第123回:激動の週末を振り返る(その1)三菱自工は雪印の運命を辿る(!?)かも

2004.04.25 エッセイ

第123回:激動の週末を振り返る(その1)三菱自工は雪印の運命を辿る(!?)かも

■信頼性が大切

いやまさに“激動”でしたね。ダイムラー・クライスラーの“三菱見限り事件”に加え、先週末はな、なんと、サンマリノグランプリで、ジェンソン・バトン初のポールポジション&2位フィニッシュ! もちろんBARホンダ!!
おでれーたおでれーた。まさかこんな時代がくるなんてなぁ、長生きするもんです(なんだそれ)。

しかし時代は微妙に、そして確実に動いてますなぁ。アジア戦略のからみで、いつまでも粘るかと思われたダイムラークライスラーが、ついに決断! ある意味当然だと思うけどね。クルマ事業って、実は「乳製品販売」に匹敵するくらい“信頼性”が大切なブランド。なんせ人の命かかってますから。
個人的に、三菱自工は今後「雪印乳業」と同じような運命を辿る可能性がある、とにらんでおります。もちろん、会社でマジメにやっていた人は救われ、工場とかはどこかに買われて、休まず稼動するのが理想的だけどね。トップはクビを切られて当然。仕方ないでしょう。

■カギは中国にあり?

ダイムラークライスラー社長のユルゲン・シュレンプさんがなぜここまで粘ったかというと、やはり「中国市場」に対するこだわり。三菱はアメリカ、ヨーロッパ、アジアを見ると、中国市場のみ伸びてたもんね。中国じゃ日本ほどブランドイメージは悪くないようだし、逆に「パジェロ」とかで、いいイメージをもたれている部分もあるらしい(最近落ちたという話もあるが……)。そこを買ってたんじゃないかな。
実はシュレンプさん、“見限り事件”の直前に、お忍びで日本に来ていた。で、三菱にアジアへの工場移転(おそらく中国)と、東京三菱銀行に大規模の債権放棄を迫ってたんだって。それを断られてのこの所業。前触れはあったんだなぁ。やっぱり。

バトンのポールポジションについてはね、メール情報でしかわからないけど、前戦の佐藤琢磨のがんばりが刺激になったんじゃないかなぁ……。だったらいいなぁ……、程度の読みだけど。バトンと琢磨で鎬を削って、2人でBARホンダを上に押し上げてくれるのが理想だよな。ファンとしては。
この波に乗じて、俺も変わらなければ! なんつって……。

(文=小沢コージ/2004年4月)

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小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』