JGTC開幕戦、「Z」がGT500デビューウィンを飾る

2004.04.05 自動車ニュース

JGTC開幕戦、「Z」がGT500デビューウィンを飾る

全日本GT選手権(JGTC)の2004年シーズンが、4月4日、岡山県のTIサーキット英田で開幕した。今年からGT500クラスにステップアップした日産「フェアレディZ」のNo.1ザナヴィニスモZ(本山哲/リチャード・ライアン組)が最後の局面で逆転優勝を飾った。またGT300クラスでは、No.10のフェラーリ、JIM GainerアドバンF360(田中哲也/余郷敦組)が安定した速さで逃げ切りって初勝利を掴んだ。

■スープラ優勢のなか……

今シーズン、GT500は、ディフェンディングチャンピオンの日産が新型「フェアレディZ」を投入、トヨタ「スープラ」はエンジンサイズを変更して運動性能を向上、そしてホンダ「NSX」はターボエンジンを採用するなど、各ワークスマシンが速さと強さをさらに追求。予選ではZとスープラが上位を占領し、エンジンを自然吸気からターボへ変えたNSXは、マシンを煮詰めきれず、後方からの追い上げを強いられた。

決勝日、朝から降り続いた雨はレース前にあがったが、路面はハーフウェット。チームによってスタート時のタイヤがレインとスリックに分かれた。
ポールポジションのNo.22モチュールピットワークZ(影山正美/ミハエル・クルム組)はスリックを選択。しかし、スタート直後は浅みぞのレインタイヤを装着したマシンのほうが速さで勝り、あっという間にポジション争いに大きな変化があらわれた。

序盤はスープラ勢が上位に立ち、これをZやNSXが追う展開。そのなかでも安定した速さを披露したのがNo.39デンソーサードスープラGT(ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート組)。10周目にトップに立ち、ルーティンワークのピットインによるポジションの変動を除いて首位の座をキープ。じわじわとポジションアップし、中盤以降2番手につけていたNo.1ザナヴィニスモZが懸命の追い上げを見せるものの、No.39デンソーサードスープラGTとの直接対決には持ち込めない。

そのままNo.39スープラ、No.1 Z、No.6エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)のオーダーでチェッカーを迎えるかと思われたが、77周、ラスト5周目の時点でトップNo.39に黄旗追い越しによるドライブスルーペナルティが出され、3位へと後退。これでNo.1がトップに浮上し、開幕戦を制することになった。

■フェラーリ逃げ切る

GT300クラスでは、予選でダントツの速さを見せたクラスポールのNo.16 M-TEC NSX(山野哲也/八木宏之組)がスリックタイヤでスタートしたが、路面コンディションにあわず、ポジションを下げて我慢の走行を強いられる。

替わってクラス上位争いに名乗りを上げたのが、No.80エンドレスダイシンアドバンZ(木下みつひろ/星野一樹組)、No.10 JIM Gainer アドバンF360、No.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)ら。さらにコースが完全にドライになってからは、No.19ウェッズスポーツセリカ(青木孝行/谷口信輝組)やNo.16 M-TEC NSXがポジションを挽回。表彰台をめぐり、攻防戦を繰り広げた。

なかでもNo.10のフェラーリは、ルーティンでリアタイヤのみを交換。短時間でピットワークを終え、クラストップのままレースへ復帰。このまま逃げ切り、チームにうれしい初勝利をもたらした。2位にはNo.43のガライヤ、3位にはファイナルラップの1コーナーで逆転に成功したNo.16のNSXが入った。

全7戦が予定される2004年のJGTC。次戦決勝は、5月23日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。

(文=島村元子/写真=KLM Photographics J)


ハーフウェットでスタートした今回、各チームはタイヤ選択に頭を悩ませた。


田中哲也/余郷敦組のNo.10 JIM GainerアドバンF360がGT300クラスでうれしい初優勝。

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