【Movie】福祉車両体験記その2「介護型の福祉車両」

2004.04.22 自動車ニュース

【Movie】福祉車両体験記その2「介護型の福祉車両」

身体の不自由な方やお年寄りのためにつくられたクルマである「福祉車両」とは、いったいどんな乗り物なのか? 2004年3月9日、日産自動車の大型販売・用品店「カレスト幕張」で行われた福祉車両取材会に、『webCG』取材班が赴いた。

■「介護型」福祉車両

近年市場を拡大している福祉車両。障害をもった方でも運転できるようにした「自操型」と、介助するひとがされるひとを乗せる「介護型」の2種類があるということは「その1」で触れた。
前回試乗シーンをお見せしたのは自操型の「オーテック・ドライブギア・タイプe」を装着した「キューブ」だったが、今回は介護型の代表として、助手席が電動で回転して降りてくる「アンシャンテ助手席タイプ」と、スロープ伝いに車いすで乗り込む「チェアキャブ・スロープタイプ」を紹介したい。

■高い座面でも乗り降りラク

日産の介護型福祉車両で、乗り込みを補助する装置が備わるものを「アンシャンテ」という。
試乗に用意された「セレナ」のアンシャンテは「助手席タイプ」と呼ばれるもので、助手席が電動で上昇、下降、回転するもの。オプションのリモコンで操作もできる。

一般的な車いすの高さ(450mm)まで助手席が降りてくるため、席間の移動もラク。加えて、スライド式の足置きステップ、通常車と同じシートスライド機構を備えるなど、快適性にも気を配っている。

それでは、実演をご覧いただきたい。

■車いすのまま乗り込む

車いすごとクルマに乗り込むことができる福祉車両は、日産の場合「チェアキャブ」という。
今回試してみたのは、軽「クリッパー」の「スロープタイプ」。リアハッチを開け、リアバンパーを降ろし、スロープを外に伸ばす仕組みだ。乗り込みは、介護するひとが車いすを押したり支えたりしなければならないが、最大荷重300kgのリフターを付けた「リフタータイプ」であれば、電動で車いすごと持ち上げてくれる。

■税制の優遇などもある

このような福祉車両は、車両本体におよそ数十万円プラスされることになるが、一方で国や地方自治体による減税や免税、補助制度なども用意されているという。
日産では、「カレスト幕張」を含め、ディーラーなどで試乗の機会、コンサルタントを増やす方針という。

メーカー側にはマーケティング的な視点ももちろんあるだろうが、様々なひとが自動車を運転でき、また移動できるという社会に近づきつつあることは歓迎すべきであろう。


(文=webCG有吉/動画編集=カネヨシ)

日産自動車「福祉車両」」:
http://www.nissan.co.jp/LV/

【関連リンク】
【Movie】福祉車両体験記その1「手だけでクルマを運転する」
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000015107.html

【Movie】福祉車両体験記その2「介護型の福祉車両」

助手席の操作はリモコンでも可能。

【Movie】福祉車両体験記その2「介護型の福祉車両」

「クリッパー・チェアキャブ・スロープタイプ」

【Movie】福祉車両体験記その2「介護型の福祉車両」

車両後部から伸びたスロープを伝って、車いすごと車内に乗車。ただし介助するひとが車いすを押したり支えたりしなければならない。

【Movie】福祉車両体験記その2「介護型の福祉車両」

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