フェラーリ「612スカリエッティ」披露される

2004.03.25 自動車ニュース
 

フェラーリ「612スカリエッティ」披露される

フェラーリの最新“4シーター”モデルの内覧会が、2004年3月24日に行われた。会場となったのは、東京・三田の駐日イタリア大使館である。



 

■612は2890.0万円から

フェラーリ「612スカリエッティ」は、新しい同社のフラッグシップ。「456M」の後継にあたるモデルだが、“2+2”ならぬ“4シーター”というのが、カバリーノランパンテの主張である。車体構造に、アルミの骨格に、やはりアルミのパネルを貼ってボディを形成する「スペースフレーム」を採用、車両寸法が456よりひとまわり大きくなりながら、車重を同レベルに抑えたのがジマンだ。


アルミ骨格にアルミのパネルを貼ってボディを形成する「スペースフレーム」を採り、軽量化に成功。
 

エンジンは、2シーターFRモデル「575Mマラネロ」と基本的に同じ5.8リッターV12。ただし、圧縮比を11.2に上げたことにより、最高出力540ps/7250rpm、最大トルク60.0kgm/5250rpmと、パワーが25psアップされた。
ギアボックスは、コンベンショナルなフロアシフトの6MTと、2ペダル式6MT「F1 A」が用意される。マラネロ同様、ギアボックスがリアデファレンシャルの前に置かれる「トランスアクスル」レイアウトを採ることで、前:後=46:54という良好な重量バランスを実現した。


バンク角65度の5.8リッターV12。540psを発する強心臓だ。
 

価格は、マニュアルタイプが2890.0万円、F1 Aタイプは2990.0万円。3月25日より注文を受け付ける。

■家族と3.5秒

報道関係者ほかを招いてのフェラーリ最新モデル内見会が、2004年3月24日、東京・三田の駐日イタリア大使館で開催された。大使館の建物を入ったところに赤いカバーをかけたスカリエッティが置かれ、奥では紳士・淑女が集い、軽いカクテルパーティが開かれた。



 

最初に挨拶に立ったマリオ・ボーヴァ駐日大使は、フェラーリがフォーミュラワンにおいて、5年連続のコンストラクターズチャンピオンに輝き、2004年度も好調なことに言及。イタリアの高い工業力の証、ハイクオリティの見本と、紅い跳ね馬を讃えた。

続くコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドのマーケティングセールス本部取締役本部長一瀬和久氏が、612スカリエッティのデザインオリジンが、映画監督ロベルト・ロッセリーニが女優イングリッド・バーグマンに贈った特別な「375MM」にあることを紹介。フロントフェンダー後部からドア後端付近までの、サイドのえぐりが、もっとも顕著な歴史的引用であると述べた。


「612スカリエッティ」はあくまで“4シーター”
 

最後に、フェラーリ社のリージョナルセールスマネジャー、マルコ・ブルネリ氏が壇上に立った。同社が、本国の工場ほかを刷新中で、そのプロジェクトが2005年に終わること。当然のことながら、投資を回収しなければいけないのだが、生産量のほぼ半数を輸出しているフェラーリにとって、昨今のユーロ高は厳しい。さらにフェラーリに挑戦するライバルが続々と登場してきたと、これからの状況をけっして楽観していないと語った。


フェラーリ社のリージョナルセールスマネジャー、マルコ・ブルネリ氏
 

一方で、中国、ロシアといった新市場の開拓に乗り出した事実に触れ、日本ではインポーターおよび顧客との関係が良好であると、好材料を挙げた。
「常に新しく特別なもの」「クルマに夢を見られる製品をつくる」と、フェラーリの特別な存在を強調。612スカリエッティに関しては、「家族でも使える」パッケージをもつにもかかわらず、フィオラノのテストコースで、先代より3.5秒もタイムを縮めたと、実用性とハイパフォーマンスの両立を訴えた。

(webCGアオキ)



 

関連キーワード:
612スカリエッティフェラーリ自動車ニュース

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • フェラーリ488GTB(MR/7AT)【試乗記】 2017.9.22 試乗記 ターボエンジンを搭載する新時代のV8ミドシップフェラーリ、「488GTB」に試乗。今やピークパワーが670psに達した跳ね馬の自慢は、ここ一番の速さだけではなかった。日常をさらりとスマートにこなす、大人な振る舞いをも身につけていた。
  • ポルシェ911タルガ4 GTS(4WD/7AT)【試乗記】 2017.10.19 試乗記 複雑で精緻なオープンルーフ機構と、450psの高出力エンジンを備えた「ポルシェ911タルガ4 GTS」。ルックスと走りの両方で他のモデルとの違いを主張するこのクルマは、ポルシェ911シリーズの中でも最高のエンターテイナーだった。
  • ポルシェ911カレラGTS(RR/7AT)【試乗記】 2017.10.12 試乗記 最高出力450psを発生する「911カレラGTS」に試乗。スポーツカーのサラブレッド「ポルシェ911」の中でも高性能モデルと位置づけられる駿馬(しゅんめ)は、どんな走りを見せるのか? さまざまな道でむちを当てた。
  • ランボルギーニ・アヴェンタドールSクーペ(4WD/7AT)【試乗記】 2017.10.3 試乗記
  • 第62回:謎の快音マフラーふたたび(その1) 2017.10.10 カーマニア人間国宝への道