Fニッポン開幕戦、小暮が初優勝、PIAA NAKAJIMAは1-2フィニッシュ

2004.03.29 自動車ニュース

Fニッポン開幕戦、小暮が初優勝、PIAA NAKAJIMAは1-2フィニッシュ

全日本選手権フォーミュラニッポンの開幕戦が、2004年3月28日、三重県の鈴鹿サーキット(5.807km)を46周して行われた。中嶋悟率いるPIAA NAKAJIMAの小暮卓史が同シリーズ初優勝、チームメイトのアンドレ・ロッテラーとともに1-2フィニッシュを決めた。
3位はYellow Hat KONDOの道上龍だった。

■小暮、しぶとく首位を守る

快晴の決勝日、二輪の全日本ロードレース選手権、そしてホンダのイベントとの併催ということもあり、スタンドは大賑わいを見せた。

波乱に見舞われることになるレースは午後2時半過ぎにスタート。ポールポジションの井出有治を先頭に、14台がスターティンググリッドから、そして電気系トラブルが発生したロッテラーのマシンがピットレーンから、46周後のチェッカードフラッグを目指し旅立った。予選3番手の小暮は、5番手から追い上げることとなった。

後方から挽回を図るロッテラーは8周でピットイン。以後、多くのマシンが続々とピットで給油、タイヤ交換を終えた。
15周目、小暮は右側2本だけタイヤを替えるという変則的な作戦に出て、5位でコースに復帰。前には、1位リチャード・ライアン、2位道上、3位金石年弘、4位服部尚貴。このうち金石が21周目、道上が23周目、ライアンが26周目にピットへ駆け込んだ。

レース中盤を過ぎてのトップは、無給油、タイヤ無交換に打って出た服部。これに小暮と井出が迫った。
三つ巴の戦いは、33周目のシケインで山場を迎えた。アウト側に小暮、インに服部が並び、両車は接触。この隙を突いて井出が先頭に立ったのだが、コーナー立ち上がりに一日の長があった小暮がストレートで追い抜き、首位を奪取した。ダメージを負った服部はタイヤ交換を敢行、優勝戦線から脱落した。

トップ争いは引き続いた。1位を守る小暮、僅差で迫る井出の争いは、42周目のヘアピンでまたもや接触を招き、フロントウィングを破損した井出が後退することとなった。

小暮の初優勝にはまだ障壁があった。井出に替わるチャレンジャー、土屋武士が、接触の影響でタイヤの具合が悪い小暮に襲い掛かってきたのだ。だが土屋がシケインで自滅し、ようやく2002年の全日本F3チャンピオン、23歳の小暮のもとに栄冠がわたった。

上位脱落でポジションをあげたロッテラーが2位フィニッシュ。マシンのバランスがよかったと後に語った道上が表彰台の最後の一角にのぼった。

近年のシリーズ停滞を吹き飛ばすような熱い接戦により幕を開けた今年のフォーミュラニッポン。11月7日の最終戦まで全9戦を予定、第7戦は海を渡りマレーシアで行われる。次戦決勝は5月2日、宮城県のスポーツランドSUGOが舞台だ。

(文=webCG 有吉/写真=KLM Photographics J)


道上龍は、小暮、アンドレ・ロッテラーに次ぐ3位でゴールした。


小暮(中央)、ロッテラー(左)とともに、自らのチームの1-2フィニッシュに喜ぶPIAA NAKAJIMAの中嶋悟監督(小暮の右)。併催の全日本F3選手権では、息子の中嶋一貴がデビュー戦のダブルヘッダーでいきなり連勝。嬉しさも2倍となったようだ。


マクラーレン「MP4/5」など、ホンダの歴代の四輪二輪レーシングマシンがデモ走行を行った。

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