に関する話し合いが決裂したことが、2004年4月23日に明らかになった。

欧州5メーカー(BMW、ダイムラークライスラー、フィアット、フォード、ルノー)により構成されるGPWCは、2008年に更新される予定の「コンコルド協定」に自らの声を反映させるべく、バーニー・エクレストン率いるSLECと協議を重ねてきた。

近年GPとの関係をかつてないほど深めている自動車メーカーには、巨額の投資をしているにもかかわらず、“見返り”がすくないというフラストレーションがあるという。要は、金もかけているのだから物も言わせてくれ(つまり分け前を増やしてくれ)、というメーカー側の訴えなのだ。

昨年末には“覚書”を交わした両者だったが、折り合いがつかず、GPWC側から決裂が言い渡された。覚書では、F1を通して得られる収入を、チームへより多く分配することが書かれていたという。

GPWCの会長であるダイムラークライスラーのユルゲン・フベルトは、「われわれは、相手側(SLEC)と覚書に関する折り合いがつかなかったということで、このスポーツのためを思い、協議を打ち切る決断を下した」と述べた。具体的な理由については、「(SLECが)覚書にある重要な事柄について応じなかったため」としか発表されていない。

両者の話し合いが本当に決裂した場合、GPWCは、2008年からF1とは別に独自のレースシリーズを立ち上げると“脅し”をかけている。

F1を司る国際自動車連盟(FIA)のマックス・モズレー会長は、「GPWCは2008年から新シリーズをスタートさせると言っている。われわれは、バーニー(エクレストン)が商業権をもつ2008年FIA F1世界選手権を開くまでだ」とコメント。「もちろんGPWCがシリーズを始めたいというのなら、それはまったく彼らの勝手だ。彼らがわれわれの許可を尋ねてきたら、喜んで応じよう」としながらも、「しかし、われわれは2008年のF1世界選手権に集中しなければならない。何があってもだ」と、F1を続けていく姿勢を表明している。

(webCG 有吉)

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